故障・修理
更新日:2020.10.08 / 掲載日:2020.10.08
ドアまわりの制振&風切り音対策 音質アップDIY PART2-4
ドアトリム裏にはなんら
静音処理がなされていなかった
車種にはよるもののミッドサイズやフルサイズクラスともなればロードノイズ対策は万全で、走行中の車内はかなり静かな環境にある。
ところが、コンパクトカークラスともなると手抜き(?)が目立つ。事実、モビリオのドアトリム裏面には、なんら静音処理はなされていなかった。
このため、全面に隙間なく、「静音シート」を貼り込むことにした。また、低音再生時、トリム上端にビビリが発生していたため、部分的に「制振シート」を貼り付ける。なお、ドアパネルのデッドニングも静音に寄与するが、現状いっさい行ってない。ノーマルのままだ。
ドアトリム裏を静音シートで隙間無くカバーする







ドアトリムを取り外し、トリム裏の現状を確認する。なんと、全面プラスチックの地肌がむき出しの状態だ。トリム裏に静音シートを重ね、樹脂クリップ面、スピカーホールといった切り抜く必要がある面をマーキングする。マーキングした面を切り取り、組み付け面にセットして収まり具合を確認。必要に応じて修正する。マーキング/カット/確認の繰り返しで、残りの面を隙間なく静音シートでカバーする。
振動していた面に制振シートを貼る





プラスチックパネル用の制振シートをトリム上端の補強リブ間に収まる幅にカット。トリム上端に当てがって縦リブ位置をマーキングする。マーキング位置に縦リブをはめ込む切り込みを入れ、仮組みして収まり具合を確認。ピッタリ収まることを確認したところでリケイ紙を剥がして貼り付け、圧着ツールで擦って密着させる。
両面テープで静音シートを固定する





静音シート付属の粘着シート(両面テープ仕様になっている)を適当なサイズにカット。各静音シートの上に置いて、効率良く貼り付け固定ができる配置を検討する。リケイ紙を剥がし、検討した固定面に貼り付けていく。静音シートに貼り付けた粘着シートのリケイ紙を剥がし、制振シート面に貼り重ねる。
面積の広い面は端が跳ね上がらないよう両面テープで押さえ込む




貼り付け面積が広い面には中央と4辺に粘着シートを配置。手を離してもシート端が跳ね上がらないようキッチリ貼り付ける。同様にして残りの制振シートを貼り付けて完成。元通りドアに組み付ける。そして、反対側ドアのドアトリムを取り外して同様に静音処理する。
ドアエッジに風切り音防止モールをセット






フロントドアのパネル後端とリヤドアのパネル前端の間には隙間がある。走行時、この隙間に走行風が巻き込まれることで風切り音が発生する。風音防止モールの組み付け方向を確認し、リヤドア前端のエッジにはめ込んでいく。ドア下端まではめたら余りをカットする。モール断面はフロントドアのパネル後端に潜り込む形状で、ドアを閉めるとピッタリ密着して隙間がふさがれる。
戸当たりゴム面にきしみ音低減シールを貼る








Bピラーと接するドア側面の末端には戸当りゴムが設置されている。その戸辺りゴムの、Bピラーの受け面にきしみ音低減シールを貼り付ける。シリコンオフを染み込ませたウエスで拭いて脱脂する。きしみ音低減シールをシートから1枚引き剥がし、受け面に貼り付ける。ムラなく擦って密着させ、表面のブルーシートを引きはがす。シール本体は乳白色で、この面の滑りが良くなることできしみ音が低減するのだ。