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故障・修理
更新日:2024.07.06 / 掲載日:2022.09.16

車のエアコンガスを補充する方法は?やり方やガス残量の確認方法などを解説

夏のドライブで必要不可欠なエアコン。特に炎天下の日は車内温度が大きく高まるため、冷房なしでは快適に走行できないでしょう。

車に乗るうえで生命線ともいえるものですが、年月とともに衰えて「新車のときほど冷房が効かなくなる」ことがあります。

これはエアコンガスの漏れが原因かもしれません。

基本的にガスは漏れない構造になっていますが、走行時の振動で徐々に漏れ出すことがあり、年数が経った古い車ほどガス漏れのリスクが高まります。

またパイプなど内部パーツの不具合や故障で、ガスが漏れ出していることも考えられます。

そこでこの記事では、エアコンガスを補充する方法や、補充の必要があるかチェックする方法をご紹介します。冷房の不調にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

エアコンを入れても冷えない?エアコンガスの漏れが原因かも

エアコンを入れても涼しくならない場合、エアコンガスの漏れが原因かもしれません。

ガスは冷媒として空気を冷やす役割を担っているので、不足することで、冷房が正常に機能しなくなることがあります。

基本的にガスが漏れ出ることはないのですが、経年による劣化や内部パーツの不具合・故障などにより、漏れることがあります。

もし運転中に突然冷房が効かなくなった場合は、エアコンを切ってコンプレッサーが焼き付くのを防ぎましょう。

エアコンガスが漏れる原因

エアコンガスは、配管の継ぎ目から漏れ出やすくなっています。

エアコンは複数のパーツを配管やゴムホースなどで接続しているのですが、配管の継ぎ目となるゴムの部品は、走行中の振動によって亀裂が生じやすくなっています。

わずかな亀裂から、徐々にガスが漏れ出してしまうケースがあるので、特に年数が経った古い車は要注意です。

一般的に補充が必要になる目安は、7~8年ほどといわれています。車の購入から10年近く経過しているのであれば、そろそろ補充が必要な時期かもしれません。

他にも路面の石などが跳ねて、パイプなどが傷付けられている場合も考えられるでしょう。

こうしたわずかな隙間から徐々に漏れ出ることで、エアコンガスが減少している可能性が考えられます。

エアコンガスとは?

そもそもエアコンガスとは、空気を冷やすのに必要不可欠な存在です。

冷房は、液体が気化する際に周りの熱を奪う「気化熱」という現象を利用して、空間を涼しくしています。路面を冷やす打ち水や、街中にあるミストシャワーと同じ原理です。

こうした水の代わりになっているのが、エアコンガス。コンプレッサーで圧縮され液体になったエアコンガスを、霧状に散布して気化熱で冷気を作っています。

散布され気体に戻ったエアコンガスは、再び圧縮されて液体となります。

エアコンガスは液体・気体と姿を変えながら、エアコン内部を循環しているので、本来なら理論上ガスが減ることはありません。

車のエアコンガスを補充する必要があるか確認する方法は?

理論上は減らないはずのエアコンガスですが、何らかのトラブルで減少する可能性はあります。

とはいえ冷房が効かないからといって、ガス不足が原因かどうか素人には判断が難しいもの。故障など他の原因によるものと、区別がつかないでしょう。

不足しているか確認するためには、ボンネットを開けて、ガスの残量をチェックしてみてください。

サイトグラスと呼ばれる、小さな丸い窓ガラスのような部分で確認できます。

エンジンをかけてエアコンをオンにした状態で、サイトグラスにどれぐらい気泡が出ているかで、ガスの残量がわかるようになっています。

・気泡がまったくない:過充填
・気泡が時々見える:必要十分
・多くの気泡が見える:不足

気泡が多く見えるようであれば、ガスが不足している可能性が高いでしょう。ディーラーやカー用品店などで、補充してもらってください。

もし愛車にサイトグラスがない場合は、圧力を測定しないと判定できない構造になっているので、プロにお願いするか自分で圧力計を用いて測定する必要があります。

少し減っている程度であれば、補充だけで済む可能性はありますが、大幅に減少しているようであれば、配管の破損など何らかの故障によるものかもしれません。

もし補充しても数年のうちに漏れてしまうようだと、故障の疑いが強いので、点検・修理の依頼を検討しましょう。

エアコンガスを自分で補充する方法・やり方は?

エアコンガスが不足している場合は、補充してあげる必要があります。

ディーラーやカー用品店など、業者に依頼するのが安心ではありますが、自分で行うのも不可能ではありません。

ただし圧力がかかっている部分を扱う作業なので、下手にいじると負傷するリスクがあります。十分に注意して、作業手順を遵守するようにしてください。

補充に必要なアイテムと手順を解説するので、DIYで行ってみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

補充に必要なアイテムをそろえる

まず必要なアイテムをそろえましょう。

必ず用意すべきなのは「エアコンガス」と「専用ホース」です。

エアコンガスの種類は、車の製造年代や車種に応じて異なります。車に貼られているシールに記載されたものを選びましょう。

もしシール記載のものと異なるガスを入れると、不具合につながるため注意してください。

必要量は車種にもよりますが、一般的に1~2缶ほどあれば十分です。

また合わせて必要になるのが、圧力計付きの専用ホースです。圧力を確認しながら補充できるので、入れ過ぎたり不足したりしにくくなっています。

2つのアイテムがそろったら、補充作業に取りかかりましょう。

ガス缶をバルブに取り付ける

チャージホースのバルブがある方に、ガス缶を取り付けましょう。

つなげる前にバルブのネジを左に回して、針を一番上に上げてください。針がガス缶のパッキンに穴を開けてしまうのを予防できます。

樹脂でコーティングされたガス缶のネジ部分に、そのままサービス缶バルブを接続してください。

ホースを車の低圧側ポートに取り付ける

ホースを車両側パイプの「L」と表示された低圧ポートに接続しましょう。

クイックカプラー(留め具)の外側をスライドさせて、ポートに取り付けるのがポイントです。

車種によっては取り付けにくい場合もありますが、強く差し込みましょう。

ガス缶を一瞬緩めホース内の空気を抜く

ガス缶を一瞬緩めて、その圧力でホース内の空気を抜きます。

ホース内に空気が残っていると、車の中に余分な空気が入ってしまう恐れがあります。エアコンガスの圧力を利用して、空気を追い出しましょう。

あまり長く緩めるとガスが抜けてしまうだけなので、一瞬緩めるだけで大丈夫です。「プシュッ」と音が鳴れば完了です。

エンジンをかけてエアコンをオンにする

余分な空気を抜いたら、エンジンをかけて冷房を稼働させましょう。

冷房を最低温度・最大風量に設定して、稼働時の圧力を確認します。コンプレッサーが常に作動し続けるように、窓やドアは全開にしておきます。

ガス缶の蓋に穴を開けてガスを注入する

ガス缶の蓋に穴を開けて、ガスを注入しましょう。

バルブのネジを締めることで、ガス缶の蓋に針が差し込まれ穴が開きます。針で穴が塞がっていると注入できないので、穴を開けたらバルブのネジを少し緩めましょう。

コンプレッサーの吸引力で、どんどんガスが注入されていきます。この際にガス缶を温めたり振ったりすると、ガスが入りやすくなります。

ただし圧力が下がったことでガス缶は低温になっているため、決して素手で触らないようにしてください。凍傷の危険があります。

またガス缶を振る際は、逆さまにしないよう注意してください。液体の冷媒が配管に入ることで、トラブルを引き起こすかもしれません。

圧力計が適正値になれば完了

圧力計が適正値になれば、充填完了です。

充填し終わったかどうかは、圧力計で確認します。

ガス缶からガスが注入され始めた際は、圧力計の数値は上がっていますが、注入されていくにつれ徐々に下がっていきます。

ガス缶内と車側の圧力が釣り合った、水色の適正値になれば充填完了です。

補充はDIYではなくプロに依頼するのがおすすめ

エアコンガスの補充は必要な装備をそろえ、手順さえ理解していればDIYでも行えますが、基本的にはプロへ任せるのがおすすめです。

そもそもエアコンガスは高圧のため、取り扱いには十分な注意が必要です。素人が扱うことで、負傷するリスクがあります。

また適正な量のガスを入れるには設備を整える必要があるのはもちろんですが、正確に作業するためには時間も手間もかかります。

必要なアイテムをそろえる費用と、プロに依頼する際の費用に大きな違いはないので、せっかくならプロに任せたほうが、確実性が高いうえに手間がかかりません。

加えてガスが不足している原因は、複数考えられます。素人には判断が難しいので、修理が必要なのかどうかも含めてプロに見てもらったほうが安心です。

エアコンガスクリーニングなら補充+掃除で冷房の効きを高められる

「冷房の効きを高める」ためにエアコンガスを補充したいのであれば、補充に加えて掃除も行ってくれる「エアコンガスクリーニング」というサービスがおすすめです。

エアコンガスクリーニングとは、専用機械でガスをすべて回収して、ガスに混じった水分や不純物を取り除いてから、ガスを充填してくれるサービスです。

水分や不純物を特殊な専用フィルターで除去してくれるので、冷房が効きやすいエアコンに生まれ変わります。

また古いガスをすべて吸い出す「真空引き」を行う際に、ガス漏れのチェックも同時に行ってくれます。

故障やパーツの不具合などでガス漏れの有無を判別できるので、修理が必要かどうか確認するのにも有効です。

あまり聞き慣れないサービスかもしれませんが、ディーラーやカー用品店、自動車整備工場など幅広い業者へ依頼できます。

エアコンの効きを高めたい方や、修理が必要かもと不安に感じられている方などに、おすすめできるサービスです。

エアコンガスの不足が原因ではない場合は修理が必要かも

エアコンガスを補充しても、ガスが足りなくなったりエアコンの効きが悪かったりするようであれば、修理が必要かもしれません。

長年の運転による振動で徐々にエアコンガスが漏れる可能性はありますが、基本的には漏れないよう設計されています。

ガスを補充してもすぐに不足するのであれば、何らかのパーツに亀裂やヒビなどが入っており、漏れているのかもしれません。

ガスの補充ではなく、修理が必要な可能性が高いでしょう。

またガスが漏れていなくてもエアコンの効きが悪い場合も、どこかのパーツが損傷している可能性があります。

エアコンはコンプレッサーや配管など、多くのパーツで構成されているため、さまざまな原因が考えられます。

素人に原因の特定は難しいため、ディーラーや自動車整備工場などに、点検・修理の相談をしてみるのがおすすめです。

とはいえ、どこに依頼すれば良いのか、わからない方も多いはず。評判の良い自動車整備工場が知りたい方は、ぜひ「グーネットピット」を活用してみてください。

利用者の口コミや作業実績などが簡単に調べられるので、安心して依頼できる業者を見つけやすくなっています。

以下では、エアコン修理の作業実績を一覧でまとめていますので、よければぜひご覧ください。

エアコン修理の作業実績一覧はこちら

エアコンガスを適切に補充して快適なドライブを楽しもう

エアコンガスは、冷房を効かせるのに必要不可欠なものです。経年により少しずつ漏れ出していれば、エアコンの効きが悪くなってしまう可能性があります。

エアコンの不調に悩まれた際は、一度エアコンガスを補充してみましょう。元通りに復活するかもしれません。

特にエアコンガスクリーニングは、補充だけではなく清掃や点検も行ってくれるので、おすすめのサービスです。

水分や不純物を取り除いてからガスを充填してくれるので、ただ補充するよりも冷房の効果が高まりやすいのが特徴です。

また古いガスを吸い出す際に、ガス漏れチェックも行ってくれるので、故障の有無も知れるのがうれしいポイントです。

もし故障している場合は、ガスを補充してもエアコンの調子は戻らないので、ディーラーや自動車整備工場などへ修理を依頼しましょう。

エアコンが正常に動くようガスの補充・修理を施して、快適なドライブを楽しんでください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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