故障・修理
更新日:2020.07.28 / 掲載日:2020.07.28

塗装ブースを自作 組み立てていく DIYボディリペア2

 ワンタッチタープテントを展開する場合、四隅の脚を持ち上げながら均等に引っ張る必要がある。 このため、展開時の人足は4人がベストで、最低2人はいないとスムーズに広げられない。6脚仕様ともなればなおさらだ。これが難点といえば難点。今回はカメラマンに手伝ってもらってなんとか展開した。 また、本来の手順では、フレームにテントカバーを被せた状態で広げるが、ガレージの作業スペースに収まるのか確認も必要だったため、とりあえずフレームのみ広げてみることにした。

四隅の脚を持ち上げながら引っ張って広げていく。この作業、4脚仕様でも1人では難儀するため、6脚ともなるとけっこうしんどい。四方に移動しながら少しずつ均等に広げていく。ある程度広げると3本ある頂点ポールが引っかかるので、1本ずつ確実にホールド部にはめ込む。頂点ポールがキッチリはまって脚部フレームがストッパーまでせり上がってきたら、カチッとロックされるまで確実にはめ込む。残り5脚のストッパーも、同様に確実にはめ込み、脚部フレームをロックして、フレームの展開完了。なんとか作業スペースに収まる。

テントカバーを被せる

テントカバーの長辺側を広げてフレーム片端にのせる。各頂点ポールに延長バーをはめ込む。テントカバーをのせた側の前後カバー隅を主脚頂点にはめ込み、マジックテープ面を貼り合わせる。カバー端を引っ張って頂点ポールに被せ、カバー頂点位置を合致させる。カバー端をフレーム端まで引き寄せ、カバー隅を前後主脚頂点にはめ込み、マジックテープ面を貼り合わせる。これで一段落。

カチッとロックされるまで脚部を伸ばしていく

短辺側の左右主脚を、底部プレートを両足で挟み込むように押さえ込み、脚部をしっかり持って引き上げつつ最大長位置でカチッとロックされるまで伸ばす。同様にして残りの主脚4本を順次、最大長まで伸ばしてワンタッチタープテントの展開は完了だ。

シートを引っかけるフックを取り付ける

フレームが完成したところで側面の遮蔽シートをセットする。ビニールシートを広げ、主脚に添わせて上下幅を確認。1.5mではやはり足りない。2枚のシートを上下2段にセットする。まず、下段。下端を200mmたるませるとして、脚下端から130mmの位置をマーキング。その位置にフック下端が合致する取り付け穴位置を主脚に印す。その印面にポンチを打ち、φ3mmドリルで穴を開ける。S字フックをはめ込む。同様にして四隅の主脚にS字フックを組み付ける。

下段の横幕(ビニールシート)をグルッと一周、組み付ける

シート上端に等間隔に設置されたハトメを主脚のフックに引っかける。残り3脚はビニールシートがピンと張るよう引っかけるハトメ位置を調整しつつセット。中央脚とハトメ位置は合致しないため、直近のハトメを針金で吊りつつグルッと1周、巻き付ける。

上段の横幕(ビニールシート)を組み付けていく

主脚とテントカバーの間にビニールシートの上端を挟み込む。ハトメにS字フックをはめ、主脚上部に引っかけて固定。残りのビニールシートをピンと張りながらフレームとテントカバーの間に押し込みつつS字フックを利用して固定していく。主脚間の横フレームが下がっている面は、ビニールシートがたるまないよう巻き付けて固定。同様にしてグルッと1周、上段シートを巻き付けて完成だ。

排気用の送風機をセッティングする

念のため、送風機を動作させて排気側を確認。ダクト接続部の固定バンドを緩めて広げる。ダクト接続部を送風機排気側にはめ込み、固定バンドをキッチリ締め込みロックする。ダクトを伸ばして、塗装ブース位置から屋外まで引き回せるか確認する。OKだ。

吸気口にフィルターをセットする

吸気口の直径は340mm。固定面を確保するため、フィルターサイズは400×400mmは必要。ホームセンターに売られていた最大サイズ品の600×600mmサイズを入手。これだけの余裕があれば、マジックテープを利用したボディ側面への貼り付け固定が可能だ。

マジックテープを利用して固定する

レンジフードフィルターを600×600mmサイズにカットする。フック面を小幅にカットした、付属マジックテープを送風機のボディ側面に貼り付ける。吸気口にフィルターを被せ、ピンと張った状態でフィルター端をマジックテープに押し付け固定する。残りのマジックテープをボディ側面に等間隔に貼り付け、フィルターが吸気口に隙間なくピッタリ密着するよう貼り付ける。

ビニールシートの表面を覆っているパウダーを洗い流す

農業用ビニールハウス用のビニールシートは透明だが、保管時の貼り付け防止策と思われるパウダーで覆われていたため、真っ白で中が透けて見えない。しかも、シートに触れると手ばかりか衣類も真っ白け!このままでは作業の支障となるため、水で洗い流した。これで透明度が回復。外部から明かりで照らすことが可能となった。

コンパクトカーはもちろん、マークXクラスでも十分な作業スペースを確保できる!

 完成したところで早々にクルマを乗り入れ、どれくらいの作業スペースを確保できるのか確認した。その結果だが、前後や左右に寄せれば、マークXクラスでも難なく塗装作業を行うことが可能だ。また、ブース内に照明を配置する場合、防塵処置が必須で、限られた作業スペースを削ることにもなる。が、透明シートを利用したことでブース外に配置した照明設備で十分な明かりを確保できる。大成功だ。
3m×6mサイズのテントの設置にはかなりのスペースを必要とする。しかし、このサイズであればコンパクトカーのフィットはもちろんのこと、マークXクラスでも必要にして十分な作業スペースを確保できる。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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