車のエンタメ
更新日:2018.03.20 / 掲載日:2018.03.20
あなたのクルマは大丈夫? キーレスでも安心できない車両盗難がこれだ!

近年よく耳にするのが、車上荒らしや車両盗難です。「よくねらわれる車種は×××だ!」とか「×××はセキュリティがあまいので簡単に盗まれる!」などといった噂や情報が、クルマ好きの間で瞬く間に広まっていきます。最近、キーレスエントリーができるスマートキーのモデルが増え、これらはセキュリティー上も安全度が高いということで人気を集めています。
ところが本日ご覧いただくのは、それらスマートキーのモデルが盗まれる一部始終の映像です。これを見るとむやみやたらな場所に駐車することができなくなるかもしれません。どうぞご注視ください!

そのうちの1人は手に何かの機械を持ちながら、ドアごしに運転席覗いています。もう一人も機械を持ちながら電波状況の良い方向を探っているように動いています。

これがキーレスエントリー機能が備わったクルマを盗む新しい手口です。「リレーアタック」と呼ばれるもので、「スマートキーが発する微弱な電波を特殊な装置で受信」し、「その電波を増幅、中継しながら文字通りリレー」して、「ターゲットのクルマの周囲で発信する」ことで、「電子IDを照合し、ドアの施錠・解錠やエンジンの始動ができる状態にする」というものだそうです。

信じられません。あまりに素早く、あっさりと盗んでいきました。この男たちを特定することは難しいでしょう。乗ってきたクルマも盗難車か、偽のナンバープレートでしょう。
近年、日本国内における車両盗難のおよそ7割は、鍵をかけた状態で被害に遭う「キーなし」だといわれます。窓ガラスを割るなどして車内に侵入し、配線を直結させてエンジンをかける、または自動車盗難防止装置の「イモビライザー」を無力化させて盗むのが主な手口と言われ、今回の動画に見る「リレーアタック」は新手と言われています。ただ、衝撃なのは、一般に言われている「犯人はスマートキーの電波を受信するために、キーを持つドライバーにかなり接近する」というのではなく、被害者の自宅の中にあるスマートキーの電波を受信して、そのまま犯行に及んでいるように見える点です。
現段階では決定的な防御策はないようです。自動車メーカー、部品メーカーの急速な対応に期待したいですね。また、ドライバーの皆さんには、安全な場所への駐車をよろしくお願いしますね。そして、人目のつく場所で、スマートキーを見えるようにしたり、置いたり、または近寄ってくる不審な人にも十分ご注意頂きたいです。