車のエンタメ
更新日:2024.04.28 / 掲載日:2024.04.28
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」1
愛車が故障したり、交通事故になって動けなくなると、助けにきてくれるのがレッカー車だ。そんなレッカー車の仕組みはどうなっているのだろうか? レッカー車の架装メーカーである横浜のヤマグチレッカーに話を聞いてみた!
●文・写真:鈴木ケンイチ ●写真協力:(株)ヤマグチレッカー
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アメリカで生まれて100年を超える歴史を誇る
レッカー車が初めて誕生したのは1916年のアメリカであった。
今から100年以上も前のことだ。当時のアメリカは、T型フォードが爆発的に売れ、自動車の普及がスタートした時期にあたる。
クルマが増えれば、当然、故障したり事故に遭うクルマも生まれる。
そうしたクルマの救助・移動のためにけん引と事故処理ができるクルマが求められた。開
発したのは、テネシー州チャタヌガの町で修理工場を経営するアーネスト・W・ホルムス氏であった。
その後、アーネスト氏はホルムス社を設立。数多くのレッカーを世に送り出すことになる。
その後、アメリカの地で、数多くのレッカー・メーカーが誕生した。
しかし、1990年代にミラー社が、ホルムス社をはじめ、センチュリー社、チャレンジャー社を傘下に収める。
また欧州のボニフェイス社、ジジェ社、バルカン社も買収。ミラー社は世界最大のレッカー・メーカーに成長したのだ。
日本でのレッカー業界は、そうした世界的なレッカー・メーカーから装置を購入し、日本の自動車メーカーの車台に架装する架装メーカーとして発展してきたのだ。
●今回取材でお世話になったのは……40年の歴史を持つレッカー車の架装メーカー「株式会社ヤマグチレッカー」
横浜市の港湾エリアである金沢区鳥浜町にあるレッカー車の架装メーカーがヤマグチレッカーだ。
1984年に神奈川近県のレッカー・サービス会社として誕生。車両は自社で製作したため、架装メーカーとしても、ここに始まる。
アメリカのレッカー・メーカーであるミラー社と強いコネクションを持ち、年間30台ほどのペースでレッカー車を生産する。
●株式会社ヤマグチレッカー
神奈川県横浜市金沢区鳥浜町2-69
https://yamaguchi-wrecker.co.jp/
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