インタビュー
更新日:2021.10.26 / 掲載日:2021.01.10
クルマ好きな芸能人、著名人インタビュー[お笑い芸人・後藤淳平(ジャルジャル)]
各界の著名人から好きなクルマの話を聞き出す当コーナー。今回のゲストは、お笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平さん。若手時代から独自の世界観を持つ笑いを追求し続ける2人は、昨年、「キングオブコント2020」でチャンピオンを獲得。そんなジャルジャルのネタは、「尖っている」、「シュール」などと形容されていますが、後藤さんの愛車選びも、やはり人と違ってマニアックで尖っている(?)のか、話を伺いました!
(掲載されている内容はグー本誌2021年2月号の内容です)
撮影/木村博道(イーグル)
お笑い芸人・後藤淳平(ジャルジャル)
1984年生まれ。2003年に福徳秀介と「ジャルジャル」を結成。昨年、「キングオブコント2020」で念願の優勝を飾った。現在は、YouTubeの公式チャンネルで、毎日コント動画を発表し続けている。
(中身載せ替え、全塗装の)この245は美味しいとこどりです
グー まずは、このような旧車がお好きになられた経緯からお聞きしたいのですが?
後藤 若い頃はそれほどクルマに興味なかったんです。ただ、結婚してから「クルマ欲しい」って漠然と考えまして、最初に買ったのは、ジープのパトリオットでした。
グー 新車ですか?
後藤 そうです。それほど知識もなく、カッコいいかなと思って。
グー 小型のジープで運転もしやすいですしね。
後藤 そのあと、構成作家さんで、昔、ボルボの整備士をやっていたという方と知り合いまして。彼におすすめを聞いたら「240」だと。
グー ボルボの名車ですね。
グー それで、240のことを調べていたら、すっかりボルボにハマってしまったんです。
グー もともとクラシックなアイテムがお好きという素養があったんですか?
後藤 まぁどちらかといえば古いもののほうが好きくらいで、自然とそちらを選ぶって感じですかね。やっぱり見た目も素敵だし、キャラが濃いじゃないですか。
グー なるほど。
後藤 その後、FRボルボの専門店へ足を運んで、赤い240と出会いました。
グー 旧車ならではの苦労というか、やはり故障はつきものだと思いますが?
後藤 まぁ、クルマにもよると思いますけど、とりあえず一回、山を乗り越えれば大丈夫ですかね。
グー 知識もついてきますしね。
後藤 もちろん、常に「今止まったらどうするか」って考えながら運転してますけど(笑)。
グー 奥様の意見はいかがですか?
後藤 妻は理解があって、むしろ背中を押してくれる感じです。子どもには「クルマってこういうものだ」と思わせてますね(笑)。
グー では、このクルマ(245)にお乗り換えされた経緯は?
後藤 240に5年くらい乗って、もう少し古いのもいいかなと思いはじめたんです。最初は、パーツをカスタムするのもアリかと思ってたんですが、それだと結構費用がかかる。そしたらたまたま掘り出し物が見つかりまして、3年くらい前に、こちら(245)に乗り換えました。
グー とてもキレイですね。
後藤 エンジンとミッションが93年式に載せ替えられていて、塗装もし直されているんです。美味しいとこどりですね(笑)。
グー ただ後藤さんは、さらにもう一台旧車をお持ちだとか。
後藤 アルファロメオの1300GTジュニアです。ボルボは癒やし系なので、キビキビ系が欲しかったんですよ。最初はアルファ156を探していたんですが、アルファロメオ好きな加藤浩次さんから「もう少し古いアルファのほうが維持費がかからないぜ」って教えてもらいまして。
グー そういうものなんですか!?
後藤 古いと電子機器が少ないじゃないですか。結果、その通りでした。
グー 今は2台をどう乗り分けてるんですか?
後藤 アルファは完全に僕の趣味グルマで、ひとりで乗ってます。MTですし、気持ちに余裕のあるときしか乗りませんね。
グー もちろん、旧車だからこその喜びもあるわけですよね?
後藤 止まっているのを見ているだけでうれしいし、乗り味もいい。現代のクルマでは味わえない運転の喜びみたいなものが感じられます。
グー ちなみに、相方の福徳さんは旧車趣味のことを、どう思われてるんですか?
後藤 それがじつは福徳もめずしいクルマが好きで、ブラジル生産のワーゲンバスに乗ってるんです。だから僕ら、「めずしいクルマ乗ってるコンビランキング」では、かなり上位に入ると思います。
グー それは絶対ですね(笑)。
クラシックカーは「乗り味も好き」という後藤さん。このボルボは仕事の移動でも使っているそうだが、長距離移動になるときは「長く乗れる!」と、逆にテンションが上がってしまうのだとか。
旧車好きな後藤さんに聞く、「リバイバルカーってどうですか?」

現代風でカッコいいと思います!
2001年にBMW製のMINIが誕生して以来、ビートルやフィアット500など、人気車の形を現代的にしたリバイバルカーが数多く登場している。クラシックモデル好きというとあまりこういったクルマは好まない人が多いが、後藤さんは違うという。「MINIもチンクエチェントも好きですよ。古くなきゃダメってわけじゃないです。最近気になってるのは、ランドローバーの新型ディフェンダー、価格的に手が出せないですけど(笑)、現代的でカッコいいと思います。新しいアルピーヌもいいですよね!」
後藤淳平さんの気になるクルマたち……
ランドローバー ディフェンダー(現行型)
中古車中心価格帯:市場流通在庫なし1940年代から販売され続けた伝統のオフロードSUVが、2019年に新型モデルとして復活。ボディ各所に旧車の趣を感じさせる。アルピーヌ A110(現行型)
中古車中心価格帯:690万から880万円ラリー界で名を馳せた名車「A110」をモチーフとし、2017年にルノー傘下の新ブランドとして復活した「アルピーヌ」がリバイバル発売した。マツダ 3
中古車中心価格帯:200万から320万円アクセラの後継車種として、2019年に登場。流麗なスタイリングが特徴で、「2020ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
※中古車価格はグーネット 2020年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。