パーツ取付・交換
更新日:2020.09.28 / 掲載日:2020.09.28

タイヤの製造年はどこでわかる?製造年でわかることについて解説

タイヤの買い替え時期や劣化具合の推測に役立つのが、本体に刻印してある製造年週です。しかし、タイヤには英数字がたくさん書かれているため、どれが製造年週なのか見極めが難しい、という方もいるでしょう。

そこで今回は、タイヤに刻印してある製造年週の確認方法についてまとめました。後半では「その他の刻印にどのような意味があるのか」といった内容にも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

タイヤの製造年は、サイドウォール(タイヤの側面)に書いてある、4桁もしくは3桁の数字で 確認できます。「ホイールに一番近く、枠で囲んであるような数字」と覚えておくと見つけやすいでしょう。

製造年週の数字が見つからない場合は、車体の下からタイヤの裏側をのぞいてみてください。タイヤの製造年週は、基本的にどちらか一方の側面に刻印されています。 そのため、裏表を意識しないでタイヤを装着すると、製造年週の面が車体の内側を向いてしまうことがあるのです。

タイヤの製造年からわかること

製造年週を示す4桁の数字は「××○○」と並んでおり、「××」が週、「○○」が年を表します。例えば「0819」と書いてある場合は、2019年の8週目(2月24日から3月2日まで)に製造されたタイヤです。

タイヤの表示からわかること

タイヤのサイドウォールからは、製造年週のほかにも多くの情報を読み取れます。記述方法はメーカーによって多少違いますが、ここでは共通する代表的な刻印をご紹介します。

タイヤの基本刻印

「215/55R17 94Q」や「215/45R18 93W」など、アルファベットと数字が混ざっているのが特徴です。これらの英数字からは、「タイヤサイズ」「偏平率」「タイヤ製造記号」「リム径」「荷重指数」「速度記号」の情報を読み取れます。「215/55R17 94Q」を例に見ていきましょう。

・タイヤ幅……一番左に書いてある数字「215」※単位:mm
・偏平率(タイヤ幅に対するタイヤの高さ)……「/」の次に書いてある数字「55」※単位:%
・タイヤ製造記……中央の英字「R」=ラジアルタイヤ
・リム径(ホイールの直径)……英字に続いて書いてある数字「17」※単位:インチ
・荷重指数(ロードインデックス)……空白の次に書いてある数字「94」=670kg
・速度記号(規定条件下の最高速度)……最後に書いてある英字「Q」=160km/h

インサイド、アウトサイド

タイヤの溝が左右で異なる商品の場合、内側(インサイド)と外側(アウトサイド)が識別できるように書かれています。記述形式は英字で、それぞれ「INSIDE」(内側)と「OUTSIDE」(外側)となります。

スリップサインの位置表示

「△」マークが示す先にスリップサインがあり、タイヤの擦り減り具合を確認することができます。スリップサインの高さは約1.6mmであり、地面との接触部分(トレッド面)がスリップサインまで擦り減っていたら、タイヤの交換時期です。

スタッドレスタイヤ、プラットフォーム

スタッドレスタイヤには、ノーマルタイヤとの識別ができるように「STUDLESS」と刻印されています。ほかにも、以下のような刻印があります。
・「M+S」……マッド&スノーの略で、オフロードでも雪道でも対応できるタイヤ
・山に氷のマーク……通称「スノーフレークマーク」冬用タイヤの認証マーク(欧州)
・溝にある突起物……通称「プラットフォーム」氷結性能低下のサイン(50%摩耗)

まとめ

タイヤの製造年週は、「サイドウォール」「ホイールに一番近い場所」「3桁または4桁の数字」「枠で囲ってある」という4つのポイントを押さえると、見極めが楽になるはずです。タイヤを装着した向きによっては、車体の下からのぞき込む必要があるので、外側から確認できない場合は、裏側をチェックしてみましょう。

刻印の内容を知ることで、タイヤの劣化状態が簡単にわかります。本記事を参考に、安全な走行に欠かせないタイヤへの意識を高めてください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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