タイヤ交換
更新日:2024.07.09 / 掲載日:2024.03.21
タイヤ交換に保証はあるの?パンクに対する補償を知ろう

急なトラブルでタイヤがパンクしてしまうと、修理・交換などで思わぬ出費が発生してしまいます。こうしたケースに対して、タイヤ交換の保証があればと考える人は多いと思います。この記事では、タイヤがパンクしたときに利用できる、タイヤ交換の保証について解説します。
1. タイヤ交換には保証があるのか
そもそも、タイヤ交換に保証があるのでしょうか?タイヤ交換の保証の有無や、どのような保証があるのかについて解説します。
(1)タイヤ交換の保証は基本的には「ない」
タイヤ交換に対する保証は、基本的には提供されていません。なぜなら、タイヤは消耗品であり、その摩耗具合は運転の仕方や使用頻度によって個々に異なるためです。基本的に、以下のようなケースでタイヤを交換する場合、メーカーや購入店舗の保証対象からは除外されます。
1.タイヤ交換後すぐにパンクした
2.パンク修理できずに交換になった
3.縁石に乗り上げてタイヤが傷ついた
4.交換後1年で劣化(ひび割れなど)した
(2)一部のタイヤパンク自動車保険の対象になる
自動車保険によるタイヤのパンク保証は、単独で発生したパンクなどは対象外のケースが一般的です。ですが、事故で起きてしまったタイヤのパンクや、いたずらによるタイヤのパンクの場合、車両保険の対象となる場合があります。
とはいえ、タイヤやホイールは「消耗品」としての扱いになるため、事故・いたずらでタイヤだけ傷つけられた場合、車両保険を使えないこともあります。加入している自動車保険に問い合わせて、どのようなケースでタイヤ交換が保証されるのかを確認しておきましょう。
(3)一部の店舗ではタイヤパンク保証がある
一部のカー用品店やカーディーラー、タイヤ専門店は「タイヤパンク保証」というサービスを提供しています。タイヤパンク保証では、以下のようなパンクのトラブルに対して、タイヤ1本からの交換を補償してくれます。
・釘を踏んでタイヤがパンクしてしまった
・いたずらでタイヤがパンクさせられてしまった
・縁石などに乗り上げてタイヤがパンクしてしまった
・タイヤの側面をぶつけてピンチカット(こぶのような膨らみ)が発生した。
・高速道路を走行中にタイヤがバーストしてしまった
2. タイヤパンク保証の内容と条件
店舗が提供するタイヤパンク保証は、先ほど紹介したような条件でタイヤがパンクしてしまった場合、タイヤの修理や交換にかかる費用を補償してくれます。基本的に、次のような内容・条件がよく見られます。
(1)摩耗ではなく事故によるパンク・バーストが保証対象
保証対象となるタイヤのパンク・バーストは、あくまで事故やいたずらによるものに限定されています。自然な摩耗によるタイヤの修理・交換はもちろん、自身で故意にタイヤをパンクさせたケースも対象外です。
(2)1本のパンクでも4本すべての交換を補償
タイヤパンク保証は、パンクしたタイヤが1本であっても4本すべてのタイヤを交換してくれます(保証開始日から180日以内の間は、パンクしたタイヤのみ交換するといった条件もあります)。突然のパンクに見舞われてタイヤを交換した場合でも、4本すべてを新品と交換できるので、タイヤの摩耗度合いを均等に保てます。
(3)プランによって保証額が変わる
他の保険と同様に、タイヤパンク保証ではプラン・加入料に応じて保証額が変わります。最低2万円から、最大30万円まで保証限度額を用意している店舗もあるので、現在使用しているタイヤの金額に合わせて、加入料を柔軟に選択できます。
(4)保証期間は期間・走行距離などで設定されている
多くのタイヤパンク保証では、タイヤ交換の条件として保証期間や走行距離などが設けられています。保証期間は、タイヤ装着日(あるいは購入日)から2年間というケースが一般的です。走行距離は、タイヤ装着日(あるいは購入日)から20,000〜25,000kmまでといった条件が設けられています。
なお、タイヤ交換ではタイヤの残り溝をチェックする店舗もあります。
(5)タイヤ購入時の加入が基本
タイヤパンク保証の加入は、多くの店舗で「購入時のみ」可能です。これはタイヤを交換せず持ち帰る場合でも、インターネット通販などで購入する場合でも変わりません。タイヤパンク保証の開始日は、いずれのケースでもタイヤの購入日に設定されます。補償条件に「走行距離」がある店舗は、対象となるタイヤを装着する車の、「購入時点での走行距離」をメーターで確認します。
タイヤを購入後にタイヤパンク保証に加入できるかどうかは、購入した店舗に問い合わせてみましょう。インターネット通販でタイヤを購入して、タイヤパンク保証に加入する場合は、加入の条件をしっかり確認しましょう。
なお、カーディーラーなど車検を実施している店舗の一部では、車検時にも加入できるプランも用意しています。タイヤ交換時よりも加入条件が厳しい場合が多いのですが、タイヤ購入後に保証に加入したい場合は店舗に問い合わせてみてください。
3. タイヤパンク保証の費用の目安
タイヤパンク保証の費用は、メーカーや店舗、地域で大きく異なります。ここでは参考例として、実際の加入料金、保証期間、保証額の目安をまとめました。タイヤパンク保証の加入を検討する際の参考にしてみてください。
なお、実際のタイヤパンク保証では、交換作業の工賃やタイヤの処分費などが別途請求されることがあります。
加入料金 | 保証期間 | 保証額 |
---|---|---|
5,000円 | 購入から2年または走行距離25,000kmまで | 20,000円まで |
6,000円 | 購入から2年または走行距離25,000kmまで | 40,000円まで |
7,000円 | 購入から2年または走行距離25,000kmまで | 50,000円まで |
8,000円 | 購入から2年または走行距離25,000kmまで | 70,000円まで |
9,000円 | 購入から2年または走行距離25,000kmまで | 80,000円まで |
10,000円 | 購入から2年または走行距離25,000kmまで | 100,000円まで |
140,000円 | 購入から2年または走行距離25,000kmまで | 150,000円まで |
180,000円 | 購入から2年または走行距離25,000kmまで | 200,000円まで |
4. タイヤパンク保証のメリット・デメリット
ここからは、タイヤパンク保証のメリット・デメリットを紹介しつつ、タイヤパンク保証がどのような人におすすめなのかを解説します。
(1)メリット
タイヤパンク保証のメリットは、経済的な安心感が挙げられます。タイヤのパンクは突然発生するものであり、予測が困難です。急なパンクトラブルが発生しても、タイヤパンク保証があれば費用面の負担を大きく抑えられます。
(2)デメリット
タイヤパンク保証のデメリットは、補償を受けられる範囲が限られているという点にあります。基本的に、タイヤパンク保証の対象はトラブルによるパンクであり、タイヤ自体の劣化によるパンクは対象外です。加入料を支払ったはいいものの、結局タイヤが経年劣化・摩耗するまでパンクしなかったので、無駄な出費に終わるという可能性もあります。
(3)タイヤパンク保証はこんな人におすすめ
メリット・デメリットを踏まえて、タイヤパンク保証は次の人におすすめだといえます。
①長距離ドライバー
長距離を頻繁に移動するドライバーは、道路上の異物や事故によるパンクのリスクが高いため、タイヤパンク保証が役立つ可能性があります。
②高価なタイヤ、大きいサイズのタイヤを使用する人
高性能タイヤや特別なタイヤは、パンクした場合の交換費用も高くなります。タイヤパンク保証があると、心理的な安心を得られるでしょう。また最近流行りのSUVは、タイヤのサイズが大きく高価になりがちなので、保証に加入することをおすすめします。
③自分の運転に自信がない人
運転免許を取ったばかりの人や、運転する機会が少ない人は、タイヤパンク保証に加入しておくことで、予期せぬ出費を抑えられます。
5. タイヤの修理・交換はグーネットピットへご相談ください。
タイヤのパンクに伴う交換では、いくつかの店舗が保証を用意しています。今後新たにタイヤの購入を検討している場合は、タイヤパンクの保証も同時に検討してみてください。
現在使用しているタイヤの修理や交換を検討している人は、グーネットピットへお問い合わせください。下記ページから、弊社の整備工場を検索できます。