パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
ETCをビルトイン方式で後付けする方法とは
ETC車載器を導入することで、高速道路などの料金の支払いの際に、料金所で停止することなく、スムーズに支払いを済ませることができます。ETC車載器を後付けする場合、少しでも目立たない場所に取付けたいものです。ここでは、後付けでETC車載器をビルトイン方式で取付ける方法について解説します。
ビルトインタイプのETCとは?

ETC車載器が運転席周囲のどこかに組み込まれて設置されている状態をビルトイン方式と言います。車を購入した時、すでにビルトイン方式で取付けられている場合は、右ハンドルの国産車であれば、ほとんどドライバーから見て右側のダッシュパネルや下のポケット部にあり、座ったままカード抜き差しができ、動作状況も簡単に確認できるように設置されています。車載器がない車では、グローブボックスや小銭入れ等のボックス(以下「ボックス」)になっているスペースです。ETC車載器を後付けする場合、場所的にも機能的にもここを使うのが最もスマートです。
グローブボックスにアンテナ分離型ETC車載器を埋め込むのが理想的
ビルトイン方式で後付けする場合、まずは、ボックスのサイズを測り、そのサイズに収まる車載器を購入しましょう。また、ボックスがない場合や、どうしても合う車載器がない場合には、ダッシュパネル右下、センターコンソールのドライバー側か下部も考えられます。操作性を重視して取付場所を決めると良いでしょう。ボックスに収める車載器は、アンテナと本体が別々の「アンテナ分離型」がおすすめです。「アンテナ一体型」は、取付場所がある程度限定されるため、最近は「アンテナ分離型」が主流と言えるでしょう。
ETC車載器の取付方法
車および車載器のメーカーによって詳細は異なりますが、次の手順はほぼ同じです。
1.バッテリーのマイナス側の端子を外す
2.内装パネルを外す
3.ETCの電源コードを常時電源とACC電源につなぐ。また、アース線をマイナスと接続する(配線は本体に付属されている配線図を参照しながら、確実に接続してください)
4.ETCアンテナをフロントガラス前方、電波を受けやすいところに固定する
5.アンテナを本体まで引っ張ってくる(仕上がりの面でダッシュボード内側を這わせるのがベストですが、ピラーのふちに沿わせればほとんど目立つことはないでしょう)
6.ETCアンテナコードと電源コードを車載器につなぐ
7.車載器をボックスに固定する(取付ねじまたは両面テープで固定)
8.外したバッテリーのマイナス端子を元へ戻す
9.メインキーをONにして車載器が通電しているか確認する
以上が一般的なETC車載器の取付方法になります。
綺麗にETCを取付けるには販売店への依頼がおすすめ
車載器を安全かつ確実に取付けるには、車載器を購入したショップ、車の修理工場等に依頼するのがおすすめです。それには、3つの大きな理由があります。
1.ダッシュボードの脱着は難しい
ダッシュボードを外す際、構造や外す方向を知らず力を加えると、ボードを破損したり歪めたりしてしまう可能性があります。
2.電気の知識も必要
誤った配線をすると、バッテリーあがりや漏電の原因になります。また、ハイブリッド車やEV車、PHV車など、緻密に電気制御を行っている車両の場合、不具合の原因になる可能性があります。
3.ETC車載器はそのままでは使えない
ETCを使うには、必要な情報を「一般財団法人ITSサービス高度化機構ITS-TEA」に登録し、本体を車両に応じてセットアップする必要があります。登録はETCを販売する大手カー用品店などで代行してもらうこともできますが、通販等で購入する場合は、あらかじめ登録方法を確認することをおすすめします。
ETC本体の取付は、車の整備等に慣れていない方にとっては、難しい作業かもしれません。本体の取付からセットアップまで含め、安心して使うことを考えると、やはり専門店などのプロに依頼することをおすすめします。