故障・修理
更新日:2020.03.10 / 掲載日:2020.03.10
バッテリー&オルタネーター完全リフレッシュ 【7】
バッテリー&オルタネーター完全リフレッシュ 【7】 バッテリー上がり対策 ジャンプスターター/取り外して充電

カイセ/ジャンプスターター KG-106C
価格:34,800円(税別)
バッテリー交換時のバックアップ電源に利用したカイセの「ジャンプスターター」は多機能で、高輝度LEDライト搭載で作業灯にもなる他、USB出力で携帯端末の充電も可能な優れもの。車載しておく何かと役に立つのだ。


ブースターケーブルを利用するためには電気を分けてくれるクルマの存在が必要不可欠で、状況によっては見つからずに途方に暮れることも……。
このため、自力で脱出可能な手段を用意しておくのが最も確実、かつおすすめの対処方。それは持ち運び可能なポータブル電源の利用で、高容量の「リチウム電池」採用した近年の製品ならバッテリーに接続したままセルを回すことができるジャンプスタートが可能なのだ。カイセの「ジャンプスターターKG-106」もこのタイプで、手のひらに乗るコンパクトサイズながらガソリンエンジン車で4Lクラス、ディーゼルエンジン車(12V仕様)で3Lクラスまでのジャンプスタートに対応。満充電で3~4回連続使用できる。
残量を確認し、ジャンプスタートケーブルを接続する




赤クリップを+、黒クリップを-に接続する



始動できたらただちにクリップを取り外す


バッテリー上がりの最も確実な対処方が充電器による補充電だ。ブースターケーブルによるジャンプスタートでエンジンを始動できたとしても走るだけではバッテリー容量は回復しないため、最終的には補充電が必要となるからだ。
この補充電、マイコン制御で全自動で充電が行われるフルオート充電器なら、ビギナーでも簡単・安全に行うことができる。それなりに値も張るが、クルマに乗る機会が少なくバッテリーが上がり気味。そのような使用環境なら利用価値大。購入をおすすめする。
なお、バッテリーはフル充電に近づくと行き場を失った電気エネルギーによって電解液中の水分が電気分解されるため、充電中のバッテリー周辺には水素ガスが漂っている可能性がある。特に液栓が外れる開放型は要注意で、充電器にかける時はスムーズにガスを排気できるよう液栓を緩める必要もある。このため、充電中は火気厳禁! 作業場所は目の届く範囲、かつ風通しのよい場所を選定。
風通しのよい場所を選定し、電源コードをコンセントに接続


赤クリップを+、黒クリップを-に接続する


電源スイッチをONにし、充電電流を設定する


充電が完了するまでそのまま放置




放電限界を超えて充電ができなくなったバッテリーを接続すると電源ONした途端、エラーが表示される。このような時はパルス充電で活性化する「メンテナンスモード」に切り替えてみる。上手くすれば復活するからで、それでもエラーが出たら要交換!