車のエンタメ
更新日:2018.10.04 / 掲載日:2018.03.15
映画で見かけるSWATのトラックって、こんなにタフ!

アメリカの映画やTVドラマを見ていると、よく見かけるのが警察車両です。やはりパトカーが多いですが、強大な敵や凶悪な犯罪者などを相手にするときに登場してくるのが、特殊部隊「SWAT(Special Weapons And Tactics)」です。特別に訓練された隊員で構成された、強力な部隊です。彼らは通常の警察官では手に生えない現場に急行し、敵を制圧したり人質を解放したりします。その作戦遂行能力、隊員の身体能力の高さなどはよく知られるところで、作品中で「SWATが来るぞ!」というだけで、犯罪者の顔に焦りの色や諦めの表情が見られるというシーンも描かれます。
そんな彼らが頼りにするのが、特別にカスタムされた専用車両です。さまざまなタイプがありますが、今回はもっともオーソドックスな、隊員を輸送する車両にスポットを当ててご紹介いたします。

しかし、普通のクルマでは考えられない機能や工夫が所々にあります。たとえば、現場で短い距離を移動するとき、隊員がいちいちクルマに乗り込まなくてもいいように、ステップや手すりが取り付けられています。

一度に10人から12人の隊員を輸送することができます。分厚い装甲に守られた車内はとても広いとはいえませんが、輸送能力は非常に高く、また、隊員たちの乗り降りのしやすさも考えられています。

特殊車両を専門に手がけるアルパイン社では、さまざまなSWAT向けの車両も製造しています。ここに登場するのはその中でも新しい「ピットブル VX」と呼ばれるモデルです。エンジンは、6.7LのV8か、8.4LのV10が選べ、豊富な装備オプションも用意されています。

ガラスに弾丸を打ち込まれてもこの通り、貫通を許しません! ドアを見ると窓が小さく、またドア自体の分厚さも尋常ではありません。クルマのドアというよりは、金庫の扉です。

ありとあらゆる武器、銃弾によるテストで高い安全性が証明されています。 いかなる敵、武器にも対応し、どんな現場にも急行、そして隊員たちを守るための強固な防御力を持っている専用車両だからこそ、隊員たちは安心して乗り込むことができるのでしょう。
銃社会であったり、凶悪犯罪が時々報道されるアメリカですが、実際にSWATが出動する機会というのはさほど多くはないようです。隊員たちは日々厳しい訓練を積み、いざというときに備えているのですが、できることならSWATが活躍しなくなるような社会になってほしいですね。