【東京オートサロン2025】当日公開予定のコンセプトカーをチラ見せ！【日産】

文と写真●ユニット・コンパス

　日産からのユニークなクリスマスプレゼントが届いた。2025年1月10日から開催される東京オートサロン2025に展示されるコンセプトモデルを取材することができたのだ。

市販予定も!?　旧型エクストレイルをベースにしたカスタマイズ仕様がイイ！

　まずは新旧エクストレイルをベースにしたモデルから。父と子それぞれが、エクストレイルで趣味の時間を堪能するためのカスタマイズというコンセプトだ。デッキのような物体は、牽引免許なしでも牽引できる牽引トレーラーの基準で製作されていて、自然のなかでチルなひと時を過ごすイメージ。日産のカーデザイナーが手がけただけあって、実物は見ていて飽きない作り込みだった。

　「X-TRAIL unwind concept(T33)」は、コーヒー好きの父親が屋外でコーヒーを楽しむという設定。有名メーカー監修によるエスプレッソマシンたちは、e-POWERのAC電源により稼働する。

　内装のインテリアパーツやラゲッジラックこそ専用に作られたものだが、それ以外の外装パーツや駆動系、足まわりのパーツは市販品を使うことで、同じようなモデルを一般ユーザーでも作ることが可能。ちなみにボディカラーはフィルムラッピングによる仕上げで、焙煎したコーヒー豆をイメージしたという。

　一方の「X-TRAIL remastered concept(T32)」は、アナログレコードの演奏を楽しむ設定となっていて、オーディオテクニカ製の機材が搭載されている。あえてのアナログレコードがおしゃれな雰囲気。ちなみに、こちらの電源は、日産製の「ポータブルバッテリー from LEAF」を活用している。リーフの駆動用バッテリーをリサイクルした商品で、こちらもすでに市販されている。なお、外装パーツや駆動系、足まわりはやはり市販品を使っている。

　なぜ先代エクストレイルをベースにしたかというと、中古車のエクストレイルをベースにしたカスタマイズモデル市販化に向けた参考出品という意味合いもあるため。

　内装もパネル類を塗装しただけと、大掛かりなカスタムではないものの、色合いのセレクトが抜群で、このまま市販化されても人気を集めそうだなと思えた。

災害に備えるキャラバンを実現可能なパッケージで表現

　2021年から毎年キャラバンのカスタマイズカーを展示していた日産。第５弾となる「DISASTER SUPPORT SPEC.」のテーマは「備えるCARAVANの製作」。コンセプトカーというと、未来志向のモデルが多いが、こちらはグッと現実的。というのも、テーマが災害に備えるクルマというだけあって、できるだけ実現性の高いカスタマイズをと考えたからだ。なので、こちらの車両に搭載されているアイデアやアイテムは基本的に市販品などを組み合わせている。この考え方は非常に評価できる。

　対象ユーザーとしているのは法人や自治体、そして防災意識の高い一般ユーザー。新車だけでなく、中古車やすでにユーザーが使っている車両についても、あとからこういった仕様にカスタマイズできるように開発された。

　日常使いをしているキャラバンが、いざという時にはサポート車両として活躍できるようにというのがコンセプト。なので、搭載している機材は、取り外し可能で、普段は備蓄倉庫などに保管できるようにした。

　機能としては、大人２名がこの車両で衣食住をまかないながら、情報収集や会議ができるようになっている。もちろん、電源やネット環境もこのクルマだけで完結している。

まだまだ数多くのモデルを展示予定

　東京オートサロン2025の日産ブースでは、この他にも、「R32 GT-R EVコンバージョン」を始め、2025年モデルのフェアレディZやGT-R NISMOスペシャルエディションなど、気になるモデルを数多く展示予定。もちろん、グーネットマガジンでも東京オートサロン2025の模様は取材予定なので、楽しみにしていただきたい！