車のエンタメ
更新日:2021.06.07 / 掲載日:2021.06.07
ジャガー・Iペース(I-PACE) EV初のGoogleストリートビュー用車両に採用

Googleストリートビュー車両に採用されたジャガー・Iペース
ジャガー・ランドローバーは現地時間の5月26日、グーグルとパートナーシップを組み、ジャガーのフルバッテリー電気自動車(BEV)「Iペース」が、EV車両としては初めてGoogleストリートビュー用車両に採用されたと発表した。
これにあわせてジャガーではストリートビューカメラ用のルーフマウント、配線に対応するリアウィンドウガラス、Googleストリートビューのコントロール装置を組み込んだ車内のスイッチ類などを新たにデザイン。
Iペースへこれらの各種技術とともに、乗員の快適性と健康を考慮して空気イオン化テクノロジーとPM2.5フィルターを搭載した。
ダブリン市街地の大気質の調査も併せて実施

ダブリン市域の大気質データを12か月間収集する「エア・ビュー・ダブリン」プロジェクトも開始する
また、Iペースには大気質測定センサーも搭載。
これはグーグルがダブリン市と提携し、市域の公道の大気質のデータを今年5月から12か月間にわたって収集する「Air View Dublin(エア・ビュー・ダブリン)」プロジェクトによるもので、Iペースは大気質の測定をしながらストリートビューを作成、収集されたデータはデータはグーグルの科学研究パートナーが分析し、街路レベルでの大気汚染状況のマップ作成に活用される。
ジャガー・ランドローバーのビジネス・デベロップメント担当プロジェクト・マネージャーである、エレナ・アレンは「Googleストリートビュー技術とジャガーのBEV『Iペース』の組み合わせは、大気質を測定するための最適なソリューションです。電動化をリードする企業となり、2039年までに排出ガス実質ゼロの実現を目指すジャガーの取り組みにも合致しており、今回のプロジェクトをサポートできることを嬉しく思います。このようなパートナーシップは、ジャガーのサステナビリティに対する目標を達成し、ポジティブな社会的インパクトを創出するための方策のひとつです」とコメント。
また、グーグルのジオ・オペレーション担当ヴァイス・プレジデントである、ペディ・フリン氏は「大気質は特に市の行政にとって深刻な問題です。しかし、地域ごとに細分化されたデータと分析結果へのアクセスレベルについては、政策立案者と市民の間にギャップがあります。今回のプロジェクトにより、テクノロジーを駆使してこの重要なデータを収集し、それを皆にアクセス可能なものにすることで、ダブリン市と協力して問題解決へ向けた計画策定を行うことができるようになるでしょう」とプロジェクトへの期待を寄せた。
今回のパートナーシップはサステナビリティに富んだモダン・ラグジュアリーの再構築、ユニークなカスタマー・エクスペリエンスの提供、ポジティブな社会的インパクトの創出、そして2039年までに排出ガス量実質ゼロの実現を目指すという、ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略の一環として始動した。