パーツ取付・交換
更新日:2024.07.18 / 掲載日:2024.06.03
おすすめのエアサスメーカー5選|選ぶポイントやメリット・デメリットを紹介

エアサスとは、車高を調整するサスペンションシステムのひとつです。
エアサスメーカーや仕組み、機能が複数あることから、どのエアサスがよいか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
この記事では、おすすめのエアサスメーカー5社と選ぶポイントをご紹介します。エアサスのメリット・デメリットも解説していますのでご覧いただけたら幸いです。
エアサスメーカーの公式サイトでは、製品ラインナップや車種別の適合表などが公開されています。気になるメーカーがあれば公式サイトも確認してみてください。
1.おすすめのエアサスメーカー5選
エアサス(エアサスペンション)とは、エアバッグの空気圧を調整することで車高を変えられるサスペンションシステムのことです。
通常走行時は車高を低くし、段差を越える際は高くするなど、車高を簡単に調整できるため、ドレスアップパーツとして人気の高いアイテムです。
以下では、おすすめのエアサスメーカー5選をご紹介します。
(1)IDEAL

出典:IDEAL
IDEALはエアサスやブレーキ、アフターパーツをはじめ、さまざまなカー用品を取り扱うドレスアップ総合メーカーです。
IDEALのエアサスには、36段階で減衰力を調整できる機能があるため、ストリートやサーキットなど、あらゆる走行シーンに合わせられます。
なお、国産車から輸入車まで、幅広い車種に対応しています。
(2)AIR FORCE

出典:AIR FORCE
AIR FORCEは、次世代エアサスを掲げている専門メーカーです。
すべてのエアサスでワイヤレスリモコン操作、4つの車高を記憶するメモリー機能がついているため、取り付けや設定が容易になりました。
600種類以上の車種に対応し、複数種類のエアサスを販売しているため、目的やシステムに合わせて選べます。
(3)AIRREX

出典:AIRREX
AIRREXは、国内外のスーパーカーやハイエンドカーから絶大な支持を受けているブランドです。
レイアウトや多くの配線がはじめから内蔵されているため、取り付けが簡単で見た目も美しいのが特徴です。
走行距離無制限の1年保証がついているため、安心して利用できます。
(4)ACC

出典:ACC
ACCはエアサスやギアサスペンション、リフトアップ、ボディキットなどを手掛けている国内メーカー(日本製)です。
20年以上の経験をもとに走行性能やストローク量などすべてのバランスを考えて設計されており、設定したい車高にできるように無段階調整なのが特徴です。
また、初心者が自分で取り付けられるように、車種別専用取付説明書やマニュアルが付属されています。
(5)BOLD WORLD

出典:BOLD WORLD
BOLD WORLDはエアサスや車高調、ブレーキシステムなどを展開している国内メーカーです。
国産車だけでなく輸入車(主に欧州車)、セダンやミニバン、ワンボックスなど多くの車種に対応するエアサスを提供しています。
エアサスによっては、上げ下げのスピードが変えられるタイプやスマホで操作可能なタイプがあるのが特徴です。
2.エアサスを選ぶポイント5つ
エアサスは、販売しているメーカーや商品によって特徴が異なります。以下の5つのポイントをもとに、愛車に合ったエアサスを選びましょう。
1.適合性
2.調整範囲
3.調整速度
4.保証内容
5.価格帯
6.機能性
順にご紹介します。
(1)適合性
エアサスを選ぶ際にもっとも重要なポイントは、エアサスと装着する車との適合性です。
適合車種はエアサスメーカーのWebサイトなどで公開されているため、装着予定の車種との適合性は必ず確認しましょう。
適合性に不明な点があれば、事前にメーカーへ問い合わせることをおすすめします。
(2)車高調整範囲
エアサスによって、車高の調整範囲(ストローク)は異なります。調整可能な範囲は車種によっても異なりますが、一般的には8〜12cm程度です。
車高調整できる範囲が広いと、目的やニーズに合わせて乗り心地やスタイリングをカスタマイズできます。さらに、エアロが段差に接触するのを防げるなど、路面の状況に合わせて車高の調整が可能です。
(3)調整速度
車高の調整速度(車高を上げ下げするスピード)は、エアサスの仕組みが機械式か電磁弁かで異なります。機械式より電磁弁のエアサスのほうが、車高を上げ下げするスピードは早くなります。
機械式は、エアサスの基本的な構造です。車高を調整するパドルスイッチの裏にエアホースがつながっており、スイッチ自体がバルブ(空気を出し入れするフタ)にもなっています。
エアバックに送る空気を手動で調整し、車高を上げ下げしているイメージです。
一方、電磁弁式は離れた場所にバルブが設置されており、バルブの開け閉めは電気式です。電気式はエアバッグにより多くの空気を送り込めるため、車高の調整スピードが速くなります。
ただし、バルブの開け閉めを電気制御することで構造が複雑になるため、故障しやすいというリスクもあります。
(4)保証内容
エアサスメーカーによって、保証内容は異なります。
たとえば、1〜2年間の保証付きや、30,000kmの走行保証などが挙げられます。長期間保証のあるメーカーは、購入後も安心して使用できるため、エアサスを選ぶ際は保証内容についても確認しましょう。
(5)価格帯
エアサスの価格はピンからキリまであり、メーカーや車種、グレードによって大きく異なります。
一般的にはグレードの高いエアサスほど高価になりますが、その製品が目的やニーズに合っているとは限りません。
そのため、予算に合わせて、必要な機能や性能を備えたエアサスを選ぶことが重要です。信頼できるメーカーであれば、安価でも十分な性能と安心を得られるでしょう。
(6)機能性
エアサスによっては、高さを調整したあと車高を記憶させる機能が搭載されています。
この機能が搭載されているエアサスは、あらかじめ車高を記憶させておくことで、ボタンひとつで車高を変えられます。高さを頻繁に変更することが多い人におすすめの機能です。
3.エアサスのメリット・デメリット
エアサスのメリットとデメリットをご紹介します。
(1)メリット
エアサスのメリットは以下の3つです。
1.車高調整が用意
2.乗り心地の向上
3.ドレスアップ効果
順にご紹介します。
①車高調整が容易
エアサスの大きなメリットは、リモコンなどで車高を容易に調整できる点です。
車高を調整することが目的の場合、エアサスではなく車高調を装着する方法もあります。
しかし、車高調は車高を変えるのにジャッキアップし、タイヤを取り外すといった手間が必要になります。
エアサスは、車内からでも車高を変えられるため、道路状況や運転条件に応じて、すぐに車高を上げ下げできます。
②乗り心地の向上
エアサスは、エアバックに送り込まれた空気圧を利用して車体を支えています。
車高調はスプリングが衝撃を吸収する一方、エアサスはエアバッグがクッションとなって衝撃を吸収してくれるため、車高調より柔らかい乗り心地になるでしょう。
③ドレスアップ効果
エアサスは、愛車のイメージを大きく変えられるドレスアップパーツのひとつです。
車高調と比較して、エアサスは車高を容易に調整できることから、ドレスアップ効果と走行性を両立できるといえるでしょう。
そもそも、エアサスや車高調を装着する人の多くは、ドレスアップして見た目のかっこよさを上げることが目的になります。
(2)デメリット
エアサスのデメリットは以下の3つです。
1.高価格
2.故障のリスク
3.構造変更の申請
順にご紹介します。
①高価格
エアサスの相場は400,000円以上、高価なものは800,000円程度です。車高調の相場が100,000円程度であることから、エアサスは非常に高価格になります。
エアサスには、エアバッグやエアタンクなど専用キットが必要になり、構造も複雑なことから価格が高くなります。
②故障のリスク
エアサスは複雑な構造のシステムを電気制御していることから、車高調と比較して故障のリスクが高くなります。
具体的には、エアパイプやエアバッグの損傷により、車体を支える空気が漏れてしまったり、コンプレッサーが故障して車高調整できなくなったりする恐れがあります。
経年劣化によっても故障しやすいため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。また、構造が複雑なうえに、部品点数が多いことから車高調より修理費用も高くなるでしょう。
③構造変更の申請
エアサスを装着した場合は、陸運局へ構造変更の申請が必要です。
構造変更の申請に必要な書類は以下のとおりです。
1.改造自動車等届出書
2.改造等の概要説明書
3.外観図(装着状態の写真など)
4.改造部分詳細図
5.強度検討書
6.車検証
構造変更の申請は個人でも可能ですが、改造部分詳細図と強度検討書の作成には専門知識が必要になります。そのため、購入前に書類の準備が可能かをメーカーに確認しましょう。上記で紹介しているメーカーは書類が発行されます。
構造変更を申請しなければ車検に通らないため、忘れずに申請してください。
4.自分でエアサスを取り付ける方法
自分でエアサスを取り付ける際に必要な道具と手順をご紹介します。
エアサスを取り付けるには、車体や足回りの分解作業が伴います。走行中の安全性に大きな影響を与える作業になるため、整備士並みの知識や経験がない人は業者に依頼することをおすすめします。
(1)取り付けに必要な道具
エアサスを装着するのに必要な道具は、以下のとおりです。
・エアサスキット(エアバック・エアタンク・エアコンプレッサーなど)
・ジャッキアップ、ジャッキスタンド
・レンチ
・結束バンドやケーブルクリップ
・内張りはがし
・コルゲートチューブ(配線保護のためのチューブ)
装着するエアサスによって、これら以外の道具が必要な場合もあります。作業開始前に取扱説明書を確認し、必要な道具や部品がそろっているかを確認しましょう。
(2)エアサスを取り付ける手順
エアサスを取り付ける手順の概説は以下のとおりです。
1.車を持ち上げる
2.タイヤを取り外す
3.フロント側のサスペンションを取り外す
4.リア側のサスペンションを取り外す
5.エアサスキットを取り付ける
6.トランクの内張りを剥がす
7.トランクに配線する
8.タイヤを取り付ける
詳しい手順はこちらの記事で解説しています。
なお、こちらの記事では、車高調を取り外してエアサスに交換する手順を紹介していますが、純正サスペンションからエアサスに交換する手順も同じになります。
エアサスキットによって細かな手順は異なるため、実際に作業する際は取扱説明書を確認しながら作業しましょう。交換手順の動画をWebサイトで公開しているメーカーもあります。
5.エアサスの取り付けを業者に依頼する場合
業者に依頼する場合の費用相場と選ぶポイントをご紹介します。
繰り返しになりますが、エアサスの取り付けには専門的な知識や技術、道具が必要になります。走行安全性にも影響する作業になるため、作業に自信がない人は業者に依頼しましょう。
(1)業者に依頼する場合の費用相場
業者に依頼する場合の費用は、70,000〜100,000円程度(工賃のみ)が相場です。ただし、装着するエアサスや車種、業者によって工賃は変動します。
なお、この費用はエアサスを取り付ける工賃のみになるため、エアサスを購入する費用は別途発生します。
(2)依頼する業者を選ぶポイント3つ
依頼する業者を選ぶポイントは以下の3つです。
1.専門的な技術と作業実績が豊富か
2.アフターサポートが整っているか
3.見積もりが適正価格か
エアサスの取り付けには知識や経験が必要になるため、工賃も比較的高くなりやすいでしょう。そのため、業者を選ぶ際は複数から見積もりを取り、3つのポイントと合わせて比較することが重要です。
6.エアサスに関することはグーネットピットにご相談ください
エアサスは、車高調と比較して容易に車高を調整できることから、見た目のかっこよさを上げるドレスアップパーツとして人気を集めています。
しかし、エアサスの販売メーカーは多く、エアサスによって性能が異なるため、愛車に合ったエアサスがわからない人も多いでしょう。
グーネットピットには、エアサスに関して知識豊富なスタッフが在籍しています。エアサスの選び方や取り付け方など、エアサスに関するお悩みがあればお近くの整備工場にご相談ください。
お近くの整備工場は下記のページから検索できます。