インタビュー
更新日:2021.10.26 / 掲載日:2020.06.10

クルマ好きな芸能人、著名人インタビュー[モータージャーナリスト・藤島知子]

各界の著名人から好きなクルマの話を聞き出す当コーナー。今回のゲストは、「フジトモ」の愛称で知られ、本誌でも活躍中の女流モータージャーナリスト・藤島知子さん。長年のジャーナリスト活動により、15年来の新車はほぼすべてに試乗経験がある藤島さんが、愛車として選ぶのはどんなクルマなのか? クルマのプロの愛車選びの基準とは?
(掲載されている内容はグー本誌2020年7月号の内容です)藤島知子さんの画像

撮影/茂呂幸正

モータージャーナリスト・藤島知子
神奈川県出身。レース参戦を機に、ジャーナリストへ転身。さまざまな自動車媒体で執筆活動をしながら、TV番組『クルマでいこう!』に出演中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

“クルマを買って人生が変わること”を楽しんでいます!

グー 愛車として所有するモデルへのこだわりって何かありますか?
藤島 20代の頃に所有したRX-7(FD型)以来、基本的にスポーティなクルマが好きですね。グー RX-7ですか!? かなりスパルタンなイメージなんですが?
藤島 昔お付き合いしていた男性が乗っていたRX-7が、すごく印象に残っていて……あ、男性じゃなくてクルマだけですけど(笑)、「アレに乗りたい!」と、免許取得前から買うことを決めていました。グー 中古車を探したんですか?
藤島 いえ、新車で買いました。最終モデルのいわゆる「6型」で、5年ローン組んじゃいました(笑)。グー 豪快ですね(笑)。もしかして乗り方もヤンチャだったとか?
藤島 いえ、とても大人しく乗っていましたよ(笑)。けど、その頃からレース業界の仕事をお手伝いするようになっていて、チームの関係者から車高調整キットやマフラー、エアロパーツとか取り付けてもらいました。だから、外見はすこし激しかったかもしれません(笑)。グー お気に入りのポイントは?
藤島 やっぱりデザインですよね。圧倒的に低いボンネットやボディラインの美しさ。最後と言われたロータリーターボにも惹かれました。グー では、それほど愛したRX-7を手放されたのはなぜですか?
藤島 当時乗っていた、レース用マシンのエンジンを載せ替える必要があって、仕方なくショップの方にRX-7を売ってエンジン代に……。いま思えば、ちょっと損したかもしれません(笑)。グー 年々、価値が高まっていますからね。では次に買ったのは?
藤島 フィアット500です。グー ずいぶん毛色の違うクルマを選びましたね。
藤島 キャラクターは違うんですけど、これもやっぱりデザイン買いなんです。旧モデルのデザインが忠実にリバイバルされていましたし、身近な感じも気に入っていました。グー この頃はもうジャーナリスト活動をされていたんですよね?
藤島 そうですね。500を買ったあとに、仕事で試乗して気に入ったシトロエンDS3も買いました。グー 輸入コンパクト2台持ち?
藤島 そうなんですが、やっぱりフランス車とイタリア車は違うんです。「水玉のワンピースを着ている感じ」とでも言いますか、DS3は女子的なトキメキを感じるんですよ。グー その後、国産車は乗ってないんですか?
藤島 ロードスターのNC型(3代目)とND型(現行型)のレース仕様を買いました。レース車なのですこし目立ちますが、ミーティングにも参加したりします。グー では現在のラインアップは?
藤島 ある取材で、アウディS1をサーキットで乗らせてもらったんですが、ものすごくフィーリングがよくて、買ってしまいましたね。身体と車体との一体感がありますし、私のスキルやコンディションにリンクしているので、レースのために腕を磨くのにも適しているクルマです。グー それと、本日の取材に乗ってきていただいたDB9ですね!
藤島 ええ、じつは昔から映画『007』シリーズに登場するアストンマーティンに憧れていました。ただ、同時に「男性が乗るクルマ」というイメージを抱いていたんです。いくときにはいくけど、普段は冷静、という英国紳士のような雰囲気ですね。その思いは今でも持っているんですが、「文化を受け継ぐ」的な思いもあって購入を決めました。グー ボディを見ただけで、大切に乗っている感じが伝わってきます。
藤島 中古車だから、それと、今だから買えたなって思うんです。憧れているだけで買わないっていう人もいると思うんですが、私はそうじゃなくて、“クルマを買って人生が変わること”を楽しんでいます。クルマって、そのクルマが生産された時代にしか存在しなかったものを持っていますし、中古車はそれをさかのぼって選べることがおもしろいですよね。藤島知子の画像

オーナーとなった今でも、DB9には「近づき難い壁」のようなものを感じるという藤島さん。いつまでも憧れの気持ちを抱きながら、アストンマーティンでのカーライフを楽しんでいくそうだ。

最近話題になっている 安全運転支援技術 についても聞いてみました。
安全運転支援技術のイメージ

全世代が必要とする、価値あるものだと思っています
あいにく、私の愛車たちにはそういった先進装備は付いていないのですが(笑)、次に新車を買うときには、安全運転支援技術を絶対に付けたいです。操作ミスによる事故は高齢者ばかりがピックアップされていますが、若い人も同じような事故を起こしているという事実があります。そういった意味でもあらゆる人に必要なものですし、たとえばペダル踏み間違い防止機能などは、ほぼ国産車にしかないと思いますが、これこそ国産車を選ぶことに付随する、ひとつの価値になっていると思います。

藤島知子さんの思い出に残る愛車たち……
  • アウディ S1の画像 アウディ S1
    中古車中心価格帯:200万から250万円先代型A1ベースのスポーティモデルで、5ドアのS1スポーツバックもラインアップされている。中古車市場にはほとんど出回っていない。
  • フィアット 500(現行型)の画像 フィアット 500(現行型)
    中古車中心価格帯:30万から170万円レトロなデザインがチャーミングなコンパクトカー。2008年から販売されており、次期型は電気自動車になることがアナウンスされている。
  • マツダ RX-7(最終型)の画像 マツダ RX-7(最終型)
    中古車中心価格帯:170万から460万円ロータリーターボエンジンを搭載したピュアスポーツカー。2003年まで販売され、絶版となった今、中古車相場はかなりの高値となっている。

※中古車価格はグーネット 2020年5月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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