車のエンタメ
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2017.10.19
4億円のラ フェラーリ アペルタが土俵に! フェラーリ70周年イベントが国技館で開催
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文●ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、フェラーリ・ジャパン
大相撲の「寄せ太鼓」でドラマチックにはじまるステージ。特設された土俵の上には、ダークガンメタリックに赤いラインの入った特別なフェラーリ、「ラ フェラーリ アペルタ」。フェラーリ70年の闘う歴史が優雅でマッシブなボディに詰め込まれた、まさに横綱クラスのフェラーリだ。
第34代木村庄之助による口上でイベント名が呼び上げられたあと、ラ フェラーリ アペルタがアンベールされる。
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フェラーリ初の市販ハイブリッド車であるラ フェラーリ アペルタ。排気量6300ccのV12自然吸気エンジンが最大出力800ps / 9000rpm、それに加えてモーターの最大出力が163psを発生する。システム全体で963psを発生する。0-100km/h加速:3秒以下、最高速度:350km/h以上という全てが規格外なスペチアーレだ。イタリア語の「開く、開放」の意味の「アペルタ」が名前につけられたオープンボディのラ フェラーリ アペルタ、価格はおよそ4億円とされている。全世界で209台限定のこのクルマだが、すべて完売だという。そして、210台目をチャリティオークションに出すために特別に生産、イタリアのマラネッロで開催された「RM-Sotheby’s オークション」において、830万ユーロ(約11億円)の高値で落札されるなど、話題が尽きないモデルだ。
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オープンモデルとするために、ボディのさまざまな箇所で剛性強化が行われている。
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驚異的な甲高いサウンドを響かせるV12エンジンは、もはや記念碑的な自然吸気ユニットだ。
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フェラーリは数年おきに、その時点におけるロードカーの頂点とも呼べる圧倒的なポテンシャルを持つモデルを台数限定でリリースしている。それが「スペチアーレ」と呼ばれるもので、ごく限られたひとのみが手にできる逸品だ。いまを遡ること70年、1947年3月12日、1台の12気筒のエンジンを載せたクルマがマラネロの工場を出たところから、フェラーリの歴史ははじまった。「その一台が生み出されたとき、フェラーリはエモーションを持った命を授かったのです」極東・中東エリア統括CEOディーター・クネヒテル氏は言う。
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250GT SWB
会場の外には1961年の250GT SWS、1967年の275 GTB/4といったクラシックフェラーリから、Sergio、J50という希少モデル、最新の812 Superfastまでがずらりと並べられていた。
275 GTB/4
Sergio
J50
812 SuperFast
フェラーリとピニンファリーナのコラボレーション60周年記念モデルの「Sergio」は、458 スパイダーをベースに、1960年代のフェラーリ・デザインをモチーフとして世界限定で6台が生産された。さらに、フェラーリの日本進出50周年記念モデルとして、10台の限定でリリースされた「J50」など、いずれもなかなかお目にかかれない超希少車たちだ。
512BB
365 GTB4 Daytona
DINO 206GT S
288GTO
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近年ふたたび、相場が高騰しているフェラーリの創立40周年記念モデル「F40」も展示されていた。
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両国国技館のイベントの翌日から、2日間の日程でフェラーリ・オーナーによるエクスクルーシブなラリー「Ferrari 70 Years Exclusive Japan Rally」が行われた。これは富士山や竹島の美しい風景を楽しみながら伊勢神宮まで走る工程400キロのラリーで、ラ フェラーリ アペルタをはじめ、ラ フェラーリ、F12tdf、エンツォ フェラーリ、F355、599、512BB、612 スカリエッティなど豪華な顔ぶれ。行き交う人々は足を止め 、子供たちは目を輝かせていた。
「日本のフェラーリファンにコメントを」とフェラーリジャパンの36歳の若き社長、リノ・デパオリ氏に話しかけると嬉しそうに答えてくれた。
「日本は素晴らしい伝統と美しい文化を持った国。ここでフェラーリを通じて私たちの情熱を届けられるのはとても幸せなことです。私たちはこの情熱を届ける夢を持っています。日本のみなさんにも夢を持ち続けて叶えていってほしいと思っています。」
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フェラーリの極東・中東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏(左)とフェラーリ・ジャパン社長のリノ・デパオリ氏(右)。
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