パーツ取付・交換
更新日:2024.08.27 / 掲載日:2024.08.10
シフトノブは自分で交換できる?交換方法や選び方、費用などを解説

「シフトノブが古くなってきた」「もっと操作しやすいシフトノブに交換したい」と考えている人は多いのではないでしょうか?
シフトノブは、交換するだけで車内の雰囲気がガラリと変わるだけでなく、操作性も向上できます。
この記事では、シフトノブの交換手順や注意点、選び方、費用まで、わかりやすく解説します。シフトノブ交換を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
1. シフトノブ交換は自分でできる?

シフトノブの交換は難しそうに見えますが、車のメンテナンス初心者でも簡単に交換できます。
ただし、交換の難易度や手順はMT車とAT車で異なり、車種や年式によっても異なる場合があるため、自分で交換するのが不安な人は業者に依頼しましょう。
変速方式 | 交換の難易度 | 自分で交換可能か |
---|---|---|
MT車 | 易 | 可能 |
AT車(ゲート式) | 易 | 可能 |
AT車(ストレート式、コラム式) | 難 | 業者への依頼を推奨 |
MT車のシフトノブは、多くの場合がネジ式で固定されており、特別な工具がなくても交換できます。
一方、AT車のうち、ゲート式はMT車と同様の方法で交換できます。しかし、ストレート式やコラム式は、シフトノブ内部に電子部品が組み込まれている場合があり、交換が複雑になるため、専門業者に依頼することをおすすめします。
2. シフトノブを交換する方法
シフトノブを交換する際の交換手順と注意点を解説します。
(1) MT車の交換手順
シフトノブの交換はドレスアップの定番ともいえるカスタマイズですが、MT車とAT車では手順が異なります。
まずは、MT車のシフトノブを交換する手順をご紹介しましょう。
1.車を安全な場所に停車させ、エンジンを切る
2.シフトノブを反時計回りに回して取り外す
3.新しいシフトノブを差し込み、時計回りに回して取り付ける
4.シフトノブがしっかりと固定されていることを確認する
MT車のシフトノブは、基本的にシフトノブを回して交換するだけになるため、メンテナンス初心者でも簡単に交換できます。
ただし、社外の汎用品へ交換する際は、シフトノブを固定するためにレンチや変換アダプターが必要な場合があります。
また、リバースロックタイプの車種はシフトノブを交換できません。リバースロックとは、Rギヤ(リバース、バック)へ入れる際にシフトノブ、または付属のリングを押すか引かなければRギヤに入れられない安全装置のことです。
どうしても交換したい場合は、リバースロックタイプ対応の商品を選ぶ必要があります。車種によっても取り付け方は異なるため、取り付けが不安な人は業者に依頼しましょう。
(2) AT車の交換は業者に依頼するのがおすすめ
AT車のうち、ゲート式のシフトノブはMT車と同じ方法で交換できます。ゲート式とは、ガイドプレートが左や右にジグザグ折れ曲がっているタイプのことです。DレンジやRレンジに入れる際、シフトレバーを縦や横に動かす必要があります。
しかし、ストレート式やコラム式は、シフトノブ内部に電子部品が組み込まれているため、交換作業が複雑になります。
ストレート式は、シフトレバーを直線的に動かすことでDレンジやRレンジにシフトチェンジできます。コラム式は、ハンドルの脇にシフトレバーがついているタイプのことです。
専門知識や技術が必要になることから、ストレート式やコラム式のシフトノブは無理に自分で交換しようとせず、専門業者に依頼することをおすすめします。
取り付けを誤ってしまうと、車両の故障や安全運転に悪影響を及ぼす恐れがあるため、注意が必要です。
(3) シフトノブを交換する際の注意点
シフトノブを交換する際の注意点を2つご紹介します。
①シフトパターンの表示
シフトノブを交換する際、シフトレバーの近くにシフトパターンが表示されているか注意してください。
シフトパターンは、どの位置にどのギアが入るかを示すもので、安全運転に欠かせません。そのため、シフトパターンは道路運送車両の保安基準で義務付けられており、シフトパターンが表示されていない場合は車検に通りません。
もし、シフトパターンの表示がない場合は、シフトパターンステッカーを貼ったり、シフトブーツに刺繍を入れたりして、表示を追加する必要があります。
安全運転と車検対策のためにも、シフトパターンの表示は忘れずに行いましょう。
②シフトロッドの長さ
シフトノブを交換する際は、シフトロッドの長さにも注意しましょう。
極端に長いものに交換すると運転操作の妨げとなるため、シフトパターンと同様、保安基準に適合せず車検に通らない可能性があります。
もし、長いシフトロッドに交換したい場合は、専門業者に相談するのがおすすめです。
3.シフトノブを交換するメリット
シフトノブを交換することで得られるメリットとしては、大きく分けて以下の2つが挙げられます。
1.操作性の向上
2.ドレスアップ
順にご紹介します。
(1) 操作性の向上
シフトノブを交換すると、シフトチェンジの操作性が向上します。
例えば、握りやすい形状や素材のシフトノブに交換することで、シフトミスを減らし、スムーズなギアチェンジを実現できます。
また、シフトノブの重量を変えることで、シフトフィーリング(変速時の感覚)の調整が可能です。
自分にとって最適なシフトノブを選ぶことで、より快適で思いどおりの運転を楽しめるでしょう。
(2)ドレスアップ
シフトノブ交換は、車内の雰囲気を変えてくれるドレスアップ効果も期待できます。
スポーティーな車、可愛らしい車、高級感のある車など、自分の好みの雰囲気に合わせたシフトノブを選べます。
シフトノブは小さなパーツながらも、交換することで車に個性を出せるため、愛車の個性を際立たせたいという場合におすすめのドレスアップです。
4. シフトノブの選び方
シフトノブを選ぶ際は、以下の4つのポイントを考慮して選びましょう。自身の好みに合ったシフトノブを選ぶことで、運転の快適性を高められます。
1.形状
2.本体の素材
3.表面の素材
4.ネジ径とピッチサイズ
順にご紹介します。
(1) 形状
シフトノブの形状には、主に「球体型」「スティック型」「たる型」の3種類があります。
①球体型

球体型の丸みを帯びたフォルムは手に馴染みやすく、違和感なく扱いやすいのが特徴です。
手のひら全体で包み込むようにグリップできるため、操作する際に握り直しが不要で、長距離運転や街乗りでの負担を軽減します。
また、比較的シンプルなデザインになるため、スポーティーな車から落ち着いた雰囲気の車まで、どのような車種にも合わせやすいでしょう。
初めてシフトノブを交換する人や、どの形状を選べば良いか迷っている人におすすめです。
②スティック型

スティック型は、その名のとおり棒状の形状が特徴で、横からシフトノブを握りたい人におすすめです。
シフトストローク量が大きくなりますが、軽い力でもシフトレバーに力が伝わるため、スムーズな操作性をサポートしてくれます。
また、シフトノブの高さが出ることで、無理のない体勢でシフト操作が行え、長時間運転していても疲れにくくなるでしょう。
③たる型

たる型のシフトノブは、円柱形の上下をカットしたような形状で安定感があり、上からでも横からでも握りやすいのが特徴です。
球体型とスティック型の良いとこ取りをしたような形状で、シフトノブを握りやすいだけでなく、操作性も両立しています。
(2) 本体の素材
シフトノブの素材には、アルミ、ステンレス、ジュラコン、ウレタン、チタン、クリスタルなどがあります。それぞれの特徴をご紹介します。
①アルミ

シフトノブの素材として人気が高いアルミは、軽くて強度が高いという特徴があります。
シフトチェンジの際に素早く的確な操作ができるため、シフトチェンジを頻繁に行い、スポーティな走行を楽しみたい人におすすめの素材です。
ただし、気温の影響を受けやすいため、夏場など車内温度が高くなると高温になりやすく、冬場など気温が低い場合は冷たくなって握りにくくなる場合があります。
②ステンレス

ステンレス製のシフトノブには程よい重量感があるため、シフトチェンジミスをなくしたい場合や、スムーズなシフトチェンジを求める場合におすすめです。
また、ほかの金属製と同じように耐久性には優れていますが、気温の影響を受けやすくなります。
③ジュラコン

ジュラコン製のシフトノブは素材に樹脂が使われているため、加工しやすく、さまざまな形状のものが展開されています。
また、アルミなどと同様に軽量ですが、気温の影響を受けにくいため、夏場に暑くなったり、冬場に冷たくなったりということもありません。
金属製のシフトノブが手に馴染まない場合、ジュラコン製であれば手にフィットするかもしれません。
④ウレタン

ウレタン製のシフトノブは、軽量で弾力性があり、手に馴染みやすいという特徴があります。
さらに気温の影響を受けにくく、夏場や冬場でもストレスなくシフト操作できるため、シフトノブの握りやすさを重視する人におすすめです。
⑤チタン
チタンは、軽量かつ強度が高いため、スポーツ走行など、素早いシフトチェンジが必要な場合に適しています。
ただし、熱伝導率が高いため、夏場はシフトノブが熱くなりやすく、冬場は冷たくなるという特徴があります。
⑥クリスタル

クリスタル製は、トラックなどに装着されることが多いシフトノブです。
中に水中花や気泡の入った個性的なデザインもあり、存在感と高級感があるのが特徴です。
(3)表面の素材
シフトノブの表面素材は、操作感や見た目、耐久性に大きく影響します。主な素材とその特徴をご紹介します。
①革製

革製のシフトノブは、高級感がある見た目と手になじむ質感が特徴です。
柔らかな触り心地で汗をかいても滑りにくく、気温変化の影響を受けにくいため、夏場でも冬場でもスムーズなシフトチェンジをサポートします。
②カーボン製
カーボン製のシフトノブは軽量かつ高強度で、スポーティーな印象を与えます。
レーシングカーなどスポーツ走行車に採用されることが多く、素早く的確なシフトチェンジをサポートします。デザイン製と操作性を兼ね備えているため、スポーティーな見た目と優れた操作性を両立したい人におすすめです。
(4) ネジ径とピッチサイズ
シフトノブを選ぶ際には、自分の車のシフトレバーに適合するネジ径とピッチサイズを選ぶことが重要です。
これらはメーカーや車種によって異なるため、適合しなければ取り付けられません。ただし社外品は、ピッチが異なっても変換アダプターを使用することで取り付けできる場合があります。ピッチが異なる商品を購入する際は、変換アダプターが付属しているか確認をしましょう。
参考までに、国産車のネジ径とピッチサイズは
【ネジ径:12mm/ピッチサイズ:1.25mm】
トヨタ・スバル・スズキ・ダイハツ
【ネジ径:10mm/ピッチサイズ:1.25mm】
日産・マツダ・三菱
【ネジ径:10mm/ピッチサイズ:1.5mm】
ホンダ
となっています。
適合するサイズを確認したい場合は、カー用品店などの専門業者に相談しながら購入しましょう。
5.業者に交換を依頼する場合の費用
シフトノブの交換を業者に依頼する場合の費用は、車種や交換するシフトノブの種類によって異なります。
一般的な費用の目安は以下のとおりです。
・作業工賃:1,000〜10,000円
・本体代:2,000〜30,000円
なお、シフトノブ本体代は、材質やデザインによって大きく異なるため、さらに高価格帯のシフトノブも展開されています。
例えば、シンプルなデザインの樹脂製シフトノブの場合は安価に購入できる一方、高級感のある革やカーボン製のシフトノブは高価になります。
そのため、シフトノブの交換を検討される際は事前に複数の業者に相談し、詳細な見積もりを取ることをおすすめします。また、作業内容や保証についても確認しておくと安心です。
6. シフトノブの交換に関することグーネットピットにお任せください
シフトノブの交換は、車の操作性向上やドレスアップのために行われる人気のカスタマイズです。
MT車であれば、基本的にDIYで交換可能ですが、AT車は専門業者への依頼がおすすめです。
もし、依頼する業者をお探しの場合は、ぜひグーネットピットをご利用ください。グーネットピットでは、全国の整備工場からニーズに合った業者を見つけられます。
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