モーターショー
更新日:2023.04.19 / 掲載日:2023.04.18
名車・レア車が大集結!世界のヴィンテージ車集【オートモビルカウンシル2023】

昭和レトロブームが叫ばれて久しいこの頃、ファッションや音楽、雑貨品などノスタルジックなアイテムが再び評価され、老若を問わずファンを増やしています。
そんなレトロブームの中で忘れてはならないのが、海を越えてやって来た欧米のヴィンテージモデルたち。
現代のモデルにはないスクエアなプロポーション、大きな丸目のヘッドライト、そして威風堂々とした佇まい……どれをとっても唯一無二の個性が感じられ、モーターファンのハートを惹きつけてやみません。
先日開催された「オートモビルカウンシル2023」では、およそ100年前(!)のヴィンテージモデルから最新の電気自動車まで百花繚乱の車が並び、多くの来場者の熱視線を浴びていました。
今回はそんな中から、キラ星のごとく輝きを放っていた13台のモデルをご紹介します!
フェラーリ&ポルシェ 主催者展示で2大巨星の競演!
1.フェラーリ 288 GTO

2023年はフェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリの生誕125周年ということで、会場では6台のフェラーリが登場。
その中でもひときわ存在感を放っていたのが、6台中最も古いモデルである1984年式「288GTO」でした。
コックピット背後には、406PSを発生する2.88L V8ツインターボエンジンを縦置きで搭載し、最高速305キロの走行性能を誇ります。

■オートモビルカウンシル:https://automobile-council.com/
2. ポルシェ 911
3. ポルシェ 911 カレラRS2.7
4. ポルシェ 959



フェラーリと並ぶスポーツカーブランドのポルシェは、ブランドの“顔”である「911」が誕生60周年。
今回の記念展示では、誕生初期である1966年式の911を筆頭に、1973年式「911 カレラRS2.7」、1993年式「959」など4モデルが並びました。
丸目のヘッドライトやボンネット中央のエアダクトなど不変のデザインを守りつつ、速さを追求していく中での細部の進化をつぶさに見ることができる機会となりました。
■オートモビルカウンシル:https://automobile-council.com/
ブランドの礎を感じる名車登場
5. マセラティ ミストラル スパイダー(3500)

マセラティ ジャパンは1964年に初披露されたという「ミストラル スパイダー」を出展。
同社の新型SUV「グレカーレ(イタリアに吹く北東の風)」や「レヴァンテ(地中海西部に吹き付ける東風)」など現行モデルに続く、“風”由来のネーミングを冠したシリーズの祖となるモデルです。
「ミストラル」は“フランス南東部に吹く地方風”を意味しています。
スチール製ボディを主体としつつ、ドアやボンネット、トランクフードなどをアルミニウム製にして軽量化を実現。
展示モデルの3,500cc車のほか、3,700cc、4,000ccといった排気量の異なる仕様も用意され、当時124台が生産されました。

■マセラティ ジャパン:https://www.maserati.com/jp/ja
6. アルピーヌ A110 1600S

アルピーヌ・ジャポンは1973年にスタートしたWRC(世界ラリー選手権)にて、アルピーヌを初年度チャンピオンに導いた「A110 1600S」を参考出品。
同じく出品された「A110 GT ブルー アビス M」や、最新モデルの「A110 R ブルー レーシング マット」と共に、モータースポーツから技術の発展を遂げてきたアルピーヌの歴史を見せていました。


■アルピーヌ・ジャポン:https://www.alpinecars.jp/
個性的なスタイルもヴィンテージカーの醍醐味!
7. シトロエン ディアーヌ

シトロエン「ディアーヌ」は1967年から1983年まで製造・販売されていたベーシックカーで、欧州や中東を中心に展開されていました。
シトロエンを代表する大衆車「2CV」の後継車として開発された経緯がありますが、日本でも人気の高かった2CVの陰に隠れる形となってしまったモデルでした。
後輪を覆い隠すようなフェンダー、直線状の傾斜がユニークなバックドアなど、各所の個性的なデザインが特徴です。

■CRANK TOKYO:https://crank-tokyo.jp/
8. フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオレ

今回出展された数々のヴィンテージカーの中では比較的新しい部類となる、1991年式フォルクスワーゲン「ゴルフ カブリオレ」。
それでも現行のラインナップにはない、スクエアなボディとソフトトップの組み合わせがキュートです。
■ヤナセクラシックカーセンター:https://yanase-classic.com/
9. BMW 2002ターボ

「マルニターボ」の愛称でも知られるBMW 02シリーズの「2002ターボ」は、周囲をブラックアウト化したキドニーグリル、角形のリアランプ、世界初となるターボチャージャー搭載の1,990ccエンジンが特徴。
ターボ搭載を強調したボディサイドのトリコロールラインが、レトロな魅力を放っています。
また、キドニーグリルが現在のような大きさではなく、フロント中央に収まるスリムなデザインなのもかえって新鮮な印象です。

■Simple auto:http://simpleauto.jp/
ヴィンテージの魅力が凝縮! スポーツモデル
10. アルファロメオ ジュリア スプリント GT ベローチェ

1965年に登場した「ジュリア スプリント GT ベローチェ」は、4ドアセダン「ジュリア」の高性能版で、2ドアクーペ/4シートの仕様となっています。
ボンネットの前方に段差があるデザインが特徴で、愛好家の中では「段付き」と呼ばれています。

■ジロン自動車:http://www.jiron-auto.co.jp/
11. ボルボ P1800E

ボルボが1960年代から1970年代にかけて生産していたスポーツカーシリーズ「P1800」。その名の通り1,800ccのエンジンを搭載していましたが、1969年生産モデル以降は2,000ccにパワーアップ。この展示車も2,000ccとなっています。
パフォーマンス面では、最高時速が当時のシリーズ最速となる190キロ、0-100キロ加速は9.5秒としています。


■ガレージイガラシ:https://garage-igarashi.co.jp/
12. メルセデス・ベンツ SL500
13. メルセデス・ベンツ 560SL(R107)

最後はメルセデス・ベンツから、高級スポーツカーシリーズの「SLクラス」のモデルを2台紹介します。
1982年式「SL500」は3代目SLクラスの中期に登場したモデルで、V8エンジンに新開発の軽量アルミブロック・ユニットを採用。元の450SLからパワーアップが図られました。
■Mars Inc.:https://www.mars–inc.jp/
そして1987年式「560SL(R107)」は前述のSL500と同じく3代目SLクラスの中の一台で、この世代では最後のビッグマイナーチェンジを受けて、元の380SLからトルクアップが施されています。
なお、この560SLはアメリカ、日本、オーストラリアで展開されており、本国・ドイツを含めた欧州では販売されなかったそうです。

■ヤナセクラシックカーセンター:https://yanase-classic.com/