パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
タイヤの空気圧は気温や季節によって変化するのか
タイヤの中は圧縮された空気で満たされていますが、その圧力が十分かそうでないかはタイヤの外観をパっと見ただけで分かるものではありません。タイヤの空気圧は、実は気温や季節によって変動がある事は意外と知られていません。ではどのような要因で変動するのでしょうか?タイヤの空気圧が変化してしまった場合の対処法と併せて見ていきましょう。

タイヤの空気圧は季節や土地柄によって変動が見られます。空気圧が下がりやすいのは夏から秋・冬にかけての気温が下がる時期です。空気圧が下がると空気が抜けているような感覚になりますが、温度が下がる事により空気の体積が減っているだけなので、空気の質量そのものに変化はありません。反対に冬から春、夏にかけて気温が上がる時期には、空気の体積が増えるため空気圧が上昇します。これらの現象は気温の変化によって起こるため、熱帯地域や標準地域よりも冬から春にかけての気温の差が大きい寒冷地の方が、空気圧の上下が顕著に表れます。
どのタイヤでも空気圧の変化はある?
スタッドレスタイヤでもエコタイヤでも、気候による空気圧の影響は普通に受けます。空気圧の変化があった場合、その都度、メーカー指定の空気圧にする必要があります。さらに言うとタイヤは前輪と後輪合わせて4本存在しますが、車種によっては前後で違う空気圧を指定している場合があります。例えばFF車のように前輪に負荷がかかる車の場合や、前輪と後輪でサイズの違うタイヤを履いている場合などが該当します。基本的にタイヤの空気圧は自分の判断で決めるものではなく、車メーカーが指定した空気圧に設定する事が前提です。メーカーから指定されているタイヤの空気圧は「車両を支えるのに必要だとされている数値」であり、タイヤの大きさや性能はあまり重視されません。どんなタイヤでもまずはメーカー指定の空気圧に従いましょう。
空気圧が変化する場合の対処方法
空気圧が低いまま走行すると、タイヤの両肩部分が偏摩耗を起こし、燃費の悪化や発熱による損傷が起こりやすくなります。逆に空気圧が高いまま走行すると、センター部分の偏摩耗が発生しやすく、乗り心地が悪くなり、バーストの危険性があります。このように空気圧が低くても高くてもデメリットが多く、事故の危険性を否めません。いつでも適正の空気圧で走行する為には1ヶ月に一度は空気圧の点検をして、空気漏れなどもチェックしましょう。もちろん、いざという時の為にスペアタイヤも忘れずに点検しておきましょう。