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更新日:2023.05.23 / 掲載日:2023.05.23
プロボックスで車中泊を楽しめる?5つのポイントや車中泊仕様にカスタムするアイデアを紹介

キャンプブームとともに注目が集まっている車中泊ですが、数ある車の中でも商用車であるトヨタ「プロボックス」がアウトドアに適していると人気を博しています。
プロボックスは商用車として設計された車ですが、荷物を運ぶことを前提としたスペース効率の高さや積載能力の高さ、燃費性能の良さなどから普段使いにもぴったりです。
特に荷室は多くの荷物を載せられるようフルフラットになっているので、車中泊にうってつけの仕様となっています。
とはいえ「商用車で快適に過ごせるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃることでしょう。
この記事では、プロボックスが車中泊に適している5つのポイントや、車中泊仕様にカスタムするアイデア、便利グッズを紹介します。
車中泊を快適に楽しめる車を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
プロボックスは車中泊適性が高い!商用車ならではのスペース効率

プロボックスは少しでも多く荷物を載せられるよう工夫された商用車なので、高いスペース効率を誇っており車中泊に適した車となっています。
余計な装飾や機能を省いたシンプルな構造で、リアシートはクッション性が少なくリクライニング機能もありません。
一般的な乗用車と比べると座り心地では劣りますが、シートに厚みがないおかげで折りたたんだ際に完全なフラットな荷室になります。
荷物を隙間なく積み込むための工夫のおかげで、ストレスなく眠れる車内に仕上がっており、車中泊にうってつけです。
また、少しでも荷物を載せられるようホイールの張り出しが最小限に抑えられているので、大人2人が並んで横になりやすいなど、スペース効率の高さが際立ちます。
もちろん高い積載能力を活かして、キャンプなど多くの荷物を持ってのアウトドアに出かけるのにも適しています。
商用車ならではのスペース効率の高さのおかげで、車中泊と相性抜群。シンプルな構造なので、自分好みにカスタムしたい方にもおすすめです。
プロボックスでの車中泊をおすすめする5つのポイント

プロボックスは企業などで使用されている商用車ですが、アウトドア適性が高いことから、車中泊を楽しむユーザーも多くなっています。
車中泊に適しているポイントは、大きく5つあります。それぞれ詳しく解説するので、車中泊用の車を探している方は、ぜひ参考にしてみてください
シートが完全なフルフラットになる
リアシートが完全なフルフラットになるので、凹凸がなく快適に眠れる就寝スペースを確保できるのが大きな魅力です。
フルフラットにシートアレンジできる車は数多くありますが、少なからず段差や隙間などが生じて、そのままでは眠りにくいといったケースが散見されます。
しかしプロボックスの場合は荷物を安定して置けるよう、段差のないフルフラットになっているので、隙間や段差を埋めずとも眠れるようになっています。
マットを敷くだけで、快適なベッドルームの完成です。タオルなどで隙間を埋める作業は必要ありません。
またリアシートをたたんでフロントシートを最前まで動かせば、荷室長は181cmと広いスペースを確保できるので、大人でも十分に脚を伸ばして眠ることが可能です。
横幅は142cmあるので大人2人でも就寝可能。荷室へのホイールの出っ張りが最小限になっていることも、就寝スペースの確保につながっています。
天井の高さは約93cmあるので、荷室で食事をとったりくつろいだりしやすくなっているのもポイント。車内で過ごしやすくなっています。
リアシートが完全なフラットになることで、快適な就寝スペースを確保できるため、車中泊にぴったりな車です。
積み下ろしやすい荷室スペース
積み下ろしやすく、多くの荷物を載せられる荷室スペースも魅力です。
プロボックスは商用車ということもあり、荷物を載せやすいよう床面は地上高約58cmと低くなっています。
腰かけられる程度の高さなので、重たい荷物も大きく持ち上げることなく載せられます。クーラーボックスなど重くなりがちな荷物も、気軽に積み込むことが可能です。
開口部に段差がなく、荷物を奥に押し込んだり手前に引っ張り出したりできるため、女性や子供でも荷物を積み下ろしやすくなっています。
また前述したホイールの出っ張りが少ないことや、スクエア型の車体やバックドアデザインのおかげで、デッドスペースを生まずに効率よく荷物を載せられるのもポイントです。
みかん箱なら38個も載せられるなど、積載能力の高さは折り紙付き。多くの荷物を載せられるので、荷物が多くなりがちなアウトドアや車中泊にぴったりな性能です。
リアシートをフルフラットにすれば自転車など、大きな荷物も積み込めます。
多くの荷物や大きな荷物を積み込みやすいのも、アウトドアに使いやすいポイントです。
純正のルーフキャリアで積載力を高められる
純正オプションとして、ルーフラックやベースラックといったルーフキャリアを追加できるので、より積載能力を高めることも可能です。
例えば荷室に荷物を載せ過ぎると就寝スペースを確保しにくくなる場合や、荷物を載せ過ぎて後方確認しにくい場合などに、屋根上に荷物を逃がせます。
本来であればデッドスペースとなるはずの屋根上を有効活用することで、より多くの荷物を運べるようになります。
また、荷室に入らないような長い物や大きい物などを運べるようになるのもメリットです。
荷物が多くなりがちな方や、就寝スペースを十分に確保できるか不安な方は、ルーフキャリアの活用も視野に入れてみましょう。
痒い所に手が届く収納が豊富
商用車として一日中使われることを想定しているため、痒い所に手が届く収納の豊富さも魅力です。
運転席周りにはドリンクホルダーがあるほか、スマートフォン用のマルチホルダーや引き出し式のテーブルなど、フロントシート周辺に収納が多く設けられています。
すぐ手の届く所に収納スペースが多くあるので、運転中や休憩中に便利になっています。
またシガーソケット横にはUSBポートが標準搭載されているので、スマートフォンなどの充電が可能です。
車中泊の目的地に向かうドライブも楽しみの一つなので、快適に運転しやすいこともメリットです。
安全機能が充実していて長距離ドライブも安心
プロボックスは一般的な乗用車と同様に、安全機能が充実しているので長距離ドライブも安心です。
例えば前方の車両や歩行者をレーザーレーダーとカメラで検出し、ぶつからないよう警報とディスプレイ表示で警告してくれます。
もしドライバーの反応が遅れても、自動的にブレーキを作動させてくれます。衝突回避や被害軽減に役立つ機能です。
他にも夜間には、ハイビーム・ロービームを自動で切り替えてくれるので、夜間でも歩行者を早期発見できるようサポートしてくれます。
車中泊は慣れない土地に行くことや、山道など見通しの悪い道を走行することもあるので、安全機能が備わっていると長距離ドライブでも安心して出かけられるでしょう。
プロボックスを車中泊仕様にするカスタムアイデア
商用車ながら車中泊をはじめアウトドアでの利用に適したプロボックスですが、アイデア次第でさらに車中泊仕様へカスタマイズできます。
DIYでオリジナルの改造を施すのはもちろんですが、市販されているキットを活用することもできます。
代表的な2つのアイデアを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
荷室にラックやテーブルを用意する
荷室にラックやテーブルを用意すると、荷物の収納スペースを確保しつつ、横になることが可能になります。
通常荷室を就寝スペースとするには、荷室に置いていた荷物を助手席など他の場所へ移動させる必要があります。
移動させるのが手間なことに加え、移動させられる量の荷物しか載せられないのがネックです。
しかし荷室にラックやテーブルを用意して、その下で眠るようにすれば、荷物を置くスペースと就寝スペースどちらも十分に確保できます。
DIYで作成もしくは、市販されているキットを活用しましょう。いずれにせよ走行中の揺れや振動に耐えられるよう、キチンと固定することが大切です。
荷物を置くスペースを確保しつつ、車中泊を楽しむためには必須ともいえるカスタムです。
ベッドキットを用意する
ベッドキットを活用して、ベッドの下を収納スペースとして利用する方法もあります。
プロボックス用に市販されているベッドキットを設置すると、脚付きのベッドのように、ベッド下を収納として活用できるようになります。
快適なベッドルームを確保しつつ荷物も載せられるので、車中泊にぴったりなカスタマイズです。
DIYでベッドを作成するのはハードルが高くなっていますが、市販のキットであれば誰でも簡単に取り付けられるのもうれしいポイントです。
頻繁に車中泊で使用しようと考えているのであれば、ベッドキットの活用も視野に入れてみてください。
プロボックスでの車中泊に便利なグッズ

プロボックスでの車中泊をより快適に楽しむために、あると便利なおすすめグッズを3つ紹介します。
車中泊にはなくてはならない必需品ともいえるものばかりなので、車中泊に挑戦する前に、ぜひチェックしてみてください。
マット
マットを敷くことで、就寝スペースが一気に眠りやすい快適な空間に生まれ変わります。
荷室がフルフラットになるプロボックスですが、そのままではクッション性に欠けるため寝心地はあまりよくありません。
マットを敷けばやわらかな場所で快適に眠れることに加え、底冷えも防いでくれます。
折りたためるものや空気で膨らむものなど、コンパクトに収納できるものが多いため、荷物になりにくいのもポイントです。
特に自動で空気が入り膨らむタイプは手間がかからずコンパクトなので、車中泊にぴったりなグッズだといえます。
寝心地が悪いと翌日に疲労を持ち越してしまうので、朝までぐっすり眠れるようなマットを選んでみてください。
寝袋
マットに加えて寝袋もあると、寒い季節でも快適に眠れるようになります。
冬場や標高の高い地域では寒さが厳しくなるため、毛布やブランケットなどだけでは寒くて眠れないことも考えられます。
寝袋であれば全身を包み込んで冷気をシャットアウトしてくれるので、暖かく眠ることが可能です。
なかには氷点下でも快適に眠れるものもあるので、どのくらいの温度まで快適に眠れるかの指標である「快適使用温度」を参考に選びましょう。
たとえ夏場でも地域によっては、朝晩の冷え込みが強い可能性もあるので、宿泊予定地域の気温を事前に調べてから出発するのがおすすめです。
特に冬場や標高の高い地域は冷え込むので、目的地によっては寝袋を用意しましょう。
シェード・カーテン
窓からの視線や光を遮るために、シェードやカーテンを取り付けるのもおすすめです。
外から車内が丸見えの状態だと、たとえ覗き込まれていなくても落ち着かないものです。視線を遮ることで、リラックスできるプライベート空間を確保しましょう。
気兼ねなく食事やリラックスタイムを過ごせます。
また日光や街灯など、外からの光を遮断するのにも有効です。
街灯や月明りで眠れなかったり、朝日で予定より早く起きてしまったりすることがなくなるので、快適に眠れるようになります。
シェードやカーテンで外からの視線や光を遮って、落ち着けるプライベート空間を確保しましょう。
プロボックスは商用車ながら車中泊を楽しみやすくなっている
プロボックスは商用車として設計された、いわゆる「働く車」の一つですが、より多くの荷物を載せるための工夫が車中泊を楽しみやすくなっています。
リアシートをたためば完全なフルフラットになるので、段差や隙間を気にすることなく眠れる就寝スペースを確保できます。
荷物を多く載せられるようホイールの張り出しが少なかったり、車体・バックドア開口部がスクエア型になっているので、多くの荷物を載せられるのもポイントです。
効率よく荷物を載せられるので、食料や着替えなど荷物が多くなりがちなアウトドアにぴったりです。
またシンプルな構造だからこそ、車中泊仕様に改造しやすくなっており、DIYはもちろん市販のキットを活用すれば、簡単にカスタマイズできます。
プロボックスは車中泊を楽しみやすいポイントが多く詰まっているので、アウトドア用の車を探しているのであれば、ぜひチェックしてみてください。