モーターショー
更新日:2023.04.20 / 掲載日:2023.04.20
昭和を爆走したスポーツカーが勢揃い!国産名車特集【オートモビルカウンシル2023】

ハコスカ、Z、ダットサン……高度成長期における日本の勢いを象徴する物の一つに、国産スポーツカーがありました。
国産メーカーが互いの技術を競い合い、高め合って開発された数々のスポーツカーは当時の若者たちの憧れの的であり、半世紀以上経った現在も老若問わず多くのファンの心を鷲掴みにしています。
先日開催された「オートモビルカウンシル2023」では、昭和から平成の時代を彩った国産スポーツカーが勢揃いし、多くの来場者の視線を奪いました。
今回は数ある展示車の中から、選りすぐりの7台をご紹介します!
70年代に誕生したスペシャルモデル!
1.トヨタ カローラレビン

1972年、2代目のカローラセダンの派生車種として登場した「カローラレビン」。
先に発売され、スポーティな外観と走りで人気を集めていたセリカの2T-G型エンジンを搭載しました。
当時のカローラはスポーティ志向の2ドアモデル・カローラクーペが存在していましたが、カローラレビンはその上の走行性能を誇る高性能版というポジションで人気を集めました。
■ヴィンテージ宮田自動車:http://www.japan-vintage.com/

2.マツダ コスモAP

世界初の「ロータリーエンジン搭載の市販車」として人気を集めた「コスモスポーツ」の後継車として1975年に誕生したのが「コスモAP」でした。
第1次オイルショック後にマツダが発表した初めてのモデルで、車名のAPは“アンチ・ポリューション(公害対策)”を指しています。
スポーツ路線であった先代モデルからシフトチェンジして高級スペシャリティカーとなったことや、レッドのボディカラーによる鮮烈なイメージが注目を受けました。

ホンダ“四輪事業進出前夜”の異色モデルが登場!
3.ホンダ スポーツ360

スーパーカブのヒットや1961年のマン島TTレース初優勝で二輪メーカーとしての評判を高めていたホンダは1962年、四輪業界参入を目指して軽サイズのプロトタイプ製作に取り掛かります。
その一つとして製作されたのが「スポーツ360」で、当時の軽自動車規格に沿う356ccの水冷4ストローク4気筒DOHCエンジンを搭載、最高出力は33PS / 9,000rpmを発揮しました。
スポーツ360は、スポーツ500、T360とともに第9回 全日本自動車ショー(現在の東京モーターショー)で一般公開され注目を集めたものの、軽自動車規格が海外進出を妨げる要因となってしまい、市販化されませんでした。



4.ホンダ T360

前述のスポーツ360とともに第9回 全日本自動車ショーで披露された軽トラック「T360」は、紆余曲折を経て1963年に発売。
これが軽自動車でホンダ初の量産市販4輪車となりました。
4気筒DOHC、4キャブレター、30馬力エンジンをアンダーフロア・ミッドシップに搭載し、当時は“スポーツトラック”の異名で呼ばれることもあったそうです。

日産/ダットサン みんなが憧れた超人気モデルが一堂に!
5.ダットサン フェアレディ

現代における「フェアレディZ」の源流である、ダットサン「フェアレディ」。1959年にその初代となる「スポーツ1000」が発売されました。
写真のモデルは1969年式のフェアレディZ移行前に発売されていた2代目(SR311)で、国産初の時速200キロオーバーカーとして話題になっています。


6.日産 スカイライン2000GT

フェアレディZと並び、60年以上に及ぶ歴史を持つ日産のロングセラーモデル「スカイライン」。
中でも1968年から1972年に販売された3代目のC10型、通称「ハコスカ」は現在も根強いファンを持つ人気モデルです。
先代よりも約100mmずつ全長と全幅を拡大させた一方で、全高を20mm下げてロー&ワイド化したほか、のちに“サーフィンライン”と呼ばれるリアフェンダーのプレスラインが代名詞となっています。
■日産自動車:https://www.nissan.co.jp/


7.日産 フェアレディZ バージョンS

前述のダットサン・フェアレディを経て1969年に誕生した「フェアレディZ」は、今や世界各地にファンを持つ量産スポーツカー。
その長い歴史の中でも高い人気と言われているのが、1989年から2000年に販売されたZ32型です。
60度の超スラントヘッドランプ、躍動的なキャビンフォワードシルエット、高い運動性能を象徴するショートオーバーハングといった、Zの伝統と革新性を織り交ぜたスタイリングが強烈な個性を放っています。
展示されたモデルは、日産自動車の開発エンジニアとしても活躍する丹呉いづみさんの所有車で、走行距離は驚異の230,000kmオーバー。
モデルそのものの魅力に加え、オーナーのクルマ愛も伝わる一台です。
■日産自動車:https://www.nissan.co.jp/



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