パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
カーナビのタッチパネルが反応しない原因と対処法
カーナビは車載のため、振動・埃・高温などに常にさらされています。そのため、一般の家電品よりも故障し易いともいえます。カーナビを使用する上でみられる故障の一つに、「タッチパネルが反応しない」という症状が挙げられます。行き先を指定しようにも文字が打てない…なんて、もはやカーナビとして機能していませんよね。そこでタッチパネルが反応しない原因と対処法についてお話しします。

故障の原因をお伝えする前に、そもそもの仕組みについて知っておきましょう。カーナビなどの小・中型のタッチパネルには次の仕組み(方式)が採用されています。
抵抗膜方式
画面上に電気抵抗がある膜が2枚触れ合わないように設置されています。指で触れることにより、この2枚が接触し、膜の電圧を計測して押した場所で反応します。「感圧式」ともいいます。
静電容量方式
人に流れている微弱な電流を利用する仕組みになっています。画面に指先で触れた時の電流の変化をセンサーが感知し、押した場所を測定します。指先の微弱な電流を感知する仕組みのため、手袋をした手や濡れた手で操作すると反応しません。
ご自身が使用しているカーナビがどちらのタイプか知ることも一つのポイントです。抵抗膜方式の場合、静電容量方式よりもやや強めにタッチする必要がありますし、静電容量方式の場合は、濡れた手や手袋では使用しないなど、それぞれに合った対応が必要となります。
タッチパネルが反応しない原因は?
パネルが故障した!?と慌てず、まずは次の原因を検討してみましょう。
1.指先がカサカサしている。
2.指先が乾燥している。…静電気が発生しやすく誤作動の原因となる。
3.指先以外の部分が触れている。…袖や爪などで触れていないか?
4.タッチパネルが汚れている。…手垢や埃などによって反応の精度が下がっている。煙草の灰やヤニの付着も反応を鈍くする。
上記の原因でないとしたら、
5.パネルが故障している。
6.タッチパネルがロックされている。
といった原因も考えられます。
対処法はあるか
原因の1~4、6については自分で対処できる範囲内ですね。それぞれに対処法を記します。
1.他の指で操作する。また、普段から手荒れのないようケアする。
2.指に息を吹きかけ、湿らせる。
3.他の部分が触れないよう注意しましょう。
4.画面を柔らかい布で優しく拭く。専用のクリーナーを使うとよりいい。
また、指先の狭い面積でタッチしてみるのもいいかもしれません。感圧式の場合ですと、爪先で突くようにタッチするのもいいです。タッチパネルがロックされている場合は、設定画面からロックを解除します。設定についてはカーナビごとのマニュアルを参照しましょう。
困るのがパネルの故障です。液晶の交換などするしかありません。何か対処法はないかと悩まず、ディーラーなど整備工場へ修理を依頼しましょう。保証期間内であれば無償対応してくれます。
タッチパネルの故障を防ぐために気をつけたいこと
使い方次第では、タッチパネルの劣化がすすんでしまいます。ユーザーとしてできることは、「時々クリーニングする」、「強く押しすぎない」ことです。汚れが原因でタッチパネルの反応が悪くなり強く押してしまう、そして壊れるという悪循環が考えられます。タッチパネルが反応しない場合は、反応を妨げる原因を取り除くことをまず考えます。それでもだめな場合は修理(パネルの交換)です。中には使用して1年前後で故障するケースもあるようです。「まだ新しいから故障なんて…」と感じるかもしれませんが、ありえる話ですので潔く修理に出しましょう。