パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
車のタイヤを長持ちさせる保管方法について
車をお持ちの方は、夏タイヤからスタッドレスに交換するなど、少なくとも年に2回ほどはタイヤの交換作業をすると思います。その場合、今まで車に履いていたタイヤの保管が必要になりますよね。皆さんはタイヤを保管する際、正しい方法で行っているでしょうか?もし間違った保管方法をしてしまうと、タイヤの耐用年数に大きく違いが出てきてしまう場合があります。ここではタイヤの正しい保管方法や、保管に関するNG行為を見ていきましょう。
タイヤを保管する前にやるべきこと

タイヤを保管前に、まず洗浄する必要があります。特に雪道を走ったタイヤには融雪剤の塩化カルシウムがこびりついており、タイヤのゴムの劣化やホイールのサビの原因となってしまいます。洗剤を使う必要はないので、車から外した状態でホイールの裏側もきれいに洗いましょう。洗った後はしっかり乾燥させて水分を残さないようにします。汚れが残っているのも問題ですが、水分も同じようにタイヤのゴムの変質の原因になります。また、タイヤのトレッド面の溝に挟まっている小石などもマイナスドライバーなどの工具を使って取り除きましょう。
タイヤの正しい保管方法
タイヤの劣化を早める原因は「汚れ」「紫外線」「雨風」「湿度」「温度(高温・冷温)」です。「汚れ」は保管の前に洗浄して良く乾燥させてビニールに入れ防ぎましょう。ビニールは、タイヤを購入した時や交換した時に、ショップがタイヤを入れてくれるビニール袋が最適です。こちらがない場合は、大きめのゴミ袋で代用しましょう。「紫外線」「雨風」「湿度」「温度(高温・冷温)」を防ぐために最適な場所は、『雨風があたらず風通しの良い冷暗所』です。ガレージや物置などがあれば最適ですが、マンションやアパートではベランダに保管するしかない場合も多いでしょう。そういった場所での保管は、紫外線や夏の直射日光で高温になりますし、冬の冷気も脅威です。このような厳しい環境で保管する場合には、タイヤの保管専用のカバーを使いましょう。タイヤをビニール袋に入れて、さらに専用のカバーを使うことで、タイヤの劣化をかなり抑えることができます。
タイヤの保管に関する疑問
Q.タイヤを保管する向きは横?縦?
A.ホイールを付けた状態では横置き(縦に積み重ねる)、ホイールがない状態では縦置きが基本です。ホイールを付けた状態で縦置きしてしまうと、重みでタイヤの設置面が変形する恐れがあるので横置きにします。また、ホイールがない状態で横置きしてしまうと、上のタイヤの重みにより下のタイヤが変形する恐れがあるので、それを防ぐために縦置きが良いと言われています。ちなみに、ホイール付タイヤを横置きする場合は、タイヤの空気圧を通常の半分程度に抜いておきましょう。
Q.タイヤを地面にそのまま置いてもいいの?
A.タイヤの色移りや湿気を防ぐため、すのこを下に敷くのがおすすめです。すのこがない場合は、段ボールなどを敷き、直接地面に置くのはやめましょう。
Q.保管前にワックスなどを塗ったほうが良いの?
A.ワックスの油分はタイヤの変質や劣化など、悪影響を及ぼすものが多いです。ワックスなどは塗らず、タイヤはきれいに水洗いした後、乾燥した状態で保管するようにしましょう。
やってはいけないNG行為
タイヤの正しい保管方法がわかると、その逆のことをするとタイヤの劣化を早めることだとわかるかと思います。以下の保管の仕方は、タイヤの変質や劣化を早めて耐用年数を短くするため避けましょう。
・洗わずに汚れたまま保管する
・直射日光や雨風のあたる場所に保管する
・高温多湿の場所に保管する
・タイヤを濡れたまま保管する
・モーターやバッテリーなどの腐食性が高いオゾンが発生する機器の近くで保管する
保管場所がない場合はタイヤの保管サービスを利用するのがおすすめ
アパートやマンションなどにお住いでタイヤの保管場所がないという方は多いですよね。室外での保管は専用のカバーをかけても劣化しないというわけではなく、また盗難の心配も出てきます。高級なタイヤとホイールならば尚更です。最近では、自動車ディーラーやカーショップなどで、タイヤの保管サービスを行う業者が増えています。大抵は有料でのサービスですが、タイヤやホイールを購入してくれた顧客に対してのサービスとして行っている業者もいるようです。そういった業者を利用すれば正しいタイヤの保管ができるでしょうし、タイヤ交換も同時に依頼すればお店に行くだけでいいのでおすすめです。