故障・修理
更新日:2024.06.14 / 掲載日:2023.02.28
DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.19】
これまで数々のクルマを再生(?)してきたハリー山崎。本人的には上手くいってます!と抗弁してますが、編集部としては、フェアレディのレストアは結構ヤバイのでは?(汗)と。はたして本人の目論見どおりに作業は進むのか? 佳境のボディ塗装編、大作戦発動!
●文&写真:ハリー山崎
6.ボディが弱点の旧車だからこそ防錆処理は抜かりなく行いたい
雨の日には乗るつもりはないが、念のためパネルの隙間はノックスドール・オートプラストーンで防錆処置を施す。隙間内部の防錆用浸透性キャビティ系ワックスと相性が良いため、旧車や溶接個所の防錆に向く製品だ。
7.ドアやフェンダーはそのままの状態で再塗装
錆やパテの状態、事故の痕跡を確認するために完全に剥離したが、ドアやフェンダーといった交換可能な部位は、車体強度に極端な影響を与えないので、今回はそのままの状態で再塗装することにした。
8.ドアヒンジのガタが大きめ調整に少し手こずってしまった
ドア交換はDIY向けの比較的簡単な作業だが、取り付け作業中にちょっとぶつけた程度でも凹みができてしまうリスクがある。今回はヒンジのガタが大きめで、その調整に苦戦してしまった。
【塗装はプロにおまかせ、オリジナル色「オフホワイト」を再現します!】
このフェアレディ、何色にするか?だが、メタリック系だと補修時に色合わせで難易度が上がるのは体験済み。
そこで、ソリッドカラーであるオリジナルの白の再現に挑戦することにした。とはいっても、半世紀前の原色そのものが現在と異なる可能性があるので、たとえ調色資料があっても再現された色が正しいとは限らない。
そのため、SP/SRフェアレディマーケットを運営する、株式会社原色の斉宮氏に相談してみた。
偶然にも斉宮氏のSR311も白に塗装されており、そのオリジナルの白(オフホワイト)を再現するため、何台もの現存個体の状況を参考に苦労しながら調色したという。
今回は、その調色資料を特別にいただき、それを基に調色を行う。本当にラッキーです、感謝。
まるで当時のカタログ写真のような斉宮氏のフェアレディ! 我がフェアレディは整備科の学生さんのリクエストで色は白!と決めていたので、ありがたく参考にさせていただきました!
斉宮氏から送られてきた調色データと塗装サンプルを基に、塗装の師匠である久保氏に調色と塗装をお願いした。旧車の色の忠実な再現は歴史的意味があると思うのです。