パーツ取付・交換
更新日:2020.09.28 / 掲載日:2020.09.28
タイヤの重さか変わると何か変わる?タイヤの性能・重さについて解説
タイヤの重さを普段意識することはあまりないと思いますが、実はタイヤの重さが走行性能におよぼす影響は大きいです。
では、具体的にどのような影響があるのでしょうか?
今回は、タイヤの重さが変わると何が変わるのか、メリット・デメリットを交えて解説します。タイヤ交換を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
タイヤの重さが変わると、普段の運転でどう変わるのか?
タイヤの重さは、基本的にインチ数で決まります。
一般的なインチ数は、以下のとおりです。
・軽自動車……14インチ
・普通自動車……16インチ
・ミニバン……17インチ
それぞれの重さの例は、以下のとおりです。
・14インチ……5kg
・16インチ……8kg
・17インチ……10kg
インチの違いで、かなり重量が変わることがわかります。
さて、本題である「タイヤの重さで何が変わるのか?」ですが、簡単にいえば
・タイヤが軽い=加速しやすくなり、サスペンションの追従性が上がる
・タイヤが重い= 接地感が増し、スピードを維持しやすくなる
ということになります。
しかし、この説明だけでは不十分かと思います。そこで、タイヤの重さを変えた場合のメリット・デメリットについて、詳しく見ていきましょう。
タイヤを軽くした場合のメリット・デメリット
まずは、タイヤを軽くした場合のメリット・デメリットについて確認していきましょう。
タイヤを軽くした場合のメリット
タイヤを軽くした場合のメリットは、主に2つあります。加速しやすくなることと、バネ下荷重軽減による路面追従性の向上です。
加速しやすくなるのは、軽い物体のほうが転がり始めに必要な力が小さくて済むからです。エンジンパワーのロスが小さくなるため、加速しやすくなるのです。 また、同じ理由からブレーキの負担も軽減されます。
路面追従性の向上は、サスペンションから下の重量(バネ下重量)の低減により、サスペンションがより動きやすくなるからです。
余談ですが、「バネ下重量の軽減は、車体を軽量化する3倍の効果がある」ともいわれるほどの効果があります。
タイヤを軽くした場合のデメリット
タイヤを軽くした場合のデメリットは、主に2つあります。接地感が薄れることと、ハンドルが取られやすくなることです。
運転に自信のない方は、必要以上にタイヤを軽くするとリスクが増えます。これ、ホイールにも同じことがいえます。ある程度の重量は、安定感を生み出すのに役立っているということです。
タイヤを重くした場合のメリット・デメリット
次は、タイヤを重くした場合のメリット・デメリットについて確認していきましょう。
タイヤを重くした場合のメリット
タイヤを重くした場合のメリットは、主に2つあります。接地感が増すこと と、慣性が働くのでスピードを維持しやすくなることです。
特に「スピードはあまり出さず、安全運転を心がけたい」という方は、メリットを感じられるでしょう。一度転がり始めたタイヤには慣性が働くので、速度の維持が容易になります。
タイヤを重くした場合のデメリット
タイヤを重くした場合のデメリットは、主に2つあります。加速が鈍くなることと、路面追従性が下がることです。
これらは、タイヤを軽くしたときのメリットの裏返しです。重いタイヤは転がり始めに力が必要になるのでパワーのロスが大きく、ブレーキにも負担がかかります。またバネ下重量が増えるので、サスペンションが動きにくくなり路面追従性が下がります。
まとめ
今回は「タイヤの重さで何が変わるのか」をテーマにお伝えしてきました。軽ければ軽いほど良さそうですが、実はどちらにもメリット・デメリットがあります。
内容をまとめると、以下のようになります。
・タイヤの重さはインチ数で変わり、大きいタイヤほど重量が重い
・タイヤを軽くした場合のメリットは、加速しやすくなることと、バネ下荷重軽減による路面追従性の向上
・タイヤを重くした場合のメリットは、接地感が増すことと、慣性が働くのでスピードを維持しやすくなること
タイヤは消耗品なので、定期的に交換する必要があります。その際にインチアップを考える方は多いと思いますが、メリット・デメリットを把握しておけば迷わずに済むでしょう。
自分に合ったタイヤを選んで、カーライフをより充実させてください。