タイヤ交換
更新日:2022.07.04 / 掲載日:2022.07.04
タイヤ交換をしたあとのタイヤはどのように保管するべき?
夏タイヤから冬タイヤへ、そしてその逆と季節に応じてタイヤを交換している方も多いと思いますが、交換したそのタイヤはどのように保管しているでしょうか。
何も考えずガレージなどの隅に積んで保管する方が多いかもしれませんが、実はタイヤには適した保管方法があります。正しく保管しておかないと劣化が早まってしまうため、注意しなければなりません。
ここでは、タイヤ交換したあとのタイヤはどこで保管すべきかなど、タイヤの正しい保管方法についてご紹介します。

季節に応じてタイヤ交換をしている方は多いと思いますが、交換したタイヤを正しく保管する方法をご存知の方は意外と少ないかもしれません。例えば、夏タイヤから冬タイヤに交換した場合、取り外した夏タイヤは次のシーズンが近づくまで保管しておく必要があります。
ガレージや物置などの隅に積んでおけばいいと思っているかもしれませんが、正しい方法で保管しておかないと、保管している間にタイヤが劣化する可能性があるので注意が必要です。
ただ、タイヤはゴム製品なので、放っておいても時間の経過とともに少なからず劣化はしますし、使用状況や保管状況によっても変わってくるため、一概にこの年数は必ず持つとは言い切れません。
この期間より大幅に短い期間でタイヤ交換を余儀なくされる場合もありますし、逆にこの期間より大幅に長持ちする場合もあります。

上述したようにタイヤはゴムでできているので紫外線に弱く、直射日光を浴びてしまうと劣化の進行も早まってしまいます。長い時間日差しに当たっていると、タイヤにひび割れが発生してしまうからです。
また、雨水にさらされるとタイヤ内部に入っているスチールコードというワイヤーなどが錆びてしまう可能性もあります。このようなことからも、タイヤ交換で使わなくなったタイヤの保管場所として最適なのは直射日光や雨風を防げる屋内がベストです。
ただ、タイヤカバーといってもさまざまな種類があるため、タイヤを長持ちさせることを考えるのであれば、防水性や遮光性の高いものを選ぶのがおすすめです。
エアコンの室外機やモーター使用機器、バッテリーといった機器は、オゾンを発生させます。このオゾンはゴムにとって天敵で、オゾンを発生させる機器のそばでタイヤを長期間保管するとタイヤにひび割れなどが発生する可能性があるからです。
タイヤを保管する場合は、排気が直接かかる場所や電気火花が出る機器の近くには絶対置かないようにしましょう。
また、ストーブなど高熱を発するものの近くに置くとゴムが老化してしまう恐れがあるので、注意が必要です。タイヤの近くには、油や熱を発するものを置くのは避けるようにしましょう。
ただし、梅雨や夏の暑い時期は、締め切ったままだとガレージや物置の中の温度や湿度が上がってしまいます。このような時期は、定期的にドアやシャッターを開放して室内の空気を入れ替えるといいでしょう。

タイヤ交換をした場合、取り外したあとのタイヤは外したままの状態で保管しておけばいいというものではありません。ここでしっかり保管しておかないと、そのタイヤが次のシーズンで使えない可能性もあるからです。
実際にタイヤを保管する際は、タイヤを洗って掃除したり、きちんと保管できる状態に準備したりするなどの事前のケアを行っておくようにしましょう。
ここからは、タイヤの保管に役立つアイテムやタイヤを保管する前に必要なケア方法などを5つご紹介します。
ただ、タイヤカバーにしてもタイヤラックにしても、さまざまなメーカーからいろんな機能を持つ種類のものが販売されているため、どれを選ぶかということは非常に重要なポイントとなるでしょう。
ここからは、これらのアイテムがそれぞれどんな特徴を持っているのかを詳しくご紹介します。
タイヤカバーには、4本のタイヤをまとめて収納できるタイプとタイヤを1本ずつ収納できるタイプの2種類があります。4本のタイヤをまとめて収納できるタイプは、タイヤ4本を上からすっぽり覆うだけで簡単に使え、1本ずつ収納できるタイプは持ち運びしやすいのが特徴です。タイヤカバーを選ぶ際は、保管する場所や用途に合わせて選びましょう。
ただし、ラックによって愛車のタイヤ外径が適合しない場合もあるため、タイヤラックを購入する際は、事前にタイヤのサイズを確認しておきましょう。また、タイヤラックに置いたタイヤは、時々積み替えを行うとフラットスポットや凹みを防げます。
ただ、これはあくまでも基準であって、タイヤの溝は4.0mm以下になると性能が大きく低下するといわれています。安全に走行するためには、タイヤの溝が4.0mmを下回ったら早めにタイヤ交換することが大切です。
このとき、タイヤの溝に小石やガムなどのゴミが挟まっていないかを忘れずにチェックしておきましょう。タイヤの溝に異物が挟まったままの状態で保管してしまうと、タイヤの劣化につながる恐れがあります。そのため、しっかりと確認して異物を取り除いておくことが大切です。
また、冬には路面に撒かれた融雪剤の塩化カルシウムがタイヤに付着する可能性もあり、このような汚れを放置したまま長期間保管するのはタイヤにとってよくありません。
汚れを放置したままにするとタイヤが傷み、色ムラが発生する原因となるため、保管前には必ずタイヤを洗浄するようにしましょう。
ただし、水洗いをしたあとは濡れたままにしないでしっかりと乾燥させてから保管しましょう。タイヤにとって水分は大敵です。濡れたままにしておくと、タイヤ内部に入っているスチールコードが劣化する原因にもなりますし、カビが発生する原因にもなります。
頑固な汚れも落とせる強力な洗剤は、タイヤのゴムを溶かしてしまう恐れがあるため使用はおすすめできませんが、薄めた中性洗剤程度なら使用できます。ただし、洗浄後は洗剤の成分がタイヤに残ったままにならないようにきちんと洗い流すことが大切です。
このようなことからも、保管する際はタイヤの空気圧を下げておきましょう。ここで空気を抜いておくとゴムに負担がかからず、タイヤの劣化やひび割れの進行を抑制できます。
例)タイヤサイズ195/60R15 88Hの場合
前・後輪 210{2.1}
この場合の空気圧は、210という適正値の半分程度が理想です。なお、空気圧はタイヤのサイズによって適正値が異なりますので、必ず確認するようにしましょう。

タイヤ交換で取り外したあとのタイヤは、自宅で保管する方が多い傾向にあります。
直射日光や雨風にさらさないようにしたり、オゾンが発生するような場所は避けるようにして、保管しておいた方がいいことはわかりましたが、他にも何か気をつけておくべきことはあるのでしょうか。
ここからは、タイヤを自宅で保管する場合の注意点について詳しくご紹介します。
また、上記以外にも保管するタイヤにホイールがついているかついていないかでも、タイヤの置き方は変わってきます。ここでは、ホイール付きとホイールなしのタイヤをどのように保管しておけばよいのかを確認しておきましょう。
しかし、立てて保管するとタイヤが転がってしまう恐れもあり、心配になる方もいらっしゃるでしょう。どうしても心配な場合は、横に積んで保管しても問題はありません。ただ、横に積んで保管するとどうしても一番下のタイヤに負荷がかかってしまいます。そのため、定期的にタイヤを積む順番を入れ替えるようにしましょう。
ただし、横に積んで保管する場合もタイヤを地面に直接置いてしまうと接着面のゴムが変質したり、床面が変色したりする恐れがあるため、タイヤと床の間に厚手のダンボールなどを挟んでおくようにしましょう。
おすすめの盗難防止の対策としては、鎖やチェーン、ワイヤーなどをつけて鍵をかけておくことでしょう。屋外で保管する場合はもちろんですが、ガレージや物置など屋内で保管する場合も、念のための盗難防止対策として行っておいたほうがいいでしょう。

タイヤを保管するといっても、自宅にガレージや物置などがなく、保管しておくことが難しいと思っている方もいるでしょう。しかし、適した場所がないからと諦める必要はありません。
ここでは、自宅にタイヤを保管する場所がない場合の解決方法をいくつかご紹介します。ご自身に合う方法を利用して、適切にタイヤを保管しましょう。
オールシーズンタイヤなら多少の積雪には対応することが可能なので、スタッドレスタイヤへ交換する作業も省けます。また、タイヤを保管する場所に悩むこともありません。
トランクルームを利用すれば、自宅であまり使用していないものもタイヤと一緒に保管できます。また、直射日光や雨風にあたることもないので、保管場所としても最適です。
お金はかかってしまいますが、環境の整ったところできちんと保管してもらえるので安心です。また、業者によっては、タイヤの履き替えや交換作業を一緒に依頼することができるところもあります。
ただ、タイヤのサイズが大きくなるとサイズに応じて利用料金も月に6000〜9000円程度と少し高くなるようです。
何も考えずガレージなどの隅に積んで保管する方が多いかもしれませんが、実はタイヤには適した保管方法があります。正しく保管しておかないと劣化が早まってしまうため、注意しなければなりません。
ここでは、タイヤ交換したあとのタイヤはどこで保管すべきかなど、タイヤの正しい保管方法についてご紹介します。
この記事の目次
タイヤ交換で取り外したタイヤは正しく保管する

ガレージや物置などの隅に積んでおけばいいと思っているかもしれませんが、正しい方法で保管しておかないと、保管している間にタイヤが劣化する可能性があるので注意が必要です。
一般的なタイヤの寿命は4~5年
多くのタイヤメーカーでは4年〜5年でタイヤを交換することを推奨しているため、一般的なタイヤの寿命は4年〜5年だと考えて問題ないでしょう。ただ、タイヤはゴム製品なので、放っておいても時間の経過とともに少なからず劣化はしますし、使用状況や保管状況によっても変わってくるため、一概にこの年数は必ず持つとは言い切れません。
この期間より大幅に短い期間でタイヤ交換を余儀なくされる場合もありますし、逆にこの期間より大幅に長持ちする場合もあります。
タイヤの保管場所は屋外or屋内?

また、雨水にさらされるとタイヤ内部に入っているスチールコードというワイヤーなどが錆びてしまう可能性もあります。このようなことからも、タイヤ交換で使わなくなったタイヤの保管場所として最適なのは直射日光や雨風を防げる屋内がベストです。
屋外で保管する場合の対処法
タイヤの保管場所は屋内がいいことがわかりましたが、誰もが屋内にタイヤを保管できるとは限らないでしょう。どうしても屋外に保管する必要がある場合には、カー用品店などで販売されているタイヤカバーに入れて保管することで、タイヤの急激な劣化を防ぐことができます。ただ、タイヤカバーといってもさまざまな種類があるため、タイヤを長持ちさせることを考えるのであれば、防水性や遮光性の高いものを選ぶのがおすすめです。
オゾンが発生する場所は避ける
タイヤ保管時に注意するのは、直射日光や雨風だけではありません。意外と知られていないのが、オゾンによるタイヤの劣化です。エアコンの室外機やモーター使用機器、バッテリーといった機器は、オゾンを発生させます。このオゾンはゴムにとって天敵で、オゾンを発生させる機器のそばでタイヤを長期間保管するとタイヤにひび割れなどが発生する可能性があるからです。
タイヤを保管する場合は、排気が直接かかる場所や電気火花が出る機器の近くには絶対置かないようにしましょう。
油や熱の近くは避ける
タイヤを保管する場所として避けるべきなのは、油や高熱を発生させるものの近くです。ゴムは油を吸収する性質を持っているため、近くに置くと劣化が早まってしまいます。万が一、タイヤに油が付着してしまった場合は、きれいに拭き取って石鹸水で洗い流しましょう。また、ストーブなど高熱を発するものの近くに置くとゴムが老化してしまう恐れがあるので、注意が必要です。タイヤの近くには、油や熱を発するものを置くのは避けるようにしましょう。
理想の保管場所はガレージや物置
基本的に屋内がタイヤの保管場所としておすすめですが、その中でも理想の場所としてガレージや物置などが挙げられます。基本的にガレージや物置は直射日光が当たらず、温度や湿度も安定しているだけでなく、雨風にさらされることもありません。ただし、梅雨や夏の暑い時期は、締め切ったままだとガレージや物置の中の温度や湿度が上がってしまいます。このような時期は、定期的にドアやシャッターを開放して室内の空気を入れ替えるといいでしょう。
タイヤを保管する前にやっておくこと

実際にタイヤを保管する際は、タイヤを洗って掃除したり、きちんと保管できる状態に準備したりするなどの事前のケアを行っておくようにしましょう。
ここからは、タイヤの保管に役立つアイテムやタイヤを保管する前に必要なケア方法などを5つご紹介します。
①タイヤ保管に役立つアイテムの準備
タイヤの保管に役立つアイテムとしては、タイヤ本体に直接かぶせるタイヤカバーやタイヤを収納しておけるタイヤラックなどがあります。ただ、タイヤカバーにしてもタイヤラックにしても、さまざまなメーカーからいろんな機能を持つ種類のものが販売されているため、どれを選ぶかということは非常に重要なポイントとなるでしょう。
ここからは、これらのアイテムがそれぞれどんな特徴を持っているのかを詳しくご紹介します。
タイヤカバー
タイヤカバーは、直射日光や雨風、ほこりなどからタイヤを守ることができ、屋外で保管する場合はもちろん、屋内で保管する場合にも役立つアイテムです。タイヤカバーには、4本のタイヤをまとめて収納できるタイプとタイヤを1本ずつ収納できるタイプの2種類があります。4本のタイヤをまとめて収納できるタイプは、タイヤ4本を上からすっぽり覆うだけで簡単に使え、1本ずつ収納できるタイプは持ち運びしやすいのが特徴です。タイヤカバーを選ぶ際は、保管する場所や用途に合わせて選びましょう。
タイヤラック
タイヤラックとは、その名の通りタイヤを保管するラックのこと。タイヤを立てて保管できるため、限られた場所でも保管でき、スペースを有効に使えます。タイヤラックには横置きや縦置き、4本収納できるものから8本収納できるものもあるなど、そのタイプは多種多様です。ただし、ラックによって愛車のタイヤ外径が適合しない場合もあるため、タイヤラックを購入する際は、事前にタイヤのサイズを確認しておきましょう。また、タイヤラックに置いたタイヤは、時々積み替えを行うとフラットスポットや凹みを防げます。
②タイヤの交換時期をチェック
タイヤを交換するケースは、夏タイヤから冬タイヤに交換する場合などに限りません。例えば、タイヤが擦り減ってしまった場合などにも交換は必要です。道路運送車両法の保安基準では、タイヤの溝は1.6mm以上でなければならないと定められています。万が一、この数値を下回っている場合は、整備不良に該当するため、車検には通りません。ただ、これはあくまでも基準であって、タイヤの溝は4.0mm以下になると性能が大きく低下するといわれています。安全に走行するためには、タイヤの溝が4.0mmを下回ったら早めにタイヤ交換することが大切です。
③溝に異物が挟まっていないか確認
タイヤを保管する前には、いろいろチェックしておかなければならないポイントがあります。そのひとつが、タイヤの溝に異物などが挟まっていないかを確認することです。このとき、タイヤの溝に小石やガムなどのゴミが挟まっていないかを忘れずにチェックしておきましょう。タイヤの溝に異物が挟まったままの状態で保管してしまうと、タイヤの劣化につながる恐れがあります。そのため、しっかりと確認して異物を取り除いておくことが大切です。
➃タイヤの洗浄
タイヤの洗浄も、タイヤを保管する前の大事な作業です。当然ながらタイヤは道路を走行するものなので、砂や泥、油汚れや化学物質などが付着する恐れがあります。また、冬には路面に撒かれた融雪剤の塩化カルシウムがタイヤに付着する可能性もあり、このような汚れを放置したまま長期間保管するのはタイヤにとってよくありません。
汚れを放置したままにするとタイヤが傷み、色ムラが発生する原因となるため、保管前には必ずタイヤを洗浄するようにしましょう。
洗うときは水洗い
タイヤを洗浄するといっても、洗剤を使用してゴシゴシ洗う必要はありません。洗剤を使ってタイヤを洗浄すると、洗剤に含まれる成分がタイヤのゴムを傷めてしまう可能性があります。そのため、タイヤの汚れを落とす場合は、水洗いで十分です。ただし、水洗いをしたあとは濡れたままにしないでしっかりと乾燥させてから保管しましょう。タイヤにとって水分は大敵です。濡れたままにしておくと、タイヤ内部に入っているスチールコードが劣化する原因にもなりますし、カビが発生する原因にもなります。
水洗いでも取れない場合
基本的にタイヤの洗浄は水洗いで十分ですが、汚れの中には水洗いだけで落とすことのできないものもあります。このような汚れがついている場合は、薄めた中性洗剤などを使って洗浄しましょう。頑固な汚れも落とせる強力な洗剤は、タイヤのゴムを溶かしてしまう恐れがあるため使用はおすすめできませんが、薄めた中性洗剤程度なら使用できます。ただし、洗浄後は洗剤の成分がタイヤに残ったままにならないようにきちんと洗い流すことが大切です。
⑤保管時はタイヤの空気圧を下げる
タイヤ交換時に取り外したタイヤをそのまま保管している方も多いと思いますが、実はこの方法はタイヤにとっていいものではありません。なぜなら取り外したタイヤをそのまま保管すると、その内圧でゴムに負担がかかり、劣化やひび割れが進んでしまう恐れがあるからです。このようなことからも、保管する際はタイヤの空気圧を下げておきましょう。ここで空気を抜いておくとゴムに負担がかからず、タイヤの劣化やひび割れの進行を抑制できます。
保管時の理想的な空気圧
タイヤの空気圧を下げろといわれても、どれくらい下げればいいのかわからないかもしれません。空気圧の適正値は一般的に運転席ドアの開口部にシールが貼られており、そこに以下のように記載されています。例)タイヤサイズ195/60R15 88Hの場合
前・後輪 210{2.1}
この場合の空気圧は、210という適正値の半分程度が理想です。なお、空気圧はタイヤのサイズによって適正値が異なりますので、必ず確認するようにしましょう。
タイヤを自宅で保管する場合の注意点

直射日光や雨風にさらさないようにしたり、オゾンが発生するような場所は避けるようにして、保管しておいた方がいいことはわかりましたが、他にも何か気をつけておくべきことはあるのでしょうか。
ここからは、タイヤを自宅で保管する場合の注意点について詳しくご紹介します。
タイヤ保管時の置き方
しばらく使わないタイヤを保管する場合は、タイヤの置き方にも注意が必要です。基本的にタイヤを保管する場合、縦にして壁などに立てかけて保管するか、横にして積み上げながら保管するかのどちらかとなります。また、上記以外にも保管するタイヤにホイールがついているかついていないかでも、タイヤの置き方は変わってきます。ここでは、ホイール付きとホイールなしのタイヤをどのように保管しておけばよいのかを確認しておきましょう。
ホイールなしの場合は縦積み
ホイールなしで保管する場合は、タイヤを縦にした状態で、立てるのがおすすめです。横に積んで保管すると、タイヤのサイド部分に負荷がかかってしまうためです。しかし、立てて保管するとタイヤが転がってしまう恐れもあり、心配になる方もいらっしゃるでしょう。どうしても心配な場合は、横に積んで保管しても問題はありません。ただ、横に積んで保管するとどうしても一番下のタイヤに負荷がかかってしまいます。そのため、定期的にタイヤを積む順番を入れ替えるようにしましょう。
ホイール付きの場合は横積み
ホイール付きで保管する場合は、タイヤを横にした状態で積むのがおすすめです。ホイール付きのタイヤは、立てた状態で保管するとホイールの重さがタイヤと地面の接地部分にかかり続けて、その部分が変形する恐れがあるためです。ただし、横に積んで保管する場合もタイヤを地面に直接置いてしまうと接着面のゴムが変質したり、床面が変色したりする恐れがあるため、タイヤと床の間に厚手のダンボールなどを挟んでおくようにしましょう。
タイヤの盗難防止対策
自宅でタイヤを保管する場合、盗難防止対策も忘れてはいけません。タイヤはそれなりに高価なもののため、盗難防止対策をしておかないと盗まれてしまうことも少なくないからです。おすすめの盗難防止の対策としては、鎖やチェーン、ワイヤーなどをつけて鍵をかけておくことでしょう。屋外で保管する場合はもちろんですが、ガレージや物置など屋内で保管する場合も、念のための盗難防止対策として行っておいたほうがいいでしょう。
自宅にタイヤを保管する場所がないとき

ここでは、自宅にタイヤを保管する場所がない場合の解決方法をいくつかご紹介します。ご自身に合う方法を利用して、適切にタイヤを保管しましょう。
オールシーズンタイヤに変更
自宅でタイヤを保管しなければならない状況になるのは、夏タイヤから冬タイヤに交換する場合などに限られます。この方法は積雪の少ない地域に住んでいる場合に限定されてしまいますが、今使用しているタイヤから春夏秋冬使えるオールシーズンタイヤに変更するとよいでしょう。オールシーズンタイヤなら多少の積雪には対応することが可能なので、スタッドレスタイヤへ交換する作業も省けます。また、タイヤを保管する場所に悩むこともありません。
トランクルームを利用
自宅にタイヤを保管する場所がない場合は、トランクルームを利用するというのもひとつの方法です。トランクルームとは、コンテナを設置し、収納スペースとして貸し出している倉庫のことをいいます。一般的に料金は月額制を採用しているところがほとんどで、24時間365日、いつでも荷物の出し入れが可能なところが多いです。トランクルームを利用すれば、自宅であまり使用していないものもタイヤと一緒に保管できます。また、直射日光や雨風にあたることもないので、保管場所としても最適です。
タイヤ保管サービスを利用
タイヤ保管サービスを利用するという方法もあります。タイヤ保管サービスとは、タイヤ交換後に一定期間使わないタイヤを預かってもらうサービスのことです。このサービスは、ガソリンスタンドやタイヤショップ、カー用品店などで行われています。お金はかかってしまいますが、環境の整ったところできちんと保管してもらえるので安心です。また、業者によっては、タイヤの履き替えや交換作業を一緒に依頼することができるところもあります。
利用料金
タイヤ保管サービスを利用する場合、最も気になるのはその料金です。カー用品店が行っているタイヤ保管サービスを1か月利用した場合、軽自動車サイズのタイヤであれば基本料金が2000~3000円程度で、保管料金が月400~500円程度というのが相場のようです。つまり、軽自動車サイズのタイヤなら月に4000円程度ということになります。ただ、タイヤのサイズが大きくなるとサイズに応じて利用料金も月に6000〜9000円程度と少し高くなるようです。
まとめ
①正しい保管方法で保管しないと、保管期間中にタイヤが劣化する可能性がある
②タイヤの保管場所は、直射日光や雨風を防げる屋内がおすすめ
③どうしても屋外に置く必要がある場合は、タイヤカバーをかけて保管する
④タイヤを保管する前にタイヤをきれい洗っておき、空気圧を下げておく
⑤タイヤの置き方は、ホイールがついているかついていないかによって変わる
⑥タイヤを置くスペースが自宅にない場合は、タイヤ保管サービスの利用がおすすめ
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