車のエンタメ
更新日:2018.06.06 / 掲載日:2018.06.06
風速400km/hのジェット機噴射 vs ハリケーン追跡車両
クルマの映像では速さを示すために、さまざまな検証を行なっています。しかし、今回ご紹介するのは速さを競うものではなく、「突風に対して吹き飛ばされないでいられるか」を検証する映像です。そんな一風変った試みに参加するのは、ハリケーンを追跡、観測するための車両です。
アメリカでは、ハリケーンは非常に甚大な被害を及ぼす自然災害としてつねに警戒されています。とくに2005年のハリケーン・カトリーナは、ニューオリンズなどの街を襲い、死者およそ1800名、そして多くの行方不明者を出しました。アメリカでは年間平均1000件以上の竜巻が発生しているとされ、毎年少なくとも数百名の犠牲者を出しています。
今回のハリケーン追跡車両は、未だ謎の多いハリケーンのデータ収集を行い、今後の警戒、対策に役立てようとするもので、突風でも吹き飛ばされないように作られているといいます。その実力をどうぞご覧ください。
実際のハリケーンに遭遇することが難しいので、ジャンボジェット機(ボーイング747)の強烈なジェット噴射に挑んでもらいます。強力なハリケーンは風速300km/hを超えますが、このジェット噴射は風速400km/hに達するといいます。
さて、いよいよ次はハリケーン追跡車両です。「TIV(トルネード・インターセプター・ビークル)」と名付けられたこちらは、軍用車両を思わせるいかつい装甲が、凄みを効かせています。
さぁいよいよスタートです。ジェット機はエンジン出力を上げて、2台の車両に容赦なく強烈なジェット噴射を浴びせます。時速数百kmの勢いで、チリや小石などがボディに叩きつけられます。
ここで終了です! テストを終えて2台の車両のオーナーさんは大満足のようです。ドミネーターは動かされてしまったものの、クルマにダメージはなく、両者共に高いポテンシャルを見せつけてくれました。
それにしてもハリケーンは危険です。これからも慎重に活動していただきたいものです。