パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
車のエンジンから発生する振動の原因と対策について
出かけようとエンジンをかけたばかりの時や、走行中に信号待ちなどで停車した時に、いつもとは違う振動をエンジン付近から感じることがあります。はたしてこの振動は、何らかの理由があって発生するものなのか、それともエンジンの不具合によるもので対処する必要のあるものなのでしょうか。エンジンは車の走行にとって重要な心臓部であり、ちょっとしたことで不安を感じる人も多いはずです。そこで今回は、車のエンジンから発生する振動の原因と対策について解説します。

車のエンジンがいつもより大きな振動をする原因としては、以下のようなことが考えられます。
エンジンが冷えている
特に寒い季節によく起こる現象です。エンジンが冷えているためにアイドリングが安定せずに振動となって現れます。温計を確認してエンジンが温まってきたら徐々に振動が収まるようであれば、これはどの車にも普通に起こり得るものなので心配はいりません。
メンテナンス不足
エンジンオイルやオイルフィルターの交換、エアクリーナーやプラグ、ベルト類の劣化など必要なメンテナンスがきちんと行われていないと、エンジン内部にトラブルが発生してノッキングを起こすなど振動につながることがあります。
エンジン内部の汚れ
長年使用したエンジンには、どうしても汚れが蓄積してしまいます。この汚れがひどくなると、エンジンの燃焼が不安定になり振動を引き起こすことがあります。
エンジンに関連した各種部品の不具合
エアフィルターの詰まり、ゴム製部品(ホースやパイプ)の劣化、燃料ポンプ(電動モーター)の故障など、さまざまなエンジン関連部品の不具合がエンジンの異常振動につながる可能性があります。エンジン内部の汚れ同様にエンジンの不完全燃焼が原因と言えるでしょう。
エンジンが振動する原因ごとの対策・対処方法とは?
上記で挙げた原因の対策・対処方法としては以下のようなものがあります。
エンジンの冷え過ぎによる振動に対する対策
故障ではないため特に何もする必要はありません。環境問題や最近の車の性能からも以前のような暖機運転は不要とされています。走行とともにエンジンも暖まり振動も収まるため心配はありません。
メンテナンス不足による振動に対する対策
エンジンオイルやフィルターの交換、プラグの点検など、推奨されているメンテナンスは定期的に確実に実行するようにしてください。
エンジン内部の汚れによる振動に対する対策
エンジン内部の汚れは洗浄系ガソリン添加剤の使用やフラッシングをすることである程度洗浄することができます。洗浄系ガソリン添加剤やフラッシングを使って洗浄しても改善しない場合は、エンジン内部をオーバーホールするか交換するしかありません。いずれにしてもエンジンの状態に合わせて実施する必要があり、事前に専門家とよく相談するようにしてください。
エンジンに関連した各種部品の不具合による振動に対する対策
古くなって劣化したものやひび割れがある部品は新品と交換します。燃料ポンプなどはなかなか自分では判断がつきにくい箇所なので、振動が大きな場合は修理工場などに持ち込み点検を依頼してください。
エンジンの異常な振動は、かなり悪化しないと気がつかない場合もあります。一度悪化してしまうと原因を突き止め対処しない限り、根本的な解決にはならないでしょう。そのような事態に陥らないように、普段のメンテナンスをしっかり行って、不具合を極力回避できるようにすることが大切です。