パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01
鍛造ホイールの取扱メーカー、各メーカーの特徴について

アルミホイールには、大きく分けて鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)という2種類の製造方法があります。一般的に鍛造方式で製造した方が、軽量で剛性の高いアルミホイールができると言われており、徐々に人気を集めています。そこで今回は、鍛造ホイールの取扱いメーカーと各メーカーの特徴について解説します。
鍛造ホイールを取扱うメーカーは?

鍛造ホイールは、鋳造ホイールと比べると製造工程がかなり複雑になってしまいます。そのため、以前は鍛造方式で製造しているメーカーはあまりありませんでしたが、大径ホイールが主流になりつつある現在では、軽量なことと品質の良さから、鍛造ホイールを製造するメーカーが増えてきました。今回はその中から、代表的なメーカーをいくつか紹介することにします。
WORK(株式会社ワーク)
安全性を高める独自の技術(ワーク・ソリッド・リム)を持つメーカーです。70年代半ばよりアルミホイール製造をはじめ、EQUIP(エクイップ)ブランドなど、人気のホイールを発売しています。
BBS(BBSジャパン株式会社)
高品質な鍛造アルミホイールメーカーとして有名です。ドイツ企業BBSの日本法人。ドイツや日本の高級車に純正採用されたり、購入時オプションとして設定されることが多い高級ホイールメーカーです。
RAYS(株式会社レイズ)
F1チームに採用されるなど、レーシングスポーツのブランドとしても人気メーカーです。70年代後半よりメイドインジャパン、自社生産にこだわってきたメーカーです。
ENKEI(エンケイ株式会社)
日本、北米、中国、タイ、インド、マレーシア等に拠点を有する大手自動車部品メーカーです。アルミホイールの生産量も非常に多いトップメーカーのひとつです。
Weds(株式会社ウェッズ)
日本初のアルミ鍛造3ピースホイールを販売したメーカーとして知られています。
PIAA(PIAA株式会社)
HID・LEDバルブやランプ、ワイパー等の自動車・二輪車部品などと共に、アルミホイールを製造・販売しています。
OZ(オーゼットジャパン株式会社)
イタリアのアルミホイールメーカー、O・Zの日本法人です。F1フェラーリチームをはじめ、「OZ Racing」ホイールのサプライヤーとして有名です。
YOKOHAMA WHEEL(横浜ゴム株式会社)
タイヤメーカーとして有名な横浜ゴム。ADVANブランドなどアルミホイールでも高い実績があります。
各メーカーによる違いは何か?
メーカーによって大きく異なるのは、やはりデザイン面です。鍛造方式でしっかりつくられていれば、ホイールの強度などに関してはどのメーカーの製品でも、通常の使い方であれば大きく優劣がつくことはありません。自分の好みのデザインや愛車を引き立てるデザインを主体にして、さまざまなメーカーの中から選ぶことをおすすめします。鍛造方式のアルミホイールは、鋳造方式のものよりも強度が増すため、スポーク等を細くしてより軽量にできるというメリットから、大径ホイールへの採用が拡大しています。コスト的にはかなりアップしてしまいますが、走行性能や燃費のことまで考えると、アルミホイールの購入を検討している方は、鍛造ホイールも選択肢のひとつとして加えておくことをおすすめします。