パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
ラジエーターのホースの交換時期や費用の目安について
ラジエーターホースは、エンジンルーム中でも、特別目立つことのない存在のパーツのひとつと言えるかもしれません。このラジエーターホースは、それほど高価なパーツではないため、普段あまり気にすることはありませんが、劣化により亀裂などが入る大きなトラブルへつながるおそれがあるため注意が必要です。そこで今回は、このラジエーターホースの交換時期や交換費用の目安について解説します。
車のラジエーターの役割とは?ホースの役目とは?

ラジエーターは、冷却水を使い車のエンジンを冷やすことでオーバーヒートを防ぐ役割を果たしているパーツです。ラジエーターで冷やされた冷却水がエンジンへと送られ、エンジンから熱を奪い、ラジエーターに戻って再び冷やされてエンジンへと循環していくという仕組みです。ラジエーターホースは、アッパーホースとロアホースの経路に分かれています。冷やされた冷却水はラジエーターの下部からエンジンへと伸びているロアホースでエンジンへと送られ、エンジンで高温になった冷却水は、アッパーホースでラジエーターの上部へと送られます。高温になった冷却水は、ラジエーター上部から下部へと循環する間に冷やされます。
ラジエーターホースは交換が必要なの?劣化するとどんな影響がある?
ラジエーターホースは、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などの高温にも低温にも強く耐久性の高い合成ゴムでできており、そう簡単に劣化することはありません。しかし、ゴム製品であることには変わりなく、長期間使っていると劣化して亀裂などから冷却水が漏れ出し、オーバーヒートにつながることもあるため注意が必要です。
ラジエーターホースの交換時期の目安や交換費用の目安とは?
ラジエーターホースは、一般的に10万キロ前後は使えます。ただし、かなりエンジンルーム内は高温になり過酷な環境で酷使されるため、定期点検時には必ず確認し、亀裂などの症状が見つかった場合は、早めに交換するようにしてください。車種にもよりますが、交換費用の目安としては整備工場に依頼した場合、おおよそ1~3万円程が相場と言えそうです。もちろん、交換費用はあくまでも目安となりますので、ラジエーターホースを交換する際は、必ず費用について確認をするようにしましょう。ラジエーターホースの不具合が原因で、オーバーヒートを起こして、エンジンに不具合が起きると、最悪、廃車などということにもなりかねません。ラジエーターホースは定期点検の度にきちんと点検をして、早め早めに対処することをおすすめします。