車のエンタメ
更新日:2018.10.25 / 掲載日:2016.08.05
これは恐怖……! 家より大きな重機に追われる動画

『激突!』という映画をご存じでしょうか? 1971年にアメリカで製作された作品で、ごくありふれたコンパクトセダンに乗る男性セールスマンがハイウェイで追い越した大型のトレーラータンクローリーに執拗なまでに追い回される……というストーリー。本当にただただ追いかけられるだけなんですが、もうね、ほんとにめっちゃ怖いんですよ。スティーブン・スピルバーグ監督の最初期の作品で、この作品のメガホンを取って高く評価されたことから、スピルバーグ監督のキャリアはスタートしたぐらい、スリリングでおもしろいんです。
そんな『激突!』を彷彿させる映像が、ロシアにありました。

未舗装路を走るブルーの小型乗用車。

同じように土埃をたてて走る重機。

なにが起こるんだろうと思って見ていると……。え!? いくらなんでもデカすぎやしませんか?


コンパクトカーがよけて走るような障害物も、なんなく乗り越えちゃってます。

オフロードが得意とも思えない小型車では、走行性能にまかせて振り切るということもできないのでしょう。この距離で追いかけられて、「ブワーーン!」ってクラクションでも鳴らされたら……と考えただけで、心臓がキューッと縮まる思いがします。

停車している2台の大型重機のあいだを抜けて、なんとか逃げ切ることに成功。よかったー!
追いかけてくる重機は、なんと日本製! コマツの「930E」という世界最大級のダンプカーなんです。
日本のメーカーのモデルですが、大きすぎて日本の道路事情に合わないため国内で見かけることはまずありません。生産拠点もアメリカのイリノイ州です。
そのサイズは、全長15.6×全幅9.09×全高7.37m、総重量502t、最小回転半径は14.9m。最大積載量292t、定格出力は2738ps/1900rpmで最高時速は64.4km/hを記録します。ブリヂストン製の建設・鉱山車両用タイヤは高さ3.8m、幅1.3m、重さ4.8t、価格は1本600万円だそうで。とにかくなにからなにまで規格外です。
しかも、無人運行システムを搭載していて、危険の多い鉱山では遠隔操作で操縦できます。すごい! ちなみに、車両本体価格は約5億円。すごい!!
日本国内では、石川県小松市にある「こまつの杜」に1台展示中。コクピットに入ることもできるそうなので、夏休みに行ってみてはいかが?