パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
アルミホイールに腐食が起きる原因と補修・除去方法とは
アルミホイールは錆びないからメンテナンスが楽、と思っている方がいるとしたらその認識は改めた方がいいかもしれません。確かに鉄のように赤い錆が出ることはありません。しかし、アルミニウムも鉄と同じように酸化して腐食します。アルミホイールに腐食が起きるのはそのためです。今回は腐食が起こる原因と補修・除去方法についてまとめてみました。
アルミホイールの腐食は、何が原因で起こるのか?

アルミホイールの白サビと言われる腐食は、アルミの素材感を生かしたポリッシュホイールによく見られる現象です。ミミズが這った後のように白い線状の腐食が現れて、どんどん広がっていってしまいます。原因は、アルミホイールの表面に施されているクリア塗装が剥げてしまい(ナットホールやセンターホール、掘り文字などの鋭利な角がある部分にクリア塗装がきちんとのらない場合があることや、飛び石などが当たって塗装が剥げてしまうことがあるため)、そこからアルミ面との隙間に水分が入り込むことによって腐食が進みます。線状に腐食が広がっていくのはそのためです。同様に色塗装してあるアルミホイールにも腐食は起こります。ポリッシュホイールの白サビと同じように塗装の下のアルミが腐食し、塗装面がザラザラに盛り上げていってしまいます。ただし、色塗装の場合は厚めに塗られているため腐食は起こりにくいながら、多くの場合、雪国などでまかれる凍結防止剤(融雪剤)が悪影響を及ぼすことで発生します。また、ブレーキダストに含まれる鉄分を放置しておくと、徐々にアルミに浸透し腐食の原因になります。
アルミホイールが腐食した場合、どう補修・除去すればいいのか?
アルミホイールが腐食してしまった場合の補修はかなり困難です。腐食は塗装の下のアルミ部分で起きているため、補修、除去するためには塗装を落とし、さらに腐食したアルミを磨かなければなりません。しかも腐食したアルミを磨いても、腐食の進行度合いにより完全に元通りになるかどうかはわかりません。また、研磨したアルミ面はそのままだと再び腐食してしまうため、アルミ面を保護するためにクリア塗装などをする必要があります。
アルミホイールが腐食しないための防止策とは?
アルミホイールを腐食させないためには、こまめにメンテナンスをする以外に方法はありません。常に洗浄して清潔にしておくだけでなく、濡れたままで放置しない、凍結防止剤が付着したらすぐに洗い落とすなどの対策が有効です。ただし、それでもアルミホイールの腐食を完全に防止することは不可能であり、クリア塗装などがされていない場合は、腐食の進行が軽度な時点で粒子の細かいコンパウンドで磨くのも良いでしょう。クリア塗装もしくは色塗装している場合は、ホイールを路肩などにぶつけて傷をつけないなど日ごろから気をつけることです。デザイン性が重視されるアルミホイールだけに、どうしても腐食は気になります。普段きちんとメンテナンスをして、できるだけ長く良い状態を保つようにし、いざ腐食が進行してしまったら研磨を含めきちんと補修することをおすすめします。