車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2018.07.09
世界最強の仕事クルマ「ウニモグ」の無双ぶりに感嘆!
「ウニモグ」という車両をご存知でしょうか。ドイツ語の「多目的動力装置」を意味する略語をその名前とする車両は、クルマであってクルマでありません。トラクターや農作業車をルーツとし、現在でも様々な“現場”で使われている作業車なのです。オプションとして目的別にたくさんのアタッチメントが用意されていて、日本でも高速道路会社や鉄道会社の作業車をはじめ、競馬場、消防の特殊作業車などとして目にする機会もありますね。今回はそんなウニモグの驚異的な実力をご覧いただきましょう。ちなみに、作っているのはダイムラー社でメルセデス・ベンツの仲間です。
武骨なスタイルがウニモグの特徴。高い最低地上高と大きなタイヤ、そして凝った駆動システムで悪路走行も大得意です。普通のトラックでは入れないような場所もガンガン進みますよ。
スタイルはまるで軍用車両ですね。こちらは「U4000」というモデルで、7人乗りの山岳救助隊仕様です。登坂能力はなんと45度(勾配100%)。日本の道路でもっとも傾斜している場所が最大勾配37%と聞けば、その尋常ではない登坂能力に驚きます。そして水深1.2mの場所まで走れるというのだからスゴイです!
ちなみに東日本大震災の際には、ダイムラー社からU4000とU5000が1台ずつ緊急空輸され、日本財団に寄付されて被災地で活躍しました。「緊急時だからとにかく早く現場に!」と急いで調達されたため、本来なら日本の法規を満たしていない車両だったのですが、なんと特例処置として日本の公道を走れるように期間限定でナンバー交付を受けました。ウニモグは、本当に頼れる悪路走破性の持ち主です。