パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

タイヤに窒素と空気を入れることの違いとは

カー用品店やタイヤ専門店などでタイヤの空気を入れてもらう時、「窒素充填」に換える事をすすめられる場合があります。タイヤに窒素と空気を入れる事に違いはあるのでしょうか?

タイヤに窒素を入れるようになったきっかけは?

数年前から、乗用車向けのタイヤに窒素を入れる事をすすめるカー用品店がでてきました。もともとは、空気圧が下がりにくく、膨張率も下がるという事から、航空機やレーシングカーで窒素タイヤが採用されていました。その後、エア充填の頻度が少ないという点で高速道路を走行する大型トラックのドライバーが窒素充填タイヤを利用し始め、その流れで一般乗用車にも普及し始めました。

タイヤに窒素を入れるメリット・デメリット

「抜けにくい」、「膨張率が低い」、「騒音が減る」、「乗り心地が良くなる」一般的に言われている窒素入りタイヤのメリットは上記の通りとなります。タイヤは基本的にインナーライナーというゴムによってタイヤの中に空気を貯め込みますが、空気はわずかな隙間でもゴムから抜けてゆくため、少しずつ減っていってしまいます。窒素は酸素に比べて、ゴムの透過率が約1/2から1/3となるため、窒素だけをタイヤに充填しておけば、空気圧が下がりにくくなり、タイヤが長持ちするとされています。ただし、メリットを挙げているのは窒素タイヤを推奨する業者が多く、実際に窒素タイヤを入れた人や、タイヤメーカー関係者からはその効果の科学的根拠に疑問を投げかける人が多いのも現状です。利用者の中には「空気が抜けないから」と言って定期的な空気圧チェックを怠り、空気圧が低い危険な状態で走行している車も少なくありません。空気が抜けないわけでなく「抜けにくく」なっているだけなので、メーカーなどでは定期的な空気圧チェックを呼びかけています。

タイヤに窒素と空気を入れる事の違いとは?

実際にタイヤに窒素と空気を入れる事の違いはあるのでしょうか?はっきり分かる大きな違いは「窒素充填は有料」という点です。窒素入りタイヤにする場合は業者によっても違いますが、おおよそで1本500円、4本で2,000円程が相場となっています。地上の空気にも約80%の窒素が含まれているので、窒素も空気も同じような気はしますが、空気には水蒸気も含まれているので、窒素だけの方が窒素以外の成分の影響を受けにくいと言われています。あまり高額過ぎるものでもないので一度体験してみるのも手ですね。その場合でも定期的な空気圧チェックは忘れないようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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