車のエンタメ
更新日:2024.10.28 / 掲載日:2024.10.26

働くクルマ大図鑑「懐かしの消防車の世界」編 2

人々の生活を火災から守る「はたらくくるま」が消防車だ。その消防車を27台も揃えるというのがザ・ヒロサワ・シティにあるテーマパーク「ユメノバ」の中にある消防自動車博物館だ。古い消防車が中心で、最も古いものはなんと江戸時代の1860年製となる。どんな消防車があるのかを紹介しよう。

取材・文:鈴木ケンイチ 写真:鈴木ケンイチ/ザ・ヒロサワ・シティ

日産自動車 J-FH61型ファイヤーパトロール消防ポンプ自動車(1979年)

主要諸元 
寸法:全長4920×全幅2100×全高2400㎜ ホイールベース:2800㎜ 車両総重量:2445㎏ エンジン:PF型直列6気筒ガソリン・エンジン 総排気量:3956㏄ 最高出力:130PS森田ポンプ株式会社

エンジンの回転出力をPTOでポンプに伝える

火災に対する消防の主力となるのがポンプ車だ。

車載したポンプで水をくみ上げ、放水する。そして、ほとんどのポンプ車は、走行用のエンジンの力を使ってポンプを作動させる。

エンジンの力をポンプに導くのはPTO(パワー・テイク・オフ)と呼ばれる機構だ。

多くの場合、フライホイールやミッションなどに備わっており、エンジンの力を回転軸として取り出し、ポンプを作動させる。

そして、エンジンの力を走行用からポンプ用に切り替えるのが、ポンプレバーだ。

「パトロール」本来の操作系に、エンジンの力をポンプに切り替えるポンプレバーが追加されている。
左側の吸水口から外部の水を吸い込み、車内のポンプを介して、吐水口から水を放出する。
右がエンジン回転数を調整するスロットルハンドル、左は水圧を示すメーターだ。
自車で吸い上げた水流を、他の車両などに送付するための中継口。上のレバーで開閉する。
最初に水を吸い上げるときに使う真空ポンプの作動レバー。左が作動で、右が停止となる。
放水が終わった後、自車のポンプなどの中に残った水を排出するためのバルブ。

働くクルマ大図鑑「懐かしの消防車の世界」編 1

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内外出版/オートメカニック
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