パーツ取付・交換
更新日:2020.09.28 / 掲載日:2020.09.28

ホイールの盗難防止にロックナット!初心者でも簡単な選び方と着脱法を解説

ホイールの盗難を防ぐなら、ロックナットの活用がおすすめです。ロックナットには種類があり、セキュリティ性能や紛失時の対応が異なります。どのような効果が期待できて、どのように使うのか、今回はロックナットについてご紹介します。

ロックナットとは、ホイールの盗難を防止するアイテムです。ホイールは、もともと4~5本の「ホイールナット」で車体に固定されています。そのうちの1つを「ロックナット」に変えるだけで、盗難を防ぐことができるのです。

ロックナットは、通常のレンチでは外すことができません。たとえホイールナットを外せたとしても、ロックナットが残っていればホイールは取り外せないのです。よって、ロックナットはすべてのホイールに装着しておくと安心です。

外溝or内溝?ロックナットのセキュリティ性能の違い

ロックナットには、「外溝タイプ」と「内溝タイプ」があります。
一般的に、外溝タイプは内溝タイプよりもセキュリティ性能が劣ります。外溝タイプのマスターキーが出回っているという情報もあるため、タイヤに詳しい泥棒ならホイールは簡単に外すことができるのです。
高い盗難防止性能を求める方は、シリアルナンバーで管理する内溝タイプがおすすめです。

愛車ホイールにぴったり!ロックナットの選び方

ロックナットは、購入時にオプションとして純正品を購入できます。純正品であればプロと相談しながら確実なものを購入できるので、ここでは社外製品を購入する際の選び方についてご紹介します。
選び方はとても簡単で、「サイズ」「取付座」を確認するだけです。以下の注意点を踏まえて確認しましょう。

サイズを確認しよう

ホイールナットのサイズ(ネジ山・直径)は、以下のようにメーカー・車種によって異なります。
・軽自動車……「M10×P1.5」
・トヨタやホンダ車など……「M12×P1.5」
・ランドクルーザーや日産GT-R NISMOなど……「M14×P1.5」

ホイールナットと同じ形でなければ装着できず、盗難防止の役目を果たしません。ロックナットのサイズ選びでは、正確さが大切です。
ちなみに、各英数字は「M=ネジの直系(mm)」「P=ネジ山のピッチ(mm)」を表しており、これらの情報に加えて「HEX=ナットの形・六角形」 で絞り込みます。

取付座の形状を確認しよう

次に、ナットの取付座を確認しましょう。形状は主に3種類あります。取付座が一致していなければ、ナットのサイズが合っていても装着できません。メーカー名でも絞り込めるので、参考にしてください。
・「テーパー座」……先端部が細いスタンダードタイプ。座面の角度は60°が主流
・「球面座」……ホンダ車の純正パーツ。座面が丸くなっているのが特徴
・「平面座」……トヨタ車の純正パーツ。座面が平たくワッシャーが付いているのが特 徴

ホイールにロックナットを装着する方法

ロックナットを装着する際は、「順番」「仮締め」「増し締め」「トルク」 の4つのポイントを押さえてください。

まずは対角を意識した順番で締めて、均一に力を加えます。一度にすべて締め上げるのではなく、仮締めしてから増し締めを繰り返しましょう。このときはインパクトレンチを使わず、クロスレンチやヒンジハンドルで手締めします。最後に、規定値通りにトルクレンチで締め上げれば完了です。

ホイールからロックナットを外す方法

ロックナットの取り外しは、専用キーアダプターを使用すること以外は、通常のナットの取り外しとほとんど同じです。キーアダプターをロックナットにはめ込んだあと、対角を意識して外していきます。
このとき、キーアダプターがロックナットの奥まで入っているか確認してから外すのがポイント です。

取り外している最中に破損してしまった場合は、自力で解決しようとせず、プロに依頼するのが賢明です。無理に外そうとすると、別の部分が損傷するおそれがあるからです。

緊急事態!アダプター(ソケット)紛失時の対応

キーアダプターを紛失した場合は、3つの解決策があります。

1:新しいソケットを取り寄せる

純正ロックナットであれば、キー番号を伝えることで取り寄せることができます。社外タイプのロックナットであれば、保証書に書かれている問い合わせ先に連絡してみましょう。

2:販売店やタイヤ専門店に対応を依頼する

販売店やタイヤ専門店は、紛失時に対応できるようロックナットのキーアダプターを揃えているところがあります 。ただし、必ずしも合うソケットが見つかるとは限りません。

3:ロックナットを強引に外す

最終的な解決策は、強引にロックナットを外すことです。この場合、ロックナットは再利用できなくなり、ホイールに傷が付くことがあります。「なにがなんでも外したい」という方は、角が潰れて抜けなくなったボルトを外すときに使用する専用工具 を試してみてください

まとめ

ロックナットは、優れた盗難防止アイテムです。愛車の大切なホイールを守るために、活用してみてはいかがでしょうか?
ただし、専用アダプターを紛失すると取り外すことができなくなります。万一に備えて、「2本のアダプターを同じ場所に保管しない」「キー番号を控えておく」などの対策を講じておきましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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