パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01
夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に戻す時期・タイミングとは?

雪が多い地方に住んでいたり、スキーやスノボを趣味にしていたりする人は、夏タイヤと冬タイヤの季節による使い分けが、毎年の恒例行事になっていることでしょう。しかし、夏タイヤから冬タイヤへの交換時期は、雪の積もっている地方にレジャーなどで出かける直前や、例年住んでいる地方で初雪が降る頃(早い地域なら10月中旬から下旬、遅い地域でも12月初旬から下旬)に行えば良いため判断しやすいと言えます。ところが、冬タイヤから夏タイヤへ戻す時期については、いつ行えば良いか結構判断が難しいようです。そこで今回は、冬タイヤを夏タイヤに戻す時期・タイミングについて解説します。
夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に戻す時期・タイミングはどのくらい?

冬タイヤから夏タイヤに戻す時期・タイミングで悩む方が多いのは、地方によっては4月下旬から5月上旬になっても遅い雪が降ることがあるためです。また、ゴールデンウィークなどに高地に出かける場合などは、路面の凍結などの心配から冬タイヤのままで出かける方もいるでしょう。しかし、確実に雪道や凍結路面を走行することがわかっている場合以外は、日中の気温が上昇する3月から4月中旬くらいまでには冬タイヤから夏タイヤへ戻すことをおすすめします。理由は主に二つあります。一つ目の理由は、冬タイヤは雪道などの、かなり低温になる路面でもゴムの柔らかさを維持できるように設計されています。そのため、春になって路面の温度が上がってくると、反対にゴムが柔らかくなりすぎて、夏タイヤと比較して制動距離やブリップ性能に差が出るためです。二つ目の理由は、冬タイヤは雪道や凍結路面は得意としていますが、反対に濡れた路面や乾いた路面などでは、夏タイヤの方が排水性や耐摩耗性を含め、性能が高いためです。
夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に戻す時期・タイミングを決定する際の注意点とは?
前述したように、夏タイヤに戻す時期は3月から4月中旬くらいが目安となりますが、季節外れの降雪の可能性や雪の残る地域へ行く予定がある場合、安全性を考慮し慎重に交換時期を判断すべきでしょう。しかしながら、途中の行程が全く冬タイヤを必要としない場合は、交換の手間を重視するか夏タイヤの性能を重視するか悩ましい問題です。その場合は、夏タイヤに交換した上で、タイヤチェーンの携帯で対応するなどの方法も検討してはいかがでしょうか。雪の降り方や路面の凍結の状態は、地域によって大きな違いが出ます。例えば、5月までは冬用タイヤを履いているのが常識という地域では、何らかの理由があるはずなので、役場や観光案内、気象庁・気象台のホームページなどで情報を収集し、慎重に判断する必要があるでしょう。