故障・修理
更新日:2019.11.29 / 掲載日:2019.11.29
DIYスキルを向上させよう! 旋盤入門塾【1-1】

前回、取り上げられなかった興味深い機能に焦点を当てる
「旋盤」は加工物を回転させ、刃物を当てて目的の形状に切り削ることができる工作機械のひとつ。これを利用すればさまざまなパーツが自作でき、今まで不可能と諦めていた加工も自前で処理できるためDIYの幅は確実に広がる。
そこで、プライベートでも無理なく所有でき、それでいて実際に役に立つ「芯間400mm前後」を目安に物色。ヤフオクで格安の小型旋盤を発見・落札。その経緯と基本的な使い方を本年1月号でレポートした。
今回はその続き。前回、軽く流した「テーパー加工」や取り上げることができなかった「ネジ切り」といった興味深い機能に焦点を当ててみる。講師はワンオフパーツの製作で日常的に小型旋盤を利用している「俺バイク」でもお世話になっている表現工房の嶋本氏に依頼した。


東京都八王子市に本拠地を構える、ものづくり教室を開催している「表現工房」の代表。旋盤、フライス盤といった工作機械を日常的に扱っている金属加工のプロで、溶接にも精通している。

旋盤で加工することを「旋削加工」といい、「バイト」と呼ばれる切削工具(刃物)を利用して行う。この「バイト」、加工面の深さや角度を変えることで円筒形だけでなく複雑な加工も可能で、タップダイスでは対応できない太い雌ネジや雄ネジを切るものなど、種類はさまざま。
しかし、どれを利用するにしても作業自体は基本的に移動させて工作物に接触させて削るの繰り返し。基本的な扱い方がベースとなる。そこで、まずは基本的な扱い方をおさらいすることにした。
削る部材をチャックにはめ込み固定する








作業に応じたバイトを選択してセット





材質&外径に応じた回転数に設定する



