故障・修理
更新日:2014.10.31 / 掲載日:2014.10.31
車の窓が閉まらない場合の対処

開けた時には異常はなかったのに、いざ閉めようとしたら車の窓が全く反応しなかった!
こんな経験はありませんか?
車の窓はどうして閉まらなくなったのか?応急処置や対処法などをご紹介しましょう。
車の窓が閉まらない原因
現在、ほとんどの車の窓に装備されているパワーウインドウはモーターの力とレギュレータのワイヤーで上下に動かす仕組みになっており、その操作は運転席と各座席にあるスイッチで行います。
車の窓が閉まらない原因は「スイッチ」「モーター」「レギュレータ」のどれかに不具合が生じた場合に起こるものです。
スイッチの不具合
スイッチの不具合で考えられるのは、スイッチの内部の部品が折れていたり、折れた部品が詰まっていたりなどでスイッチがうまく操作しないケースです。
車種によっては、スイッチの内部の素材が脆いものもあるそうですが大抵の場合は年数による部品の摩耗が原因とされています。
パワーウインドウレギュレータの故障
パワーウインドウレギュレータは、ドアの内張り内部にある機構の事で、アーム式とワイヤー式があります。
アーム式の場合、上下時に異音を感じたり、ドアガラスが斜めに上下したりする場合があり、ひどくなると操作時に異音が生じるようになります。
ワイヤー式の場合は、アーム式のように予告はなく、ワイヤーが切れると突然動作しなくなります。
どちらもレギュレータの摩耗が原因で起こる故障です。
パワーウインドウのモーターの劣化
レギュレータの動作が鈍くなるとモーターにも負荷がかかります。
モーターが劣化すると、ワイヤーを巻き上げる力も、アームを動かす力もなくなってしまうので、結果的にパワーウインドウが動かなくなります。
その他に、モーター自身の摩耗や寿命なども原因の一つとされています。
まずはスイッチの動作確認をしてみましょう。
スイッチがグラグラしていたり、押せなかったりした場合は、スイッチの不具合である確率が高いです。
また最近の車には「チャイルドロック」が備え付けられているので、子供が知らない間に操作したりすると、スイッチが動かない場合もあります。
意外と良くあるケースなのでチャイルドロックのチェックも忘れずに。
スイッチに問題がない場合は、ウインドウレギュレータかモーターの不具合が考えられます。
取扱説明書を見ながら、ドアの内側を外してレギュレータの摩耗や、モーターの故障なども考えられますが、自分で見る自信のない人は、ディーラーへ持ち込み、プロの目で見てもらう事が一番です。
急な事で手持ちがなくても見積もりだけで相談に乗ってもらう事ができます。
ディーラーが開いていない時間帯や、近くにディーラーがない場合はウインドウを手動で持ち上げ、ガムテープなどを貼って応急処置をしましょう。
ただしこれは一時しのぎでしかない事をお忘れなく。修理はきちんとしましょう。
車の窓が閉まらない時の修理代
パワーウインドウの故障となると気になるのが修理代です。
車種によって差がありますがスイッチパネルの交換などで5000円前後、レギュレータが15,000円前後、モーターが10,000円~30,000円前後かかります。
総取替えで30,000円~40,000円ほどの予算を考えてください。
パーツをネットオークションや中古パーツ屋などで部品を調達しDIYで直す事も可能ですが、この先乗り続ける事を考えるときちんとしたディーラーで修理をする事をお勧めします。