車のエンタメ
更新日:2017.09.08 / 掲載日:2017.09.08

レースも自動運転!? 無人フォーミュラマシンの製作に学生が挑む

 クルマの自動運転技術はものすごい勢いで進歩していて、モータースポーツの世界にも広がっています。そして、ドイツでは学生たちによる、自動運転のフォーミュラカーレースが行われています。

 ドイツ国内有数の工業大学、ダルムシュタット工科大学でコンピュータサイエンスと数学を学ぶアンネミーケ・ウンターシュッツさん。ダートレースのチームに参加していますが、今回はフォーミュラカーで自動運転レースに挑戦です。

 テストではじめてドライバーなしで走らせたときは、パニックボタンを押してクルマを停めたくなったんだとか。それでも数周走るのを見ているうちに、すっかり魅了されたそう。そしてレース当日は、学生として初めて自動運転のフォーミュラカーを走らせることにワクワクしているんですね。

 学生たちのレース活動をサポートするのは、ボッシュ。自動車部品や電動工具で著名なドイツのメーカーです。バッテリーやライト、ワイパーなどは日本のカー用品店にも並んでいますよね。学生たちによる自動運転のフォーミュラカー開発にあたっては、技術的なフィードバックを行うなどの支援を行なっているそうです。

 ボッシュの人事採用およびヤング・タレント・プログラムのグループリーダーで、「フォーミュラ・ステューデント」の支援を運営するシルヴィア・スティアスニーさんは、スポンサーという立場でレースの現場に足を運びましたが、「ここにいる学生たちは、本当に現実的な見識を持っているし、ひじょうに献身的でやる気がありますね」と、若い才能を高く評価しています。

 ドイツでもっとも歴史のある工業大学、カールスルーエ工科大学チームから参戦したフロリアン・ケックさんは「天候次第ですが、8の字のコースを走行する“スキップパッド”にもう一度トライします」。

 右旋回を2周、左旋回を2周するスキップパッドは、単純なようで難しい競技。入念にチェックしてスタートします。

 パイロンのコースを走るドライバーレスのフォーミュラカー。自律的にステアリングが切られているのも、はっきりと見えますね。

 無事にゴール!

 「何か月も真剣に取り組んできたチームが無事にゴールできるよう、とにかく祈りました。より重要なことは、彼らが楽しむこと、われわれもスポンサーとして楽しむことだと思っています」とシルヴィアさん。

 ボッシュは専門的な知識で、センサー技術の選択などプロジェクトの初期から学生たちをサポート。プロジェクト全体をバックアップしました。

 ボッシュの拠点のひとつ、アプシュタットでシャシー制御のグループリーダーを務めるスヴェン・ヘルマンさんは、ダルムシュタット工科大学ダートレーシングチームのテクニカルコンタクトを担当。「チームは1年でかなり前進しました。ここでドライバーのいないマシンの走行を見られたのは、ほんとうに印象的です」とコメントしました。

 つくりあげた自動運転のマシンが、実際にコースを走り、いいタイムを出したとき、学生たちは誇らしい気持ちになったことでしょう。卒業後、クルマの自動運転の技術開発に携わるとしても、ほかの道に進むことになっても、この経験は彼らの未来と世界の未来を切り拓いていく第一歩になるはずです。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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