車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2018.07.12
パワフルでコミカルな「ビッグフット」の懐かし映像

「ビッグフット」って聞いたことありますか? その名のとおり「大きな足」のことですが、クルマの世界では、車体に対して極端に大きなタイヤを装着した「ビッグフット4×4」社製のモンスタートラックのことを指します。タイヤやホイール、サスペンションなどを「足まわり」と言いますが、海外でも似たようなイメージなのですね。
今回ご紹介する動画は、1980年代後半から1990年代前半にかけて、アメリカのパレードやショーで大人気だった「ビッグフット #5」の姿を収録したものです。インパクト抜群の懐かしいカスタムスタイルをどうぞご覧ください。

とにもかくにもタイヤがデカいです! なんと直径10フィート(約3m)、重さは1本あたり2400ポンド(約1089kg)もあります。銘柄はファイアーストーン「タンドラ」で、もともとは1950年代にアメリカ軍がアラスカの陸上列車で使用していたものなのだとか。ホイールに組むだけでも大仕事です。

ビッグフット #5は、ダブルタイヤにもなるのですね。世界でもっとも高く、もっとも幅広く、そして、もっとも重いピックアップトラックとして認定されたというのも納得です。
冒頭の、パレード中のビッグフット #5のタイヤに乗ってる男性は、こんなふうに登っていたのですね。タイヤに後方からしがみついて、タイヤの回転で上までいったところで立ち上がり、ゆっくり後ろ歩き。簡単そうに見えますが、もし立ち上がり損ねてバランスを崩したら、建物の2階から転落するのと同じですし、もしかしたら巨大なタイヤに踏まれてしまうわけで。かなり危険なパフォーマンスなのです。
ビッグフット4×4のオフィシャルサイトには、ビッグフット #5の詳細や、タイヤが軍用列車に使われていたときの写真も掲載されています。
BIG FOOT(外部リンク)
ダウンサイジングやエコとは、まったく異なった方向性のカスタムカーは、もはや遠い過去の産物。どことなくノスタルジックに映ります。