タイヤ交換
更新日:2024.12.05 / 掲載日:2023.08.01
タイヤチェーンおすすめ7選 選び方や取り付けるときの注意点も解説
冬季に車の運転をする際に欠かせないタイヤチェーン。現在はさまざまなメーカーからタイヤチェーンが販売されています。どれを選べばよいのかわからない……と悩む人は少なくありません。
この記事では、タイヤチェーンの選び方を紹介し、それにもとづいておすすめのタイヤチェーンを紹介しています。
取り付けるときの手順や注意点、保管方法なども解説していますので、冬季の車の運転に不安がある人は、ぜひ参考にしてください。

1.タイヤチェーンの選び方
タイヤチェーンを選ぶときは、次の点を確認するとよいでしょう。
(1)そもそもチェーンが装着できるか
タイヤチェーンを選ぶための最初のステップは、自分の車に装着可能か確認することです。
例えば、一部のスポーツカーや低床車、特定の輸入車では、タイヤチェーンを装着してはいけないと規定されています。これは、チェーンが車体に接触する可能性があるためです。
購入後に実は装着NGだった……とならないように、まずは車の取扱説明書やメーカーの公式サイトを確認しましょう。
(2)タイヤサイズはどのくらいか
タイヤチェーンを選ぶ際、車のタイヤサイズを確認することも重要です。タイヤサイズは、タイヤの側面に記載されている英数字を見ると判断できます。
具体的には、「/」前の数字、「/」後の数字、「R」の後に続く数字を見ます。これは、以下のことを示しています。
・「/」前の数字:タイヤの断面幅(タイヤの総幅から、側面についた文字や模様を引いた幅)。単位はミリメートル
・「/」後の数字:タイヤの扁平率。タイヤの断面高さ(タイヤの内径から外径までの長さ) ÷ タイヤの断面幅 × 100で求められる。扁平率の数字が大きいほど、タイヤが厚いことを指す
・「R」の後に続く数字:タイヤの内径(ホイールの直径)。単位はインチ
例えば、「215/65R15」と記載されていた場合は、タイヤの断面幅が215ミリメートル、扁平率が65%、タイヤの内径が15インチということになります。タイヤチェーンを選ぶときは、このサイズに一致するものを選ばなければいけません。
(3)どんな種類のタイヤチェーンが自分に適しているか
タイヤチェーンは素材により、「ゴム製」「ポリウレタンエラストマー製」「樹脂製」「金属製」「布製」の5種類に分けられます。それぞれメリットとデメリットがあり、自分の車種や走行条件によって適したものが異なるため、把握しておくことが大切です。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ゴム製 | ・軽量で取り付けが容易 ・市街地での短時間使用に適している ・錆びない |
摩擦力や耐久性が金属製に比べて劣る。長時間の走行や厳しい路面状況で使うときは注意が必要 |
ポリウレタンエラストマー製 | ・軽量で取り付けが容易 ・ゴムに近い特徴がありながら、ゴムよりも耐久性が優れている |
ゴムよりは耐久性があるものの、金属製に比べると劣るため、ゴム製と同じように取り扱いには注意を払う必要がある |
樹脂製 | ・軽量で取り付けが容易 ・道路へのダメージが少ないため市街地での使用に適している ・錆びない |
・耐久性は金属製などに比べて劣る。長時間の走行や厳しい路面状況には不向き ・価格が高い |
金属製 | ・耐久性が高く、長時間の走行や厳しい路面状況にも対応できる ・優れた摩擦力により雪道でも確実にグリップ力を発揮する ・費用対効果が高いものが多い |
・取り付けが複雑で時間と練習が必要 ・重量があるため取り回しに工夫が必要 ・音や振動が大きい |
布製 | ・取り付けが非常に容易で、走行時の振動や騒音が少ない ・短時間の使用や予備チェーンとして便利 ・収納がコンパクト |
耐久性が他の種類に比べて最も低い。積雪や凍結路面での長時間使用には不向き |
(4)車に収納しやすいか
常に装着しているのではなく、万が一のときに備えて購入を検討している場合は、車への収納性も重要なポイントとなります。
具体的には、タイヤチェーンのパッケージサイズが、車のトランクや後部座席に収まる大きさかを見ることが必要です。
また、重さも考慮しましょう。必要以上に重いチェーンは運びにくく、車の燃費にも影響を与えかねません。タイヤチェーンは冬季の安全運転を支える重要なアイテムですが、携行性や収納性も忘れずに確認することが大切です。
2.おすすめのタイヤチェーン7選
上記を踏まえて、おすすめのタイヤチェーンを7つご紹介します。
(1)Carmate:BIATHLON Quick EASY
Carmateから販売されているBIATHLON(バイアスロン)シリーズの非金属タイヤチェーンです。独自のクイックロック機構と握りやすさを追求した付属のハンドルで、女性や年配の人でも簡単に取り付けられます。トレッド(路面に接触する部分)の素材には、ゴムに近い特徴を持ちながら、ゴムよりも耐久性に優れたポリウレタンエラストマーが採用されています。価格は20,000円前後です。
(2)KEIKA:SNOW GORILLA FERMARE
KEIKAのSNOW GORILLA FERMARE(スノーゴリラ フェルマーレ)は、高性能な非金属タイヤチェーンです。こちらもトレッド素材にはポリウレタンエラストマーが採用されています。価格は15,000円前後です。
(3)SOFT99:救急隊ネット
SOFT99の非金属タイヤチェーンです。トレッド素材にはポリウレタンエラストマーを採用。軽量で装着もしやすいため、簡単に取り付けられるタイヤチェーンがほしいときに検討したい商品です。価格は20,000円前後となっています。
(4)KONIG:CL MAGIC
KONIG(コーニック)の金属製のタイヤチェーンです。左右非対称の亀甲パターンを採用し、走行の安定性が追求されています。価格は25,000円前後です。
(5)ニューレイトン アイスバーン らくらくタイヤチェーン
ニューレイトンの金属製タイヤチェーンです。クリアランス(タイヤとボディの隙間)が狭い車にも適しています。価格は5,000円前後です。
(6)AutoSock:HP
ノルウェーのメーカー、AutoSock(オートソック)のHPシリーズは、有名な布製タイヤチェーンです。布特有の薄めなつくりで、車高を落としている車にも簡単に取り付けられます。価格は10,000円前後です。
(7)ISSE:スノーソックス
ISSEの布製タイヤチェーンです。金属製タイヤチェーン並みに頑丈なのが特徴。制動性にも優れています。価格は都市部の走行に適したClassic Modelの場合、13,000円前後です。
3.タイヤチェーンの取り付け方法
タイヤチェーンを取り付けるときに用意しておきたい道具と手順は、以下のとおりです。
(1)用意しておきたい道具
タイヤチェーンの取り付けには、特別な専用工具は必要ありませんが、基本的に以下の道具があると便利です。
1. 手袋:取り付け作業は冷えたタイヤやチェーンを直接触るため、手袋は必須です。また、怪我を防ぐために、作業用の厚手のものがおすすめです
2. 膝当て:雪道での取り付け作業を考え、膝を守るための膝当てがあると良いでしょう
3. 懐中電灯:夜間の取り付け作業を想定し、懐中電灯も準備しておくと安心です
(2)取り付け手順
タイヤチェーンを取り付けるときは、次の手順で行います。
1. 車体前方にタイヤチェーンを広げて配置する
2. タイヤの上部にタイヤチェーンをかけ、後方から前方へ引き上げる
3. タイヤチェーンがタイヤ全体に均一に広がるように調整する
4. タイヤチェーンのフックを留めて固定する
5. タイヤチェーンが正しく装着されているか、しっかり固定されているかを確認する
6. チェーンテンショナー(調整器)を使用してタイヤチェーンを締め付ける
なお、上記はあくまで一般的な手順となります。タイヤチェーンごとにロックの仕方が異なるため、説明書をよく読みながら作業するようにしましょう。
また、取り付け後は必ず試運転を行い、タイヤチェーンが外れないか確認することもおすすめします。
4.もし走行中にチェーンが外れてしまったら……
走行中にタイヤチェーンが外れてしまった場合、そのまま走行を続けるとタイヤや車体に大きなダメージを与える可能性があります。
実際に外れた場合は、まず安全な場所までゆっくりと車を移動させましょう。次に、エンジンを切り、周囲への注意喚起のためにハザードランプを点灯させます。そのうえで、タイヤチェーンを付け直します。
こうした万が一に備え、タイヤチェーンを購入したら、一度取り付ける練習をしておくことをおすすめします。
5.タイヤチェーンの保管方法
タイヤチェーンは、不要になったらすぐに取り外しましょう。走行後に付けたままにしておくと、タイヤやタイヤチェーンにダメージを与える原因となります。
保管するときは、
1. 収納する前にきれいに洗ってよく乾燥させる
2. 洗うときに大きな傷がないか確認する
3. 湿度が低く、直接日光が当たらないところに収納する
4. 絡まないように平らな形状を保つようにする
のがポイントです。
しばらく使わないときも、同様の点にまずは気をつけます。そのうえで、いざ使おうと思ったら使えない状態になっていた、ということがないように、定期的にタイヤチェーンの状態を確認し、必要ならば防錆スプレーなどをかけておきましょう。
6.タイヤチェーンに関してお困りならグーネットピットにお問い合わせください
タイヤチェーンを装着して安心安全な運転を実現するには、車の使用状況や住んでいる環境に適したものを選べるようになることが大切です。
この記事を参考に、タイヤチェーンに関する知識を深めていただけたら幸いです。
もし、選び方や取り付け方などに不安がありましたら、お近くのグーネットピットにお問い合わせください。タイヤチェーンに精通したスタッフが的確にアドバイスいたします。