パーツ取付・交換
更新日:2018.11.12 / 掲載日:2018.11.12
ドライブレコーダーでLED信号が点滅して見える原因・対応法とは?
ドライブレコーダーの録画映像を証拠として用いる場合、信号の点灯状況やタイミングが重要視される場面もあるかと思います。しかし、録画映像上では信号機が点滅していたり、消灯された状態で録画されていることもあります。これでは事故やトラブルが発生した際に、証拠となるはずの信号機の状態を確認できない可能性がありますので、大きな問題と言えます。
今回は、ドライブレコーダーの録画映像において、信号機が点滅または消灯、点灯し続けた状態で記録されてしまう原因とその対処法について解説します。
ドライブレコーダーの録画映像で、LED信号が点滅・点灯し続けて見える原因とは?
日本に設置されている信号機には電球式とLED式の2種類がありますが、ドライブレコーダーで撮影した際に信号が点滅して見えるのは、LED式の信号機に限定されます。電球式の信号機は、撮影しても点滅することなく実際の表示と同等の映像となります。
しかし、LED信号は目に見えないサイクルで点滅を繰り返しているため、ドライブレコーダーのフレームレートと同調してしまうと、点滅もしくは消灯しているように録画されてしまうのです。
また、消灯もしくは点灯し続けて録画される現象もあり、これは東日本と西日本で電力周波数が異なることが原因です。日本の電力周波数は東日本は50Hz、西日本は60Hzとなっており、それによってLED信号の点滅のタイミングが異なるためです。
ドライブレコーダーでLED信号が点滅して見える場合に起こってしまう現象・注意点について
ドライブレコーダーでLED式の信号機を撮影すると、点滅を繰り返したり、消灯もしくは点灯し続ける現象が起きる場合があります。
ドライブレコーダーのフレームレートが標準の30fps設定の場合、1秒間に30回のコマで撮影するため、LED信号の点滅が同期した瞬間、肉眼で見る限りでは点灯していても、撮影した映像は点滅もしくは消灯してしまいます。
もし、ドライブレコーダーに記録されている映像が点滅して見える場合には、交通事故の際の証拠能力としては弱くなってしまう可能性があります。
ただし、この場合においても消灯する映像よりは点滅している映像の方が、信号機の色を判別できる可能性はありますので、消灯よりは望ましいと言えます。
ED信号機の点滅や消灯・点灯し続ける現象を防ぐドライブレコーダーを活用しよう!
ドライブレコーダーで撮影したLED信号機の点滅や消灯、点灯し続ける現象を避けるためには、機器側のフレームレートが標準の30fpsではない値の製品を使うのが確実です。
例えば、フレームレートが27.5fpsや29fps等の製品があります。これならLED信号と同期することはありませんので、電源周波数の違いによって信号機が点滅したり消灯し続ける現象なども回避できます。近年ではメーカーもこのような問題を把握していますので、ドライブレコーダー購入時には「LED信号対応」の表記があるモデルを選ぶとよいでしょう。
まとめ
今回は、ドライブレコーダーの録画映像において、信号機が点滅または消灯、点灯し続けた状態で記録されてしまう原因とその対処法について解説しました。
ドライブレコーダーの録画映像で、信号機が点滅して見えるのはLED式の信号機のみです。また、点灯もしくは消灯し続けて見える場合もありますが、これは東日本と西日本で電力周波数が異なることが原因です。
これらの現象が起きてしまうと、交通事故の際の証拠能力としては弱くなってしまう可能性があるため注意が必要です。対処法としては、ドライブレコーダーのフレームレートが標準の30fpsではなく、27.5fpsや29fps等の製品を選ぶとよいでしょう。
昨今、LED信号機が設置されている箇所が増えていますので、ドライブレコーダー購入時は「LED信号対応」の表記があるモデルを選ぶとよいでしょう。
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