パーツ取付・交換
更新日:2020.09.28 / 掲載日:2020.09.28
タイヤの劣化はどこまでが許容範囲?タイヤが劣化する原因も解説!
「タイヤを使える許容範囲はどこまでか知りたい」という方に向けて、この記事ではタイヤ劣化の原因と、交換の目印であるスリップサインについて解説します。
タイヤは消耗品であり、必ず交換する時期がくるので、タイヤ交換の基礎知識を身に付けておきましょう。
タイヤが劣化していく主な原因は摩耗ですが、空気圧不足や走行方法をはじめ、ほかにもさまざまな原因があります。ここでは代表的な4つの原因について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
タイヤの摩耗
タイヤはゴムでできているので、走行距離に応じてゴムが摩耗していきます。比較的真っすぐな道を一定の速さで走行すれば、あまりタイヤは減っていきません。急発進や急ブレーキ、峠道の走行など、タイヤに負担がかかる行為を繰り返していると、摩耗は早くなります。
適正な空気圧
タイヤの空気圧が低い状態で走行すると、タイヤに余計な負荷がかかり、劣化が早くなります。給油や定期点検の際に空気圧をチェックすることで、劣化の進行を防ぎましょう。
経年劣化
タイヤ交換の目安は、おおむね4年です。 しかし明確に定まっているわけではなく、保管場所や運転の仕方によって変わります。
ちなみに、軽自動車やミニバン(FF車)は前輪が劣化しやすい傾向があります。エンジンや関連部品がフロント部分に集中しているため、前輪に負担がかかりやすいからです。
セダンは重量配分が比較的均等なので、タイヤが均一に劣化していく傾向があります。
タイヤに直接負担がかかる走行
縁石に乗り上げてしまったり、 砂利道を走行したりすると、タイヤに負担がかかり、劣化が早まります。
タイヤの劣化によるひび割れはタイヤ交換のサイン
タイヤの劣化によるひび割れが起きている場合は、タイヤ交換のサインです。
放置すると大きな亀裂が生じ、バーストを起こすことがあります。ひび割れを見つけたら、すぐにタイヤ交換をしましょう。
タイヤを長く使い続けるために、ローテーションが推奨されています。ローテーションとは、4本のタイヤを交互に入れ替えることです。
タイヤを入れ替えることで、タイヤの負担が一部に集中することを防ぐことができます。ローテーションの目安は、走行距離が5,000kmに達したころです。定期的にタイヤの摩耗具合を確認し、ローテーションをおこなうようにしましょう。
スリップサインが出ていたら即交換!
当然のことながら、スリップサインが出ていたらタイヤをすぐに交換すべきです。見た目にも、明らかにタイヤが摩耗しているのがわかるでしょう。
スリップサインはタイヤの溝にある凸型の突起で、摩耗していくとタイヤの山とスリップサインの高さがそろいます。
数値で表すと、残り溝1.6mm でスリップサインが出てきます。車検では、1つでもスリップサインが出ていると合格しません。
車検に通らないだけでなく、道路交通法違反にも該当します。スリップサインが出ていると、違反点数2点と9,000円の罰金(普通車の場合) が課せられます。
スリップサインが出ているタイヤは、雨のときにハイドロプレーニング現象が発生しやすく、とても危険です。限界である1.6mmになる前に、早めに交換をしましょう。交換の目安は、3~3.5mmくらいです。
スリップサインが出ていなくても、側面に深い傷や亀裂が入っていたら、すぐ交換しましょう。事故を未然に防ぐために、早めに交換するようにしてください。
まとめ
今回は、タイヤの劣化の許容範囲について解説してきました。
内容をまとめると、以下のようになります。
・タイヤは摩耗や経年劣化のほか、空気圧不足や走行方法によっても劣化する
・タイヤ劣化によるひび割れは交換のサイン
・スリップサインが出ていたら即交換
タイヤへの関心が薄いと、「気がついたらひどく摩耗していた」といったことになりかねません。タイヤの劣化は安全性に大きく関わるので、日頃からタイヤの点検をおこなうようにしてください。