故障・修理
更新日:2019.09.29 / 掲載日:2019.09.29
絶滅危惧種スバルサンバーを快走仕様!「第1回 EN07苦悩のブローバイ対策その1」

日本中どこに行っても見かけるスバルメイドサンバー。富士重工は2012年2月28日に軽自動車生産をやめたが、サンバーは愛され続けている。もう造られることのない贅沢仕様のサンバーをいつまでも乗り続けるためにブラッシュアップ!

軽唯一の4気筒だが、ブローバイ過多に悩む
ラダーフレーム、RRレイアウト、四輪独立サスペンションなど、軽自動車唯一無二のレイアウトを持つスバルサンバー。サンバーのネーミングは残ったが、富士重工メイドのサンバーは2012年で終わった。だが、赤帽をはじめとしてサンバー信奉者は国内に数多い。これからはどうやってサンバーを維持していくかが命題となっている。
なぜサンバーが愛されるのかといえば、ラダーフレームによる強靱なボディは貨物車としては軽自動車にしておくのはもったいないほどで、30万~40万kmが当たり前の赤帽ドライバーの信頼を勝ち取ったからだ。
そして前後重量配分が空車状態でほぼ50対50というスポーツカー並みのレイアウトで、ハイトがあるにもかかわらずロールが少ないというメリット。さらにはRRレイアウトによる強力なトラクションによって天候に左右されない推進力を持ち、デフロック機構を持った「営農サンバー」に至っては、ぬかるんだ田圃で無敵といえる存在に。
ただ、サンバーといえども100点満点ではない。まず軽であることによるコストダウンによってパーツによっては錆びやすい、脆いなどがある。そんな気になる部分を解消しつつ、いつまでも乗り続けられるサンバーを生みだしていこうというわけ。
そんな第1回は、ディーラーも泣くといわれるブローバイガス大量噴出のEN07クローバー4気筒エンジンだ。スバルメイドの軽にはすべて搭載されたもの。最強はスーパーチャージャー仕様だが、どれもブローバイの排出量はたっぷり。
特にサンバーはほぼ水平にまでシリンダーが寝かされた状態であり、ブローバイガス還元システムは旧態のままで、PCVバルブがない。ブローバイに含まれるオイルミストでエアクリーナーケースは汚れ放題。乾式のエアクリーナーエレメントをオイルミストで湿式にしているんじゃないかと思わせるもの。パワーの少ない軽だからこそ、燃焼効率改善を狙ってそのあたりから改良しちゃおうというわけ。
















