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更新日:2022.12.28 / 掲載日:2022.12.28
N-BOXで車中泊はできる?おすすめポイントや快適に過ごすための注意点を解説

広くて快適なホンダ「N-BOX」は、多くの人に愛される人気車種です。そんなN-BOXは、買い物や通勤など街中での普段使いだけではなく、車中泊にも適しています。
車中泊というと、ハイエースのような大きな車で行なうものというイメージがあるかもしれませんが、軽自動車であるN-BOXでも十分に楽しめます。
とはいえ「窮屈なのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、記事ではN-BOXが車中泊に適しているポイントや、快適に過ごすための注意点を紹介します。
工夫次第で誰でも車中泊を楽しめるので、車中泊に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
大人気のハイトワゴンN-BOXは車中泊でも大活躍

ホンダN-BOXは軽自動車販売台数7年連続ナンバーワンや、2021年度国内販売台数ナンバーワンに輝くなど、大人気の軽自動車です。
軽自動車にもかかわらず、広い室内空間を確保しているのが特徴。小さな見た目とは裏腹に、広々とした車内でくつろいで過ごせます。
普段使いはもちろん車中泊にも適しており、リフレッシュ・モードにシートアレンジすれば、最大で約178cmの空間を確保できます。
大人が脚を伸ばして眠れるサイズというだけでなく、フラットに倒せるため快適に眠ることが可能です。
天井が高く縦の空間にも余裕があるため、圧迫感がなく実際よりも広く感じられます。
また床が低く天井が高いため、荷物が載せやすいのもメリット。シートをズラしたり跳ね上げたりすれば、大きな荷物や高さのある荷物も載せられます。
自転車やBBQコンロ、キャンプグッズなど、アウトドアで使うアイテムを積み込めるので、さまざまなアクティビティに挑戦できるのもポイントです。
N-BOXは、コンパクトでありながらも、見た目以上の広さと快適さで車中泊を十分楽しめる車です。
N-BOXは車中泊にも最適!4つのおすすめポイント

多くのユーザーから人気を集めるN-BOXには、車中泊に適したポイントが大きく4つあります。
使い勝手の良さにつながるポイントなので、車中泊での使用を想定している方は、ぜひ参考にしてみてください。
軽ワゴンなのにゆったり座れる
N-BOXは軽自動車の中でも最大級の広さを実現しており、ゆったりくつろげるのが魅力です。
ホンダ独自の技術で燃料タンクを前席下へ搭載することで、使える空間が拡大しており、後席でも脚を組めるほど開放的になっています。
長距離ドライブしがちな車中泊やアウトドアでも、窮屈に感じることなく目的地に向かえます。
また天井も高く設計されているので、圧迫感が少なくより広く感じられるのもポイントです。
前席・後席問わず、乗る人すべてがくつろげる空間になっているので、移動中も楽しく快適に過ごせます。
フルフラットにすれば大人でも眠れる
シートアレンジで前席・後席をフルフラットにできるので、大人でも脚を伸ばして眠れます。
シート面の長さ約164cmのスペースを設けられ、全席を最後端までスライドさせたうえで、リクライニングさせれば最大約178cmの空間を確保できます。
とはいえシートを後ろにスライドすることで、足元に空間を作り出しているため、身長によっては踵が落ちて気になる場合もあるでしょう。
足元に空間ができて気になる場合は、踏み台を設置すると足が安定して快適に眠れます。
またシートを倒すと、一つのシートあたり約54cmの横幅を確保できるので、大人2人が横並びで眠ることも可能です。
軽自動車でありながら、夫婦やカップル、友人となど、デュオでも車中泊を楽しめます。
床が低く天井が高いから荷物を積みやすい
床が低く天井が高くなっているおかげで、荷物を積みやすいのもN-BOXのメリットです。
床の高さは地面から47cmと低くなっており、開口高は約120cmになっているため、荷物を大きく持ち上げなくても積み込みできます。
例えば自転車のような大きく重さがあるものでも、簡単に載せることが可能です。
アウトドアの際に重宝するクーラーボックスやポータブル電源など、重たい荷物も楽に積み下ろしできるので、気軽に遊びへ出かけられます。
また、前に倒したり跳ね上げたりと、後席のアレンジが自在なのもポイント。前に倒せば荷室が広くなり、跳ね上げれば高さのあるものも積みやすくなります。
バックドアからもリアドアからも荷物を載せやすいので、着替えや食料など荷物が多くなりがちなアウトドアにぴったりです。
スロープ仕様ならミニバイクなども積める
スロープ仕様のN-BOXなら、ミニバイクなどより大きな荷物を積むこともできます。
N-BOXには異なる仕様が3つ用意されており、その一つがスロープ仕様。後席を前に倒すと、スロープを伸ばせるようになります。
スロープがあれば重たい荷物も簡単に載せられるので、普段の生活はもちろんアウトドアのような趣味での使用にも適しています。
電動自転車やミニバイクなど車輪が付いたものはもちろん、台車を活用すれば重たい荷物もまとめて積み下ろし可能です。
また後席を倒すことで、車椅子も載せられる広い空間ができるので、より多くの荷物を載せられるのも魅力です。
キャンプギアやレジャーグッズなど、多くの荷物を載せてアウトドアに出掛ける場合や、ツーリングなどを楽しみたい場合はスロープ仕様も検討してみましょう。
N-BOXで車中泊する際の注意点

軽自動車でありながら問題なく車中泊を楽しめるN-BOXですが、快適に過ごすためにはいくつか注意点があります。
「思っていたのと違う」と後悔しないよう、事前に確認しておきましょう。3つの注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
マットなど段差解消アイテムが必須
フルフラットにシートアレンジしても、どうしても凸凹ができてしまうので、段差解消アイテムが必須です。
リフレッシュ・モードにすると中央にくる前席背もたれ部分が高く盛り上がるため、前後に約12~13cmの段差が生まれてしまいます。
座席同士の間に隙間もあるので、このままでは快適に眠るのは難しいでしょう。
快適に眠るためには段差対策が必須。クッションやタオルなどで、段差を解消してからマットを敷くのがおすすめです。
段差解消のためだけにクッションを用意するのは荷物になるので、就寝時には使用しない服やタオルなどを用いると、余計な荷物が増える心配がありません。
特に頭側の段差をなくすと快適に眠りやすくなるので、優先的に段差を解消するようにしましょう。
凸凹をなくして平坦な寝床を確保するのは、車中泊を楽しむのに必要不可欠。段差を解消するクッション材やマットを必ず用意しましょう。
身長によっては横になるのが難しい可能性も
N-BOXの車内スペースには限りがあるので、身長によっては横になるのが難しい可能性があります。
座席をフラットにアレンジした場合、確保できるスペースは最大約178cmです。身長180cm以上ある場合は、真っすぐ脚を伸ばした体勢で眠れません。
後席の背もたれが完全には倒れないため、就寝スペースには限界があります。
とはいえ対角線の長さは最大約187cmあるので、斜めであれば高身長の方でも寝転ぶことが可能です。
斜めに寝ると一人分のスペースしかないので、夫婦やカップルなどペアで眠ることはできませんが、ソロで車中泊を楽しむのであれば十分なスペースがあります。
軽自動車ということもありスペースに限りがあるので、身長によっては、眠れなかったり人数に制限が出たりしてしまうことは、あらかじめ把握しておきましょう。
サンシェードやカーテンでプライバシーを守ろう
車内の様子が丸見えだと落ち着かないので、サンシェードやカーテンで視線を遮るようにしましょう。
外から車内が見えるような状態だと、視線を感じて落ち着きません。着替えなどを見られないためにも、プライベート空間を確保することは大切です。
車内が外から丸見えだと、車上荒らしなどの犯罪に巻き込まれるリスクもあります。
また街灯や日光などで、眠りを妨げられる可能性も。月明りや街灯は意外と眩しく、遮るものがないと寝不足のまま朝を迎えるかもしれません。
翌日に疲れを持ち越せば、運転やアクティビティに支障が出てしまうでしょう。
視線を気にせずリラックスして過ごすためにも、そして快眠するためにも、サンシェードやカーテンで窓を覆うことが大切です。
市販のN-BOX専用のものであれば、窓にぴったりフィットして光が漏れにくくなるためおすすめです。
なかには一部分だけ開いて、採光できるものもあるので、使いやすいものを選びましょう。
N-BOXでの車中泊におすすめのグッズ

N-BOXでの車中泊を楽しむために、おすすめのグッズを4つ紹介します。
N-BOXの弱点である、スペースに限りがあったり眠るには段差が邪魔だったりするのを解消してくれるグッズなので、より快適に過ごせます。ぜひ参考にしてみてください。
ベッドキット
車内のほぼ全面をベッドにするためのキットで、リクライニングで生じる段差を気にすることなく寝転べます。
座席をリクライニングさせた上にベッドを設けるので、クッション材などで段差を埋めなくても、フラットなベッドで眠れます。
左右片方だけベッドにして、反対側は座席のままなどアレンジも効くので、ハシゴのような長い荷物を載せる際にも重宝するでしょう。
ベッドをDIYするのが難しい方でも、簡単にベッドを設けられます。頻繁に車中泊を楽しむのであれば、おすすめのグッズです。
折りたたみテーブル
折りたたみテーブルがあると、車内で食事しやすくなります。
シートを倒した状態では、料理や飲み物を置く場所が限られているので、少し不便に感じるかもしれません。
折りたたみテーブルがあれば、食事など必要な際にだけ取り出して、使わないときはコンパクトに片付けられます。
ランタンなど小物を置くにも役立つので、あれば便利なグッズです。
車内で飲食したり就寝前に遊んだりするのであれば、用意しておくのがおすすめです。
カーサイドタープ
車外にリビングスペースを作れるので、車中泊で使えるスペースを拡張することが可能です。
N-BOXは軽自動車ということもあり、どうしても車内のスペースは限られています。
しかしカーサイドタープを使用して居住スペースを拡大すれば、車の側面やリアゲートなどから地続きの居住空間ができるので、開放感ある車中泊を楽しめます。
例えば焚き火台やテーブルを設置して、食事や憩いのスペースにしたり、椅子を設置してのんびりくつろぐスペースにしたりすることが可能です。
吸盤で車体に貼り付けるだけなので、車を傷付ける心配もありません。
防虫ネットを併用すれば、バックドアなどを開けっ放しにできるため、より開放的な車中泊を楽しめます。
オートキャンプ場など、設営可能な場所で車中泊を楽しみたい場合に、おすすめのグッズです。
ラゲッジネット
アシストグリップに引っ掛けるだけで、収納スペースを拡張できるアイテムです。
N-BOXはコンパクトサイズの車なので、室内の空間に限りがありますが、ラゲッジネットを使用すれば天井付近のデッドスペースを有効活用できます。
タオルや着替えなど小物類を収納できる優れもので、手を伸ばせばすぐに必要なものを取り出せます。
わざわざ荷室から取り出さなくて済むので、過ごしやすさがアップ。充電器やティッシュ箱など、よく使う小物を入れておくのがおすすめです。
上方空間を活かせるので、シートアレンジに左右されないのもポイントです。
荷物の置き場がなくなってしまったり、車内が散らかったりしにくくなるので、荷物が多くなりがちなアウトドアに適しています。
N-BOXは2人での車中泊におすすめの車
ホンダN-BOXは国内人気が非常に高い軽自動車で、不動の地位を築いています。普段使いに使いやすいのはもちろんですが、車中泊にも適した車です。
軽自動車とは思えない広い車内になっており、フルフラットにシートアレンジすれば、大人2人が脚を伸ばして寝転がれます。
とはいえスペースに限りがあり高身長の方には不向きだったり、凸凹や段差が生じてしまって眠りにくかったりするので、過ごしやすいよう工夫する必要があります。
限りある空間を有効活用できるように、ベッドキットやラゲッジネットを使用したり、カーサイドタープで居住空間を拡張したりするのもおすすめです。
大人2人でも工夫次第で快適に過ごせるので、車中泊を楽しみたい方はぜひホンダN-BOXをチェックしてみてください。