車のエンタメ
更新日:2018.11.16 / 掲載日:2016.03.21
レクサスから15万円のランドセル誕生!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
クルマのブランドがウェアや時計、サングラス、文具などのコレクションを展開する、というのはよくあること。ポルシェの「ポルシェデザイン」、フェラーリの「スクーデリアコレクション」、メルセデス・ベンツの「メルセデス・ベンツ コレクション」など、昨今の高級車ブランドにはオーナーや「クルマには手が届かないけどブランドを身近に感じていたいファン層」に訴求するコレクションが必ずといっていいほど存在する。
とはいえ、こんなものを売り出したのはレクサスがはじめてだろう。2016年の春夏コレクションに、なんとランドセルが登場したんである。
レクサスコレクションのカタログには、名刺入れやバッグなどのファッション小物からウェアをはじめとするゴルフグッズ、カップやお皿といったホームウェア、アロマグッズ、フラワーアート、300曲を生演奏で奏でるオルゴール(お値段なんと68万400円!)まで、驚くほど幅広い商品群が掲載されているが、そのトップを飾っているのがランドセルなのだ。
レクサスがそれほどまでに推しているランドセルとは、いったいどんなランドセルなのか?
最大の特徴は素材だ。レクサスのラグジュアリースポーツモデル「LFA」に採用されているのと同じカーボン繊維「リアルソフトカーボン」と、最高級の人工皮革「ベルバイオ」を採用している。世界から注目されている日本のマテリアルブランド「hide k 1896」が開発したリアルソフトカーボンは、カーボンの丈夫さと軽さはそのままにレザーのように縫製や加工を施すことができるしなやかさを持った最先端素材。ベルバイオは、軽量で防水性と対傷性に優れ、本革さながらのしっとりとした高級感のある光沢を持つ新素材。
上蓋を開けたところに装着できる筆箱ケースとポーチが付属していて、オプションでネームの刺繍を入れることもできる。
昨今のランドセルらしくA4フラットファイルがすっぽり入る仕様ながら、本体の重量は約1150g。ランドセルの重さは、人工皮革の製品で1100~1300g、牛革モデルだと1200~1500gと言われているので、軽い部類に入るといえる。世の中には、軽さを追求するあまり素材がペラペラで6年間使い続ける耐久性には欠けるかもしれないランドセルもあるようだが、レクサスのランドセルはもちろんそんなことはない。
最先端の素材をふんだんに使い、「ララちゃんランドセル」で知られる老舗のランドセル専門メーカー「羅羅屋(ららや)」が製造したレクサス・ランドセルの気になるお値段は、15万円(税込)。羅羅屋の既存モデルが3万8000円~4万9000円、オーダーメイドでも6万円(いずれも税込・送料込)ということを考えると、まちがいなくぶっちぎりの超高級路線である。
ボディカラーはブラック、グリーン、ネイビー、ブラウン、ピンクの5色で、ステッチカラーも同じく5色から選択できる。ただしカーボンの部分はブラックのみ。全体的に玄人好みなデザインだし、かわいいピンクを選んでもブラックカーボンがスポーティさを醸し出しそうなので、こども受けはイマイチかも。最先端素材をウリにした超高級ランドセルの売れ行きに今後も注目していきたい。