車のエンタメ
更新日:2018.08.20 / 掲載日:2016.04.13
さすがアメリカ! トレーラーの駐車サポートにも対応!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
フォードがフルサイズのピックアップトラック「Fシリーズ スーパーデューティー」向けのパーキングアシストシステムを開発した。パーキングアシストなんていまどき軽自動車にだって付いてるし、たいして珍しくもないっていうかむしろ対応が遅いぐらいじゃない? って思ったけど、ただのパーキングアシストじゃなくて、なんとトレーラーにも対応してる!
正式名称「トレーラー・リバース・ガイダンス」というこのシステムは、両側のサイドミラーとテールゲート上部、トレーラーの最後尾上部のカメラで後退時の後方視界を確保。センターコンソールの画面にカラーで映像を映すだけでなく、車両とトレーラーの角度やどのぐらいステアリングを切ったらいいかを表示してくれる。トレーラーをジョイントするときやバックで駐車するときにカメラを切り替えながら左右を見たり後ろを見たりできるのは、運転に慣れた人にとっても助けになるはず。
アメリカは「モーターホーム」と呼ばれるトレーラー型のキャンピングカーを所有している個人も多いから、ニーズも高かったんだろうなぁ。説明してくれるお姉さんの誇らしげな感じも、なんだか微笑ましくていい。
そもそも、トレーラーの運転はめっちゃ難しいのだ。乗用車にくらべて死角が多いうえ、曲がるときにはジョイント部を境にして車体の向きが変わる。日本では、車両重量750kgを超える貨物トレーラーやキャンピングトレーラーを牽引するときには「けん引免許」が必要なくらいだ。幅寄せが苦手とか駐車が苦手とかいうのとはまったくレベルがちがうんである。
Fシリーズ スーパーデューティーシリーズで引っ張れるような大きさではないけれど、トレーラーのプロドライバーたちの車両感覚と運転技術はハンパなく高い。交差点を曲がるだけでもこんな感じになったり。
こんなジャストサイズのスペースにスパッとすべりこませたり。
こんな狭い道でUターンしちゃったり。
ちょっと運転に苦手意識があるドライバーだったら乗用車でさえ走るのがイヤになりそうな、狭いうえにカーブがきついワインディングロードを難なくクリアしちゃったり。
まさに神業。サーキットを速く走るっていうのとはちがう超絶テクニックだけど、ちょっと惚れてしまいそうです。