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タイヤ交換
更新日:2022.02.28 / 掲載日:2022.02.28

ハブリングとは?社外ホイールに必要?役割から選び方までを解説

ハブリングとは?社外ホイールに必要?役割から選び方までを解説

純正ホイールを社外品へ交換する際、「ハブリング」というアイテムが必要だと聞いたことはないでしょうか?しかし、一方で、「ハブリングは不要」という意見もあります。

結論からいえば、ハブリングは装着したほうが良いです。なくても社外ホイールを装着できますが、ホイールのセンターが出にくくなります。

このページでは、ハブリングについて使用方法からメリット・デメリット、選び方のポイントまでをご紹介します。ハブリングのことで疑問があれば、ぜひ参考にしてください。

ハブリングとは?

ハブリングとは?

ハブリングとは、ホイール取り付け部のハブに合わせるスペーサーのことです。ハブの中心には円筒形の出っ張りがあり、そこにホイールのセンターホールを合わせるようにして取り付けます。

純正ホイールの場合、センターホールがハブにぴったり収まるように設計されているので、ハブリングは不要です。しかし、社外ホイールは純正よりも大きなセンターホールが空いていることが多く、その隙間を埋めるためにハブリングが必要となります。

隙間を埋めることでセンターが出しやすくなり、より真円度が増します。また、走行時の振動によるナットの緩みを防止する働きもあります。

純正ホイールと社外ホイールのセンターホール径が異なる理由は、車体側のハブ径がメーカーによって違うからです。ホイール側のハブ径を少し大きめにしておけば、装着できる車種が増えます。

ちなみに、社外ホイールをバブリングなしで装着してもセンターは出ます。テーパーナットが採用されているからです。ナットの座面が斜めになっているので、締め込んでいくと自動的にセンターが出るようになっています。

ただし、テーパーナットを採用していない場合はハブリングが必要ですし、テーパーナットと組み合わせればより強固にセンターを出せます。いずれにしても「あったほうが良い」アイテムであることは確かです。

注意点として、ハブリングがあってもナットの重要性は変わらないので、定期的な増し締めやトルク管理は怠らないようにしましょう。

ハブリングは車検で問題ない?

「ハブリングが車検に引っかからないか?」と心配する方もいるでしょう。しかし、心配はいりません。ハブリングは車検の検査項目にないからです。

重要なのはあくまでも「ホイールがしっかりと車体に取り付けられているのか」です。ハブリングの有無によらず、ホイールの取り付けに問題がなければOKです。

ハブリングの使用方法

ハブリングの使用方法

ハブリングの使用方法は非常にシンプル。センターハブに取り付ければ完了です。ただし、テーパーナットを併用しながらの装着となりますので、センター出しの手順は欠かせません。

ハブリングは高い精度で造られているわけではないので、装着してもわずかな隙間が生まれるからです。そこでテーパーナットで締めて、トルクレンチを使って徐々にセンターを出していきます。

ハブリングはもちろんですが、テーパーナットにもホイールのセンター出しの役割があるのです。

センター出しの手順は、以下のとおりです。

1.ハブリングをセンターハブに装着したら、ナットを手締めで締め込む
2.トルクレンチを使い、規定トルクの半分程度まで締め込む
3.3分の2の力で締めて、最後に本締めをする

ここで気をつけたいのは、締め込む順番です。対角のナットを交互に締め込むことで、ホイールがセンターからズレず、正確な位置出しができます。また、一度に締め込まずに少しずつ締めていくことも重要です。均一に締め込むイメージで作業を行ないましょう。

ハブリングを取り付ける際の注意点

ハブリングの使い方は非常にシンプルですが、取り付け前に注意したいことがあります。それはハブリングが錆びて固着してしまうことです。長時間装着し続けていると、固着によってハブリングが取れなくなってしまう可能性があります。

そのため、ハブリングを装着する際はハブ側の錆びを除去しておくようにしましょう。また、定期的にハブ付近をメンテナンスすることも大切です。固着が心配な場合は樹脂製のハブリングを使う方法もありますが、一般的な金属製と比べると耐久性は低くなります。

ハブリングによるセンター出しができていても、ホイールそのものに歪みがある場合はただちに交換する必要があります。そのまま使い続けるとパンクやタイヤの脱輪を起こすおそれがありますので、注意してください。

その他、純正ホイール(テンパータイヤも含む)と併用しないよう注意してください。センターホールがハブとぴったりに設定されているので、ハブリングの逃げ場がありません。無理に装着するとホイールやナットを痛める危険性があり、最悪の場合は脱輪も考えられます。

小さなアイテムなので見落としがちですが、純正ホイール装着の際はハブリングが残っていないかしっかり確認するようにしましょう。

ハブリングを装着するメリット・デメリット

ハブリングを装着するメリット・デメリット

ここまで解説したように、ハブリングのおもな役割は社外ホイールのセンター出しを補助することです。それ以外のメリット・デメリットを整理すると、以下の点が挙げられます。

ハブリングのメリット

ハブリングのメリットは、やはり、ホイールのセンター出しをサポートすることです。ホイールのセンターがしっかりと出ることで、以下のようなメリットを享受できます。

・真円度の向上による振動軽減やフィーリング(安定性や反応など)の向上
・社外品のホイールをより安全に装着できる(ホイールの選択肢が増える)
・負荷が分散するのでホイールが長持ちする

ホイールの選択肢が増えるので、もしもの際にスペアタイヤを調達しやすくなるなどのメリットもあります。

ハブリングのデメリット

先ほども触れましたが、錆びて固着してしまう可能性がある点はハブリングのデメリットといえるでしょう。また、取り外しを忘れたまま純正ホイールを装着するとトラブルの原因になります。

とはいえ、樹脂製のハブリングを使う、もしくは、定期的なメンテナンスで固着は回避できます。外し忘れも入念なチェックで防止できますので、それほど大きなデメリットではないでしょう。

ハブリング選びのポイント

ハブリング選びのポイント

最後に、ハブリングの選び方について解説します。ハブリングは非常にシンプルなアイテムですが、不適合だと取り付けできない可能性もあります。以下で事前に確認しておきましょう。

ハブリングの径

ハブリング選びで最も重要なのが、径の確認です。ハブとセンターホール、それぞれ径が合っていないと取り付けできません。

確実なのはホイールを取り外して実測することですが、手間だと感じる方も多いでしょう。そういった場合はメーカーのホームページで確認するのが早いです。ホームページに記載がない場合は、直接電話で確認するのもよいでしょう。

ハブリングの素材

ハブリングの素材を大きく分けると、金属製と樹脂製の2つがあります。金属製のものはアルミ製が多いです。

強度や精度といった面では金属製のほうが有利ですが、値段が安く錆びないなどの点においては、樹脂製にもメリットがあります。一長一短なので、環境や使用用途に応じて選ぶとよいでしょう。

ハブリングの色

色については好みの問題で、性能には関係しない要素です。そのため、こだわりがなければ気にする必要はありません。

ブラックやシルバーなど無難な色合いのものが多いですが、アルマイトカラー(ブルーやレッド)なども存在します。好みに応じて選択しましょう。

ツバの有無

センターホール部の形状によっては、ハブリングにツバが付いているものを選ぶ必要があります。

ツバが必要なホイールにツバなしのハブリングを取り付けると、奥まで入り込みハブリングの役割を果たせなくなってしまう可能性があるので要注意です。また、入り込んで取り外せなくなる可能性もあります。

ツバの有無はホイールに合わせて選ぶものなので、ホイールメーカーのホームページ等で事前に確認しておくことをおすすめします。

このように、ハブリングは意外と選び方が難しいアイテムです。不安な方は、店舗で購入して、その場で装着してもらうことをおすすめします。

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まとめ

純正ホイールはハブとセンターホールがぴったりですが、社外ホイールは汎用性を持たせるために大きめに設計されています。その隙間を埋めるのがハブリングの役割です。

基本的にはテーパーナットによってセンター出しを行ないますが、ハブリングがあればより真円度が増します。振動軽減やフィーリングの向上といったメリットがあるので、できれば装着したいアイテムです。

使用方法はセンターハブに装着するだけで非常にシンプルですが、センター出しは忘れずに行ないましょう。ハブリングの有無に関わらず、ナットは均一に締め込むべきです。

購入の際は、特に「径」と「ツバの有無」に注意して選びましょう。不適合だと装着できなかったり効果を発揮しなかったりとトラブルの原因になります。選ぶのが難しいと思う方は、最寄りの整備工場に相談するのが確実です。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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