パーツ取付・交換
更新日:2024.04.23 / 掲載日:2018.08.29
高速道路を走行するのに適したタイヤの空気圧とは
タイヤにはそれぞれ指定空気圧がありますが、高速道路を走行する場合は、「指定空気圧よりも高い空気圧に調整したほうがよい」と、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?ではなぜ空気圧を高めにしないといけないのでしょうか?ここでは走行する道路における空気圧の違いや、その理由などについて見ていきましょう。
一般道路と高速道路では、適したタイヤの空気圧に違いはあるのか

一般道路の場合は車ごとに設定された指定空気圧が最適と考えられますが、高速道路では指定空気圧よりも1割~2割ほど高い空気圧が良いとされています。今は昔と違いタイヤの耐久性が上がったので、特に空気圧を変える必要はないと考える人もいますが、やはり高速道路を走行する際は空気圧を変えた方が良いと考える人も多いです。ただし、どちらにも言えることは「高速道路を走行する前には必ず空気圧のチェックをする」ということです。空気圧のチェックはガソリンスタンドなどで依頼をすれば確認をしてもらえます。ガソリンを補給するついでに簡単にチェックできますし、そこで空気圧が低いようなら、指定よりも高めに調整すると間違いないでしょう。
なぜ、高速道路での空気圧は違うのか?その空気圧にしないとどうなるのか?
タイヤに補充した空気は、毎日少しずつ少しずつ抜けていきます。たとえ指定空気圧に合わせたとしても、一ヶ月後にはおおよそ5%空気が減っていくと言われています。高速のサービスエリアで実施されたタイヤ点検において、見つかった不具合の1位は「空気圧不足」だそうです。つまり多くの人がタイヤの空気圧が低くなっていることに気づかずに、高速道路を走行しているという結果が出たのです。高速走行で怖いのは「タイヤの空気圧が不足していること」です。もしも、タイヤの空気圧が低いまま高速道路を長時間走行すると、最悪以下のような危険性があります。
1.タイヤの空気圧が低いまま高速走行をすると、遠心力によりタイヤが楕円形になる。
2.楕円形になったタイヤが地面に設置するときに押しつぶされると空気が圧縮される。
3.圧縮された空気は熱を持つ。
4.熱を持った空気は膨張するのでタイヤが膨らむ。
5.楕円形からタイヤが膨らむことを繰り返すことで、タイヤが波打つ(スタンディングウェーブ現象)。
6.タイヤの波打ちが限界を迎えるとバーストする。
このような危険性があることから、高速道路を走る前にはタイヤの空気圧の点検を忘れずに行うことが重要となります。また、バーストまでいかなくとも、高速走行で一定のキロ数を超えるとハンドルがガタガタ鳴り出すなどの不具合が起きてしまいます。タイヤが遠心力で変形しないように、空気圧は高めに調整するようにすすめられているのです。最近のタイヤは空気圧が高くなくても問題ないと考えられていますが、タイヤの空気圧が低いことはやはり危険だとされています。時間の経過により空気が抜けていくことを考えると、普段から空気圧は高めに調整するのがいいのかもしれません。
見た目ではわからない低扁平タイヤの空気圧は定期的にチェックが必要
タイヤの厚みが少ない低扁平タイヤは、たわみが少ないという特徴があります。しかしその分、タイヤの空気圧が減っていたとしても、見た目にはわかりにくいというデメリットがあるのです。ですから、定期的にエアゲージを使いタイヤの空気圧をきちんと確認する必要があります。また、低扁平タイヤは指定空気圧よりも高い空気圧に調整すると、バランスが取りやすいとされています。